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40代後半で第3の言語を学ぶなら…(妄想記録)

翻訳という仕事は年齢のハンディを感じることが少ない。翻訳学校時代も一緒に学ぶ仲間は20代から60代までさまざまだった。私も30代で学校に通ってデビューしたが、10年以上が経って40代後半になっても年齢で苦労したことはない。

ただそれでも「ああ、もう少し若かったらなー」と思う時がある。それは英語以外の言語を学びたい思う時だ。最近は英語以外の言語のコンテンツを翻訳する機会が多くなった。どの大手の配信サービスも多様化の流れを受けて、英語圏以外のコンテンツの充実を図っているようだ。この一年を振り返っても、スペイン語、韓国語、中国語のコンテンツを受注した。一応英語に翻訳された原稿があるので翻訳作業に支障はない。でも元の言語が分かったらどれだけいいかと切に思う。

40代後半で3カ国語目を学ぶなら何語がいいのだろうか?

妄想を膨らませる。

韓国語は日本語と文法が似ていて、日本人には学びやすいようだ。ある程度カタカナ読みでイケる説もあり、私の年齢でも大丈夫なのでは?と勇気が沸いてくる。実践の場が近くにあるのも魅力的だ。九州からだと釜山は東京よりも近い。韓国料理は美味しいし、推しの韓国人俳優もいるし、韓国語が話せると人生が開けること間違いなし。デメリットを挙げるなら、韓国語が使える国は韓国だけというところだろう。韓国の人口は5000万人台。世界から見ると希少言語かもしれない。

スペイン語も捨てがたい。アメリカにはメキシコ移民が多いので、アメリカのドラマでは会話にスペイン語が混じることがある。映像翻訳者としては知っておくといい言語だ。スペイン語を話す人口は、中国語、英語に次いで多いのも魅力。そして、Rosaさんのサイトの「スペイン語を勉強するメリット5選」の第3位がとても気に入った! スペイン語が話せるようになると「ポジティブになれる」というものだ。

確かに今の自分にラテン気質がプラスされて、「Lo que será, será(なるようになる)」の精神が身についたら、最高の老後が送れそうじゃないか?? ただネックは、実践の場が一番近くてメキシコかスペインという点。遠い…… 南米に行くことは私の残りの人生であるのだろうか。。。

最後に気になっている言語は中国語。未来への投資と考えたら中国語のポテンシャルは韓国語やスペイン語の非ではない。将来は今まで以上に中国人観光客が日本に訪れるようになるだろうし、中国語の映像コンテンツも増えるだろう。実践の場が近いのも魅力的だ(九州から上海の距離は、これまた東京より近い)。ただネックは発音と文法にすごく苦戦しそうなこと。自己投資して元が取れるほど私に未来は残ってるのか??

今日はそんなことを考えながら一日が終わってしまった。何語を学ぶにしろ、童心に返って楽しく学びたい!と思っている。英語は職業の一部なので完璧を目指しがちだ。それもどうかと思うが、職業柄どうしても減点方式になってしまう。そのため3カ国語目は難しく考えずに、1つ1つ知ってる単語やフレーズのストックを増やしていくのがいいのではと思う。

最後に1つ、勇気の出る記事を発見した。マサチューセッツ工科大学が発表した「20歳を超えた大人の英語習熟速度は、子どもと比べてもほとんど差がない」という研究結果だ。きっと英語以外の言語にも当てはまるはずだ。

研究によると、18歳以前に学習を始めるとネイティブに近づけるのは学習時間を確保しやすいからで、単に脳みその若さの問題ではないのだそう。

そう、老化は関係ない。どれだけ時間をかけられるか。つまり私の気力と生命力の問題なのだ。

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