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脱力の戦略を学ぶ重要性
出力する戦略と脱力する戦略について考えます。
◆2つの戦略
まずシンプルに考えるために、肘の曲げ伸ばしを例にします。
![](https://assets.st-note.com/img/1696300252333-lHJRVdxcG5.jpg?width=1200)
画像のようなイメージで肘を伸ばす力と、曲げる力が拮抗していると、肘はそこから伸びないし、曲がりません。
この肘を曲げようとしたときには2つの戦略が存在します。
1つが曲げる力を高めること【出力する】
![](https://assets.st-note.com/img/1696300272947-DPBPITX3sd.jpg?width=1200)
もう1つが伸ばす力を下げること【脱力する】
![](https://assets.st-note.com/img/1696300298032-fg9ZrTXrX6.jpg?width=1200)
どちらの戦略をとったとしても目に見える結果は(シンプルに考えれば)同じようなものです。
しかし、エネルギーの節約という面では脱力する戦略の方が有利にも感じますね。
また、さらに強い力を発揮することを考えると怪我のリスクが気になります。
出力する戦略が得意な人は拮抗する力が強くなったとしても、さらに出力を高めることで解決しようとします。
![](https://assets.st-note.com/img/1696300334748-o0IUObx1NY.jpg?width=1200)
一方で、脱力する戦略が得意な人は拮抗する力を抑えた上で出力を高めることに取り組むことができそうです。
![](https://assets.st-note.com/img/1696300360676-sws7J9VftH.jpg?width=1200)
出力と拮抗する力が両方とも高まっていってしまうと、関節の負担が大きくなってしまうとされていて、これが怪我のリスクを高めることにつながると考えられています。
◆ウエイトトレーニング
重りを負荷としてつかうウエイトトレーニングでは出力の戦略が基本的には有利です。
出力を効率的に高めることができるメリットがありますが、脱力については学びにくい方式のトレーニングだとも感じます。
ただ、先ほどお伝えしたように脱力せずに出力を上げる戦略はリスクを伴います。
拮抗する力を抑制せずに出力を高め続けるのはエネルギー効率から考えても良い戦略とはいえません。
◆脱力を知り、学んで、活かす
ウエイトトレーニングを否定する訳ではなく、並行して脱力する戦略も学んだ方が、結果的に強い力を発揮することができるのではないかと考えています。
どうすれば、脱力を学ぶことができるのかというと、「脱力した方が有利なゲーム(トレーニング)」をすることです。
ウエイトトレーニングは「出力を高められた方が有利なゲーム(トレーニング)」です。
例えばピラティスなどは脱力がうまくできないとハードですぐにきつくなってしまうようなエクササイズが多く存在するように感じます。
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そういった制約のなかでエクササイズをすることで、自然と脱力の戦略の存在に気付き(知り)、それを学んでいくことができます。
また、Animal flowやMovnatといったナチュラルムーブメント系のプログラムの利点の1つに脱力を学べることがあると考えています。
![](https://assets.st-note.com/img/1696300417021-0zld7bCr1p.jpg?width=1200)
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※もちろんそれぞれのプログラムには別の利点もあるし、別の思想があるのかもしれませんので、この文脈のなかでの私の考えです
より難易度が高かったり、出力と脱力を両方とも要求されるのがこういった種類のトレーニングの特徴であり、それが脱力を活かしていくことにつながります。
◆戦略の多様性
何かを攻略するとき、最も勝率の高そうな戦略を選択することが合理的ですよね。
ただし、その前提としてできる限り多くの戦略と比較している必要があります。
ナイフを持っていたら、ナイフで戦いたくなると思いますが、もしかしたらその辺に落ちている石を拾って投げた方がリスクが少なく勝利できるかもしれません。
ナイフを持っていることで、他の選択肢が失われてしまうことが問題なのです。
力をつけたり、筋肉をつけるためには、ウエイトトレーニングは効率的で有効な手段ですが、出力を上げる戦略が有利すぎて、他の戦略を学びにくいというデメリットがあります。
その結果、伸び悩んだり、怪我をしてしまったりするケースも多くあるのではないかと感じます。
つまり、より重い物を持ち上げたい。より筋肥大をしていきたいといった目的でトレーニングをする場合においても脱力を学ぶプログラムを実践する価値が大きいということです。
ケガに悩んでいる人、疲れやすい人、動きが硬いと言われる人にとってはブレイクスルーになるような価値になるかもしれません。
◆KEYFITアイランド
#KEYFITアイランド で私が担当する「ゴリトレ」はまさに脱力の活かし方を学べるレッスンです。
呼吸とピラティス→脱力を学ぶ
筋トレ2種類→出力アップと筋肥大
ゴリトレ→脱力を活かしたムーブメント
島で生き残るために重要な能力を段階的に、効率よく学べる。 それがKEYFITアイランドです。
基礎から身体を作っていきたいからに是非おすすめのプログラムです。
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恵比寿でパーソナルトレーナーをしています。 ダイエットやボディメイクに興味のある方はお声かけ下さい。