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ユキ先生の「大人のための授業」part51-なぜか流行中のテスト”MBTI”はオワコンです

こんにちは、ユキ先生です。
本日は、唐突にTLにて流行り出したMBTIについて授業を行います。

MBTIの結果がTLに大量に?!

TLを見たらビックリしました。なんか急にMBTIが流行り始めたからです。
中には、MBTIの詳細を解説したツイートもあってさらにビックリ。

そもそもMBTIってなんぞ?

MBTI、正式名称「マイヤーズ・ブリッグス」というのは、日本でよく使われている適性試験の一つです。
開発は1962年とかなり歴史があります。最終的に16のタイプに性格を分類するらしいです。

で、結局MBTIってどうなの?

MBTIは、人気と共に、現在に至るまで批判を浴び続けてきた手法でもあります。
もっとも問題なのは、テストを受けるたびに違う結果がでてしまうことがよくあることです。
全員がそうではありませんが、2000年代に行われた実験では、5週間後の結果について、およそ半分がまったく別のパーソナリティに分類されています。まぁ中には本当に人が変わったのかもしれませんが、さすがに半数がこれでは、テストの信頼性を疑わざるを得ません。
111件の先行研究を調べたミシシッピ大学のレビューでは「MBTIの効果は落胆すべき結果に終わった」との結論を下しています。
まぁ、占いやお遊び程度にやる分には別に止めませんが、間違ってもガチのキャリア形成の参考材料に使うべきではありません。

その他、有象無象の適正診断(全部やるだけムダ)

エニアグラム
人間を9つのタイプに分類する性格診断。いかんせん作ったのが神秘思想家のため、スピリチュアルな要素が入ってしまっております。
それだけならまだしも、結果が曖昧でいかようにも解釈できてしまう、これが一番問題視されています。「エニアグラムを使いこなすには、エニアグラムの説明の解釈を勉強する必要がある」というのはなんとも……。
学問の世界においてもこの認識は広く認められており、まともに扱われていません。正確には、まともに扱う価値がありません。
RIASEC
職業選択理論に基づく適職診断です。様々なパクリ亜種が出てます。
こちらも、本格的な研究が2011年にフロリダ州立大学にて行われております。信頼性の高い過去の研究74件さらに分析したものになります。
結論としては「RIASECの予測力はほぼゼロ」です。これには理由が推測されており、一個人のカウンセラーの経験をもとに体系化したものだからと言われています。そんな適当なの世に出すなよ……。

今日は疲れているので、今回の授業はここまで。
少しでも参考になりましたら、スキやフォローなど、よろしくお願いします!

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