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君のクイズを読んだ。【29歳独身男性がオススメするお気に入りの本】

読書をしていて、自分がいいなと思える瞬間は、
誰かの人生を垣間見る時であり、

それに出会えた時には、たった十数文字の羅列が、
積み重ねてきた自分の人生に大きな影響を与えることもある。

ということで、最近読んだ、僕に刺さった本を紹介したいと思います。

同じ感覚は味わうことは出来なかったとしても、
同じ景色を見ることが、
お互いのことを知るきっかけになると思っているので、
【端的にいうと読書仲間が欲しいのです】



自分に上手く自信が持てないアナタに【君のクイズ/小川哲】

・ミステリー小説です。本が苦手な方でも比較的読みやすいボリュームだと思います。
・生放送のクイズ番組の決勝戦、最終問題。主人公の対戦相手は問題文が読み上げられる前に回答を導き出し、優勝してしまう。
・本来ならば、一文字も問題文が読まれることなく答える事は不可能である。
・テレビ局のヤラセなのか、それとも、、、

 クイズを解く人の考え方や心理描写など視点が面白い。
主人公のクイズに対する姿勢や、なぜクイズをするのかという問いに
非常に共感できた。
自分の間違いも失敗にも全部まとめて花丸をあげたくなる一冊です。


文章を書く人、伝えること、表現者になりたい人へ【たった独りのための小説教室/花村萬月】

・小説家志望に向け書かれた本。
・小説家になるためにやった方がいいことを著者目線からひたすらに教えてくれている。
・言葉のプロというのはここまでの感覚を持って作品を作っているのかと脱帽。

・だが、そんな技術よりも読んでよかった。と思えた。思わず泣かされた。

基本、厳しい口調で書かれているので、人は選ぶかもしれません。
僕自身noteを書くときに役に立たないかな〜と軽い気持ちで手を伸ばした一冊。
だが、【小説の運命】という講を目にした時、気づいた。
『この作者、本気だ!!!!!!!』
本気というか人間、人生そのものをそのまま乗せた熱量。
それ作れるのは表現者の極地である。
表現する方法は違えど、和太鼓でも本物の熱量というものを再現したいと、深く憧れた。


忙しい日常を送っている、ほっと一息つきたいアナタに【蛸足ノート/穂村弘】

・一つの話が2ページにまとめられたエッセイ。
・スキマ時間にパラパラと読めます。
・思わずクスっとする日常や妄想の切り取り方がとても素敵。

 装丁がお洒落で何と無く手に取った本だったが。文章の書き方、日常のさりげない描写が僕の好みにバッチリハマった一冊。
最初は図書館で借りたのだがどうしても手元に欲しくて探したが、どこの本屋でも売り切れ、Amazonでも入荷未定。
重版かかってよかった。なんとか手に入ってよかった。
普段何気なく見過ごしている日常もこれくらいの解像度で感じることができたらいいな。
もっと、今を楽しんで、しっかり覚えておこうと思えた一冊。


 さて、気になる本はあったでしょうか?もし読もうと思ってくれた人がいたら、感想が聞きたいです。

それでは

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