【Webライター】未経験でも稼げます!に潜む罠【2か月目】
「Webライター月20万稼ぐ方法〇選!」
「未経験者でも簡単に稼げる」
こんなキラキラワードに釣られて、Webライターを始めようとしてませんか?
実はこれらには、落とし穴があるんですよ。
それではどんな落とし穴があるのか、Webライターは本当に稼げるのか。Webライター2カ月の筆者が、実際の経験を通して解説します。
"簡単に稼げる"に潜む落とし穴
「○○や△△をして、□□をすれば誰でも稼げるようになれます!」
こういった宣伝文句を謳っているものには、未経験者には分かりにくい落とし穴があります。
簡単に稼げるようになる方法で紹介されている主な例を挙げます。
稼ぎやすい案件
効率の良い執筆方法
受注戦略
一見これらをマスターすれば、何となく稼げそうな気がしてきますよね。
私も始める前はそう思っていました。
誤解のないよう説明しますと、簡単に稼げる方法を学ぶこと自体は決して悪いことではありません。
問題なのは、これからWebライターを始めようと考えている人に絶対に伝えるべき"ある情報"が抜けていることです。
その情報というのが以下の2つです。
業務内容
稼働時間
なぜこの2つを知る必要があるのか、それぞれ解説していきます。
1.業務内容
業務内容が不透明なまま稼げる案件にばかり着目した説明されても、再現性は低いです。
例えば、あなたが何の専門知識がないと仮定しましょう。
それなのに、医療・建築・不動産など専門性の高い案件を前提に話を進められていたら、その方法はあなたにとって全く参考にならないものです。
専門性の高いジャンルは基本的に高単価です。
高単価案件を受注することができれば、確かに初心者の内から月何十万と稼ぐことは可能でしょう。
けれど、そもそも受注まで辿り着けなかったり、受注できたとしても肝心の記事が書けないのであれば、話になりませんよね。
なので、稼ぐ方法を知りたいのであれば、"自分だったら何が書けそうか"を明確にした上で戦略を立てる必要があります。
2.稼働時間
初心者の文字単価は0.5円~1円が目安です。
「未経験者でも月10万稼げます!」と紹介されていたものを例にしましょう。
彼らの手法を倣うと、文字単価1円3,000文字の案件を毎日執筆した場合、月収は以下のように計算します。
3,000(文字数) × 1(文字単価) × 30(稼働日) = 90,000円
「これならできるかも」と思うかもしれません。
けれど、実際は未経験者が3,000文字執筆するだけでも、10時間以上かかることが予想されます。
ちなみに私は最初の頃15時間かかりました。
では、「これから毎日10時間以上作業しましょう」と言われてやる気になりますか?
まず間違いなくNOと答えますよね。
稼働時間について説明がないまま、効率の良さそうな方法だけ紹介されてもこのように現実とのギャップが生まれます。
Webライターを2か月間通して分かった事
実際に2カ月間の経験を通して分かったことは以下の4つです。
思っていたよりも業務がきつかった
将来性がある
作業効率を上げるならとにかく書くこと
稼ぐならSEO案件
それぞれ解説していきます。
1.思っていたよりも業務がきつかった
体力精神力には個人差がありますので、事実のみを列挙します。
業務がきつかった理由は3つ挙げられます。
①時給が低い
②効率の良いやり方が分からない
③自分の時間が確保できない
それぞれ解説していきます。
①時給が低い
私の先月の時給は約246円でした。
ちなみに都内の平均時給は1,113円です。
出典:『東京ハローワーク』
これだけでも、ブラック企業ですら裸足で逃げ出すような低賃金なのが分かってくれると思います。
②効率の良いやり方が分からない
効率の良い方法について各所で紹介されていますが、実際にやってみると細かい点で躓きます。
ライターは何も、ただ書けば良いというわけではありません。
以下のような業務も並行して行う必要があります。
クライアントとの連絡
リサーチ
画像の用意や表の作成などの装飾 etc…
特に時間がかかるのはリサーチです。
そもそも、執筆自体は初心者でもそれほど難しいものではありません。
本当に難しいのは、何を書けば良いのかを決めること。
それを見極めるために、綿密なリサーチが必要になります。
③納期に縛られる
3つのクライアントを受注しているケースを例にしてみましょう。
A社納期 7/10
B社納期 7/11
C社納期 7/13
上記のようなケースでしたら、A社を優先すれば良いのが分かりますよね。
業務完了までの時間を追加してみるとどうでしょうか。
A社納期 7/10:業務完了まで10時間
B社納期 7/11:業務完了まで7時間
C社納期 7/13:業務完了まで5時間
1番期日の近いA社を優先するべきなのは分かっていても、時間がかかってしまう。
期日に余裕があるのはC社だけど、作業時間が短く済む。
あくまでも一例に過ぎませんが、似たような状況は頻繁に起こります。
最善は1週間以上前から契約を確認することですが、クライアントによって突然発注されることがあります。
今月どれくらいの案件を対応すればいいのか
大まかな日程を予定する
案件ごとの作業時間をある程度想定しておく
これらである程度解決できますが、スケジュール管理するだけでも時間を使ってしまいますし、最悪の場合は自分の時間を作れなくなってしまいます。
余談ですが、私は睡眠中にも業務内容を思案してしまう癖があるんですよね。
その影響で睡眠の質も少なからず低下していると思います。
2.将来性がある
ライターの収入は、「文字単価 × 作業時間」です。
まず作業時間ですが、初めて2カ月の私でもメキメキと作業効率が上がり、当初の2倍近くまで作業効率を上げることに成功しました。
そんな私でも工夫する点はまだまだありますし、気づいていないことも沢山あると思います。
次に文字単価。
文字単価っていうのは要するに信頼の証明です。
この文字単価というのがミソで、未経験Webライターの目安である1円で時給を考えても基本的に最低時給以下です。
でもクライアント目線で考えてみると、誰でも応募できる案件で最初から高単価を設定するのは怖いんですよ。
クラウドワークスには仮払いシステムがあるので、納品記事が質の低いものでも、報酬は必ず支払わなければなりません。
そんな博打をするぐらいならば、まずは低単価で様子を見て、ライターの仕事ぶりを評価しながら単価を上げるというのは、クライアント側に立ったことが無くても容易に想像できます。
さらに、毎回毎回初めてのライターに受注するのもリスクがありますから、継続依頼が基本になります。
そうやって地道に実力と報酬を重ねていけば、地方の平均年収ぐらいなら未経験者でも十分狙える範囲でしょう。
3.作業効率を上げるならとにかく書くこと
執筆速度を上げたい方におすすめしたいのが、殴り書きです。
殴り書きというと聞こえは悪いですが、執筆テンポを意識するということです。
実際の会話をイメージしてみると分かりやすいと思います。
例えば、楽しくおしゃべりしている所に誰かが急に割り込んだ後、会話を戻そうとするとちょっと気まずくなりますよね。
執筆もこれと同じで、執筆中に一度手が止まってしまうと、執筆速度に影響が出ます。
注意点として、殴り書きすると文章が粗くなります。
なので、いつも以上に文章校正の意識をするようにしましょう。
4.稼ぐならSEO案件
SEO案件が稼げる理由は3つあります。
初心者でもできる
事業規模が担保されている
専門性が身に付く
それぞれ解説していきます。
初心者でもできる
SEO案件では説明文に以下のような文言があります。
「当方の指定するキーワードに沿ってウェブ上で調べ、ご自身の文章でまとめて作成してください。」
つまり、専門知識なしでも書けますよ、ということです。
逆に専門知識や経験がないと書けない案件は、極端に単価が高かったり、単純に募集条件に書かれているなどです。
専門知識を必要とする案件は高単価なのが特徴ですが、高単価なだけあって、未経験者で受注するのは勝算が低いのでおすすめしません。
事業規模が担保されている
SEO案件を募集しているクライアントは、企業サイトであることがほとんど。
なぜ企業サイトがほとんどなのかというと、SEOシステムと関係しているからです。
SEOの評価項目には、専門性が挙げられます。
企業サイトであれば、特定の分野に特化した専門性の高いサイトが作れるので、SEOに強くなる仕組み。
専門性が身に付く
「SEO案件が誰でもできるなら、専門知識は身に付かないんじゃないの?」という疑問について。
SEO案件は実は専門知識も身に付けることができます。
そもそも専門知識という定義ですが、何も一般に知られていない医療知識みたいな高度な知識を指しているわけではありません。
Webライターにおける専門知識というのは、説得力を持たせるだけの情報力を持っているという事。
説得力、つまりは質の高い記事もSEOの評価項目にあり、企業サイトはSEOを意識しているので、当然SEOを意識して修正指示を出します。
よって、SEO案件をこなしていくと、自然とSEO知識と専門性が身に付くという超優良案件なわけです。
Webライター2か月目の軌跡
筆者の2か月目の活動実績を報告します。
以下の1か月目の記事と合わせてどうぞ。
これから始めようと考えている人にとって有益な情報が詰まっているので、是非参考にしてみてください。
報告内容は4つになります。
収入
業務内容
稼働時間
総括
それでは順番に見ていきましょう。
1.収入
2か月目の収入は40,000円でした。
時給算出すると以下のようになります。
40,000(月収) ÷ 25(稼働日) × 6.5(稼働時間) = 246円(時給)
相変わらずの最低時給っぷりですが、先月と比較すると2倍近く上がっています。
2.業務内容
受注した案件のジャンルはアニメ漫画の考察・まとめです。
アニメ漫画ジャンルのメリットは、とにかく書きやすい。
趣味の延長みたいな感じですから、筆は進みます。
けれどぶっちゃけますと、アニメ漫画ジャンルは稼げない案件と言われています。
理由は主に3つ。
専門知識が要らない
クライアントの予算が比較的少ない
連載終了後のタイトルは著しくPV数が落ちる
それぞれ解説していきます。
専門知識が要らない
"専門知識不要"を言い換えれば、専門知識が身に付かず、誰でもできるということです。
記事の質というのは、専門知識を用いた説得力で左右されます。
何故なら、結論が知りたいだけなら誰でも簡単に調べることができるから。
私はリフォームに関する知識はほぼありませんが、リフォームの相場について結論を出すことは可能です。
結論の出し方はこうです、「リフォーム 相場」で検索する。
一戸建て:471.6万円
マンション:278.6万円
このように簡単に結論を出せました。
けれど読者が知りたい情報は相場だけではありません。
相場が分かったら大体の予算を付けて、「自分がリフォームしたらいくらになるかな?」と調べることが想定されます。
そのための基準となる指標に説得力を持たせようとなると、専門知識が必要不可欠になってきます。
クライアントの予算が比較的少ない
アニメ漫画の考察・まとめは、読者需要こそありますが、アフィリエイト効果など、収益に結びつかせることが困難です。
当然サイトを管理しているクライアントの収益も少なく、ライターに提示できる単価も低くなります。
連載終了後の作品は著しくPV数が落ちる
これは説明不要だと思います。
ドラゴンボールクラスのビッグタイトルでも、今の中堅どころの作品よりも読者需要がどうしても落ちます。
折角読み込んだ作品でもほとんど無駄になってしまうのは、今後単価を伸ばしていくうえでも作品の知識に関する面でも大きなマイナスでしょう。
アニメ漫画ジャンルは稼ぐ選択肢としてそれほど悪いわけではありません。
ですが、将来性を考慮すると高単価での契約が望めないので、あくまでチュートリアルと捉えましょう。
3.稼働時間
平均稼働時間は週あたり30時間、日あたり6.5時間。
多い時は8~9時間でしたが、少ない日は3時間程度。
完全休みは3日。
もう少し稼働時間を増やせそうだったのですが、下旬辺りから起きた愛犬の昼夜逆転に対応するために稼働時間落ちています。
4.総括
今月は上旬から中旬にかけて戦略考案になりました。
戦略を立てる必要があったのは、「アニメ漫画ジャンルを続けて専業でやっていけるのか?」という疑問に対して、NOだったから。
やろうと思えば、アニメ漫画ジャンルだけで目標の月10万に届くことはできます。
けれど、毎日長時間作業するのは理想とするところではありません。
なので、1度戦略考案する必要ができたわけです。具体的には稼げそうなSEO案件に狙いを定め、新規案件獲得に注力しました。
その上で40,000円だったので、第1目標の50,000円は十分射程圏内でしょう。
ただ、新規SEO案件が1件も獲得できませんでした。
2件の単価交渉も行ってみました。
結果は成功、失敗が1件ずつ。
成功した案件は、正確には単価設定の認識に齟齬があっただけでした。
失敗した案件は、失敗こそしましたが、事前に単価交渉の戦略を学んでいたおかげでノーダメージどころかメリットと捉えています。
単価交渉する上で、私は2つの条件を整える必要があると考えていました。
①継続案件だけで回せる
②取引終了しても問題なさそうな案件に行う
これならば、失敗してもメリットしかない状況になります。
反省点はSEO案件の新規獲得と、納期に余裕を持たせること。
来月もまた新規案件を探す必要がありそうです。
納期の余裕については、完全休みを毎週最低1日は設ける必要があります。
完全休みを設けることで、不測の事態にも柔軟に対応できるようになりますし、気持ちにゆとりも生まれて良いことづくめ。
まとめ
それでは記事のポイントをまとめます。
業務内容と稼働時間を考えて戦略を組み立てる
アニメ漫画ジャンルはチュートリアル
稼ぐならSEO案件
月5万は未経験でも狙おうと思えば狙える
Webライターを始めること自体はノーリスクなので、まずは感想記事から始めて見るのはどうでしょうか。
私は来月はいよいよ、50,000円を目標に頑張ってみます。
それではまた来月の活動報告でお会いしましょう。
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