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フルサイズこそ初心者向きだという話

カメラを買う際に先ず考えるのがセンサーサイズ。

特に初めてカメラを買う方の中には、どのセンサーサイズのカメラを買えばいいか迷う方も多いと思います。
そんな初心者の方は是非、フルサイズセンサーを積んだカメラを購入されることをお勧めします。

カメラ使用歴

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話に入る前に、私が今まで使ってきたカメラをセンサーサイズ毎に記載しておきます。太字が現在所持しているカメラです。
なお先日購入した「fp」以外のカメラは、試用などではなく、ちゃんと購入して少なくとも3ヶ月以上の使用歴があります。

フルサイズ:α7Ⅱ、D810、fp
APS-C:D3100、D5200、D7200、X-A1、X70、α6000
MFT(マイクロフォーサーズ):LUMIX G8、LUMIX G9(現在メイン)
上記以外:DP2x、Tough TG-5
フィルム:F2Rollei35PEN EE-3

以上を踏まえて、「フルサイズこそ初心者向きである」理由を書いていこうかと思います。

理由①失敗写真の可能性が減る

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初心者の方が撮影する場合、失敗の原因となる一番の理由は「ぶれ」です。

最近の多くのカメラ、レンズは手ぶれ補正を搭載しており、「手ぶれ」については問題となることも少なくなりましたが、手ぶれ補正では「被写体ぶれ」は防ぐことができません。

「ぶれ」を防ぐのに一番効果的なのはシャッタースピード(SS)を上げることであり、SSを上げるにはISO感度を上げる必要があります。

フルサイズであれば高感度耐性が高く、ノイズをあまり気にすることなくISO感度を上げることが出来るため、結果として失敗写真の可能性を減らすことが出来ます。

理由②「映える」写真が撮りやすい

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スマホが普及している現在、レンズ交換式カメラを買う理由として、綺麗なボケ等の「映える」写真を撮りたいからという人も少なくないかと思います。

カメラは基本的にセンサーサイズが大きいほどボケが得やすく、撮った写真のレタッチ耐性も高いです。
そのため、綺麗なボケや色彩の「映える」写真が撮影しやすいと言えます。

理由③写真の基本を身に着けやすい

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レンズの焦点距離や絞りなどの数値は、基本的にフルサイズを基準として記載されています。

特に初心者の方の場合は「基本となる50mmのレンズを買ったのにAPS-Cなので中望遠よりになってしまった」、「F1.8のレンズを購入したのに、MFTなので思ったよりボケない」等といった失敗も発生しやすいです。

フルサイズセンサーのカメラであればレンズに記載されている内容がそのままの意味として受け取れるため、写真の基本である画角や被写界深度を理解しやすいかと思います。


以上が「フルサイズこそ初心者向きである」理由です。
上記以外にも「ダイナミックレンジが広く、白飛び・黒つぶれしにくい」、「操作性の良い機種が多い」などフルサイズには様々な利点があります。
是非、フルサイズセンサーのカメラを検討してみてはいかがでしょうか。

終わりに、フルサイズカメラを購入するにあたって疑問となりそうなことについて回答を書いておきます。

ボディが高い?

現在は中古市場に多くのフルサイズカメラが溢れています。
レフ機であれば5万円、ミラーレス機であれば7万円前後で、ある程度性能の良いカメラを購入することができます。

レンズが高い?

「フルサイズ用のレンズは高い」と思っている方は多いのですが、同等の光学性能を持つレンズであればむしろMFT用等の方が高価であることが多いです。
また、最近のミラーレス機であればフィルム時代に使われていた安価なオールドレンズ等もアダプタを介して使うことが出来るため、レンズ選びの幅としても広く楽しむことができます。

重い?

レフ機の場合は確かに重いですが、ミラーレス機であれば重量の差はそこまでないかと思います。
レンズに関してはMFTやAPS-Cでも、性能を重視したものは結局重くなりがちです。
逆にフルサイズ用でも単焦点F2.8等のレンズであれば小型、軽量なものも多いため個人的には余り気にしていません。

MFTがメインなのは何故?

使いたいレンズがあるということと、撮影時に被写界深度を稼ぎたい場合が多いということで現在はMFTをメインとしています。
ただやはり、撮影難度の低さという点ではフルサイズが上のように感じます。