未来の子どもたちに求められる能力

こんにちは。
久しぶりにブログを書いてみようと思います。元々、文章を書くのは好きなんですけど、一度はまるとそれしかやらなくなるような、物書きジャンキーみたいな状況になりまして。

今もこうやって頭の中で思ってることや感じていることを、つらつらとタイピングしてしまい、最初に思い描いたテーマはちゃんと着地してくれるのか不安になりつつあります。

さて、今日は表題にある「未来の子どもたちに求められる能力」について私なりの所見を書きたいと思います。

ちなみに僕は、現在経営コンサルタントとして、地方の中小企業の経営に深く携わっています。経営といってもお金周りの財務ではなく、集客・採用・営業・管理など、経営のコアとなるオペレーションに関わる仕事をしています。

また、現在グロービス経営大学院2年生として、経営学の勉強をしています。そこでは、今の仕事だけでは出会えない大手の優秀なメンバーとの交流があり、とても刺激的です。

さらに、元早稲アカ校長という肩書でTwitterで中学受験情報の発信をしています。我が子も早稲アカで中学受験を目指す身として、親として&元講師としての複合的な視点で中学受験について考えています。

これらの立場や経験から、未来の子どもたちに求められる能力について書いていきたいと思います。


1.未来はどうなるのか?

具体的な未来予測をするつもりはありませんが、現在の息子(9歳)が大人になる(20歳)タイミングについて考えたいと思います。

現在小4の息子が20歳になるのは、11年後。2032年です。一番分かりやすい統計は、人口推計ですが、推計によると2032年は人口1億人(今より2600万人減少)で高齢化率40%(4000万人が高齢者)の時代です。

人口推計

高齢社会によって、起こるであろう現象について考えると
■大手企業の社員も高齢化が進む。(雇用のあり方が変化しなければ)または希望退職制度の増加で、無職高齢者が増加。

https://shigoto-cafe.com/restructuring/


■中小企業の継手のいない会社は、解散かM&Aでなくなる。
(これはすでに2025年問題と言って、70歳以上の経営者が245万人になると推計)※日本の登記されてる企業数が400万社くらいなので、2社に1社は高齢社長企業ということ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ace649bc4f378559f5082a971faa5ea5680e8ae8

■社会保障費の増大で現役世代への負担増加
すでに、年収700万円の人はここ15年で手取り50万円減少
※すでに来年決まっている5月21日に成立した改正児童手当法により、2022年10月からは、年収1,200万円以上の世帯へ児童手当の支給が廃止されます。

https://news.yahoo.co.jp/byline/toyodamayumi/20210530-00240589


画像2

■少子化の影響(受験)
今年(令和3年)に大学受験をした現役層は、平成15年生まれです。その時の出生数は、112万1000人だそうです。

今年の1月の大学受験センター試験受験者数が、535,245人(https://resemom.jp/article/2020/12/09/59403.html)うち、現役が、45万人くらいのようなので、ざっくり出生数からみて40%くらいが大学進学希望者ってことですね。
ちなみに、息子が生まれたのは平成23年なので、その時の出生数105万698人
とのこと。なので、大学受験の時に、少子化の影響で今より出願者が減るかどうかは疑わしいですね。(たぶん2~3万人の減少)

ただ、2~3万人の子どもの減少インパクトは、不人気大学ほど大きくなるでしょう。いわゆるFランク大学と呼ばれる大学郡はどんどんなくなっていくのでしょう。

あと、Yahoo!知恵袋で面白い投稿を見つけたので共有しときます。

ちなみに、小6の生徒数は減少しているのに、中学受験は上昇傾向にあります。

このように人口の問題は、もう避けられない未来なので、このような未来を生きるためにはどうするか?を今のうちから考えておくことが重要だと感じます。

(僕は社会学者ではなんでもないので、人口減少における問題点諸説諸々は先生方に譲るとします)

2.昨今のシゴト事情

僕はクライアント企業で新卒採用のお手伝いもするので、学生と接点があったりします。面接の中で興味深く色々聞いてみると、日本大丈夫か?と心配になることが多々あります。
例えば、一番多いのは「やりたいことが無いので、説明会の雰囲気・人の良さで会社を選ぶ」という感想。確かに人は大事。特に若い子は緩い人間関係をベースに生きているので、タテ社会のような組織は好みません。
とは言え、会って数時間の企業の人事や先輩を見て、「雰囲気がいい」「いい人そう」「距離が近い」と言う理由で企業を選ぶ人が多い事・・・。
あなたなんのために大学行ったの?という学生がめちゃくちゃ多いです。
(かくいう僕も、本当は先生になりたくて大学に行きました。塾講師になりたくて教育学部に行ったわけじゃないですw)
一方で、最近は大学もその研究成果を市場に広めようと、大学発スタートアップという支援をしているところが増えているようです。むしろ、これからは大学にはスタートアップベンチャーを立ち上げるために行く!ぐらいじゃないと意味ないかもしれません。データによると、ここ最近創業数はすごい増えてます。

大学発ベンチャーは、ゼミの研究室などの研究をベースに事業化することが多いらしく、特に中でも専門性の高い分野で企業する会社を、「ディープテックベンチャー」と呼ぶそうです。
(日本はまだここがめちゃくちゃ遅れてるようですが)

正直、新卒就活界隈では、まだまだ大手企業人気、マイナビ人気状況で、新卒の流れは大きく変わってないように感じます。

あと、これは偏見で主観ですが、感覚的に合ってると思うので書きますが、大学偏差値で50を切り、かつ本人に何の特徴もないと正直大手入社は絶望的です。もし子どもが勉強できないなら、学歴じゃなくて別のスキルを身につけることが優先順位高そうです。(ドラクエで言えば、戦士に魔法は覚えさせられないのと一緒)

3.子どもに身につけさせたいこと

 そんなこんなで色々書いてきましたが、このような社会において子どもたちにどんな力を身につけさせればいいでしょうか?最近流行りのプログラミング?英語?スポーツ?

 個人的には、「その社会で生き抜くために必要な努力ができる能力」だと思っています。特に変化適応力は重要です。今のまま、変わらないことが大きなリスクであることを自覚すべきです。

極端な事を言えば、会社が変わっても、どの業界や分野でも戦える努力が出来るかどうかです。専門性の高さも重要ですが、仮にその専門性がテクノロジーによってコモディティ化してしまえば、そこに価値は無くなります。

だけど、「努力できるスキル」は、どこにいても使えます。「才能」は一部でしか使えませんが、このスキルは汎用性があり、かつ効果大という優れもの!

なので、未来を生き抜く子どもたちには、ぜひこの「努力できるスキル」を身につけて生きて欲しいと思っています。さらに言えば、努力して結果が出なくてもくじけない精神力も必須ですね。まるで昭和のマンガみたい。

でもベンチャー創業する人たちって、みんなこんな感じですよね。たしかに学歴があるとやりたいことをやろうとするときに、周囲の応援やネットワークがめちゃくちゃ活用できるので、学歴もあった方がいいのですが、そんなすげー人は世に稀なので、僕は息子にそこまで期待はしません。

でも、社会課題に対して何らかの疑問を持ち、自分の頭で考えて、もっとこうした方がいいんじゃないかな?という信念で行動できる人にはなって欲しいと思います。

それではまた!






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