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重心の位置と体型の関係
脚が太い、下半身にボリュームがある、歩いているとすぐに疲れる。
そういった悩みを持つ方にには「重心が低く、効率の悪い歩き方をしている」という共通した特徴があると考えています。
また、脚の太さ、重心の低さ、効率の悪い歩き方は実は悪循環となっていて、あるポイントを理解しないとそこから抜け出すのは難しい構造になっているのです。
このnoteでは重心や支持基底面、効率の良い歩き方をテーマに体型との関係を解説します。
重心と支持基底面の関係を理解することは、身体のバランスや姿勢の改善に役立ちますので、ぜひチェックして下さい!
重心と支持基底面
重心とは、物体全体にかかっている重力を代表する質点のことです。
その物体がその形状(姿勢)でいる時の重さの中央値みたいなイメージですね。
支持基底面とは地面と接してその物体を支えている面のこと。
人間で言うと足と地面が接している面の外枠を囲むと支持基底面になります。
この重心が支持基底面の外に出るとその物体は倒れてしまいます。
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また、重心が高い位置にあると同じ傾きでも支持基底面から外れやすくなってしまうということも分かります。
![](https://assets.st-note.com/img/1720068237815-qgoSucY9NR.png?width=1200)
重心と歩行の関係
人間の歩行というものを考えると、実は支持基底面から重心が外れていく(=倒れる)ことで前方への推進力を効率よく生んでいます。
※動きの中で考えると厳密には重心は支持基底面から外れないようですが、ここでは分かりやすく外れていくと考えます。
つまり、「上手に倒れること」が上手に歩くことにつながるのです。
逆に言えば、上手に倒れられない人は効率の悪い歩行をしているということ。
人によって違う重心の位置
人の重心位置は直立した姿勢において、身長を100とした時、地面から56くらいの位置にあるとされているそうです。
身長が160cmなら地面から90cmくらい、180cmなら地面から100cmくらいの位置が重心になります。
ただし、人によって体型は様々であり、頭の大きさ、手足や胴体の長さ、筋肉や脂肪のつき方が異なり、それによって重心の高さが変わります。
同じ身長であったとしても下半身の筋が発達していたり、脂肪が多くついている人(=足が太い人)の方が、重心の位置は低くなる傾向にあります。
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また、先ほどの説明の通り、重心の位置が高い方が支持基底面から重心が外れやすく、低い方が外れにくい構造です。
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下半身が過度に発達する悪循環
①下半身が太いと重心が低い。
②重心が低いと支持基底面から重心は外れにくい。
③支持基底面から重心が外れない歩行は効率が悪い。
ここまでの説明をまとめると、このようなことが言えると思います。
さらに、このような一文を足すこともできそうです。
④効率の悪い歩行は下半身の筋肉を過剰に発達させる。
![](https://assets.st-note.com/img/1720071359603-YAsQD6TVvS.png?width=1200)
落下という力を使えない分、筋力を高めて推進力をうむ必要があるのです。
こうして見ると、④は①につながり、悪循環を生むことが分かります。
一方でこの悪循環は効率の良い歩行を身につけることで抜けることができそうです。
①支持基底面から重心が外れる効率の良い歩行を身につける。
②効率の良い歩行は下半身の筋を過剰には発達させない。
③下半身が細いと重心が高くなる。
④重心が高いと支持基底面から重心が外れやすい。
つまり、脚を細くするために必要なのは「重心を外す」ことにあるということです。
現時点で下半身が太く重心を外さない歩行に慣れている身体でも、段階を追って機能を改善していくことで、構造そのものにも変化を起こすことが可能だと私は考えています。
重心を外すために
「効率よく歩く」と書くと簡単に感じますが、実は人間の直立二足歩行はとても難易度の高い、習得に時間のかかる技術です。
だからこそ、生まれてから立ち上がって歩くまでは長い時間が掛かります。その間、段階を踏んで少しずつ身につけていくのです。
人間には「歩く」という技術のソフトが元々インストールされています。
それを持ってしても、習得には数年単位の時間がかかるという難易度の高さ!
泣くことで呼吸と共に腹筋と横隔膜の機能を鍛え、寝返り、ハイハイで体幹と手足を訓練し、座ることで体幹の直立に慣れて、、、
これに加えて眼の機能、バランスの機能などの感覚器官も「歩く」という技術習得のために能力を高めていく必要があります。
トレーナーの行う機能の改善のプログラムは「上手に歩く」ことが一つのゴールであり、それに向けて様々な種目を組み合わせていきます。
なので、一つの提案でこの問題を解消することは難しいのですが、重心を高くしたイメージで歩くことは、上手な歩行を体感するうえで有効かもしれません。
本来、歩行に「意識」を使って変化をもたらそうとすることは効果の低いこととされていますが、どんな感覚なのかを知ることにデメリットは少ないと思います。
また、重心を高くしたイメージで違和感がある、不安定感が強い、不安や恐怖があるなどの場合は、やはり現時点で重心が低いことに慣れていることに気付くことができます。
まとめ
「重心の位置と倒れやすさ」をテーマに脚の太さについて解説しました。
脚が太いこと、歩行が非効率であることはニワトリとタマゴのような関係なのかもしません。
なぜ脚が太いのか。なぜ歩いていて疲れやすいのか。そんな悩みを解消するきっかけになれたら嬉しいです!
恵比寿駅徒歩5分のパーソナルジムでトレーナーをしています。
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恵比寿でパーソナルトレーナーをしています。 ダイエットやボディメイクに興味のある方はお声かけ下さい。