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お料理が得意な人、運動が得意な人

運動が得意な人、料理が得意な人の共通点について解説します。

結論からお伝えすると「手順をベースにするか、感覚をベースにするかの違いが大きい」というものです。

これがどういった意味なのか、どうすれば運動が得意になっていくのかまでお伝えしますので、ぜひチェックしてください。


上手な料理と、料理が得意な人

まず、上手と得意についての違いを考えます。

レシピを見ながら、何を準備して、何を何グラム入れて、何分間加熱する、、、という手順通りに料理を作る人は大きな失敗も少なく、「料理が上手な人」だと思います。

今ある材料で、決まったレシピではなく料理をつくれる(しかも美味しく)人もますね。そういう人を「料理が得意な人」と呼ぶのではないでしょうか。

極端な話、料理が上手な人は手順を元に調理を進めるので、材料が変わったりするとどうしてよいのか分からなくなってしまいます。
また、レシピとは微妙に調理の環境が変わるので完全に再現はできず、例えばフライパンの性能の違いによって、実は火の通り方が少し甘かったり、煮詰め加減の違いによって塩加減がベストでなかったりするかもしれません。

一方で料理が得意な人は感覚を元に調理を進めます。

加熱する時間は測らないけど「野菜がこの位透明になったら(視覚)」とか、「お肉を焼く音がジュージューから、チリチリになったら(聴覚)」、「こういう匂いがするまで(嗅覚)」とかを基準に調理を進めます。

これなら、多少環境が変わったとしても、食材が変わったとしてもその環境においてのベストな形で料理を完成させることが可能です。

これが感覚をベースに積み上げた経験値によって支えられた料理の能力なのです。

何を基準に運動するか

運動でも手順をベースに行うか、感覚をベースに行うかという2つの手段があります。

スクワットをするにしても、「足幅はこの位」「手の幅はこの位」「バーはこの位置に乗せる」という手順にフォーカスすることもできます。

一方で、スクワットがうまくできる時の「足が地面を踏む感覚」を頼りに足幅を決め、「体とバーが一体となる感覚」を基準に手の幅と背中に乗る位置を決めることもできます。

その日、その場面、その瞬間の最適なフォームは少しずつ変わる物なので、結果の再現性が高いのは運動においても感覚をベースにすることですよね。

感覚ベースを身につけるために

感覚をベースに動くためにとても大切なことは「自分の身体の中の感覚としっかり向き合う」ということです。

運動というものは、先ほどご案内したように何かの動作をした際に、身体の中で起こっていること(生まれる感覚)を頼りにすることが再現性を高めることにつながります。

この感覚をしっかり拾い上げるには訓練が必要であり、日頃のストレッチやエクササイズ、トレーニングを行う時に「今自分の身体が何を脳に伝えているのか」という内部の観察によって、その能力は磨かれていきます。

外から見た時の形がお手本通りになっているかではなく、その動作をしたときに得たい感覚があるかが大切ということです。

料理でいうなら「タイマーではなく、食材を見る」といった感じでしょうか。

僕のパーソナルトレーニングやオンラインサロンのフローストレッチのレッスンでも「手順」ではなく「感覚」にフォーカスしていただく時間を多めにとるようにしていますし、そうしてから得られる効果がものすごく高まったという実感があります。

正解はその人が持っている

また、感覚ベースに動作をするということは「個人が持つ正解」を尊重するという意味でもあります。
手順ベースには、唯一の正解があるという印象がありますが、感覚はその方が今まで人生のなかで積み上げてきた唯一無二のものなので、正解はその人が持っているということになります。

つまりトレーナーは正解を知っていてそれを教えるのではなく、その人が持っている正解を見つけるお手伝いをするのが仕事であるということです。

今回は極端に話を進めましたが手順をベースにした方が効率が良い場面もありますし、それが絶対的に悪いということではありません。

手順をベースにしつつ、そこで起こった感覚を拾い上げる準備しておく、拾い上げて少しずつ自分のものにしていくことが大切ということがお伝えしたかったことです。

もし手順にこだわって運動、動作をしていたという方は「今何を感じているのか」にも注目していただくとより運動が楽しくなるのではないかと思います!

恵比寿駅徒歩5分のパーソナルジムでトレーナーをしています。
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恵比寿でパーソナルトレーナーをしています。 ダイエットやボディメイクに興味のある方はお声かけ下さい。