見出し画像

事業家・企業との対話と協働で高校生の可能性はどこまで広がるか

先週末の7/22-23、第2期「しまね未来共創チャレンジ」、通称”みらチャレ”がスタートし、全プロジェクトが集まるスタートアップ合宿が開催されました。

このプログラムに対する今年度の協賛企業の数は、昨年度と比べて1.5倍の30社ほど。また今年も、島根を支える素晴らしい事業家の方々に高校生のホームチームのメンター役として伴走してもらい、高校生のメンタリングのみならず、そのチームのプロジェクトを本当に事業化させていくためのサポート・コーディネートも行っていってもらいます。

こう書くと、教育文脈からすれば「それは大人のプロジェクトにすり替わっていくのではないか?」「もっと生徒に失敗させるべきなのではないか?」といった声も飛んできます。けれど語弊を恐れず言うならば、今回はあえて大人のプロジェクトになっても良いのではないかと思っていたりもします。

もちろん、プロジェクト立案の出発点は高校生たち。だけどそこに本気の大人たちが参画することで、びっくりするくらいの想定外の未来へと変化・進化していく。きっとそこで高校生たちはもちろんのこと、大人ですらも想定していなかった壁にもぶつかっていく。それは誰かに作られた課題ではなく、本当にリアルでオーセンティックなもの。

プロジェクトの手綱を握っていくことは本当に大変だと思う。そんな中でもチャレンジを諦めないプロセスそのものが、今回のプログラムにおける最大の学びにつながっていくのだと思っています。



蓋を開けてみると、1期生の中でフードロスを扱っていたプロジェクトが”おかわり”でエントリーしていました。昨年度に実現できなかったこと、もっとやりたいと思ったことを引っ提げての再チャレンジ。 その真摯な姿勢に対して、こちらも本気で向き合っていく。

最近はそうゆう高校生に対する大人のあり方を”ジェネレーター”と言っていたりもします。慶應義塾大学教授の井庭崇さんが生み出した「ジェネレーター(ともに活動に参加して内側から促す人)」という概念。

「議論に参加して共に考え、生徒たちと一緒に苦労する。自らも一員として発言することで、さらなる意見やアイデアを誘発・生成する。しかし、それは場を思いどおりにコントロールするということではない。その存在によって場を盛り上げ、発見とコミュニケーションの生成のスパイラルを起こす。それがジェネレーターの役割。」 (https://toyokeizai.net/articles/-/623812)



スタートアップ合宿が終了してすぐ、高校生たちが地元での大人のプロジェクトミィーティングに呼ばれたそう。そこでこんなことを呟いていた。

「自分の成長の話とか、全くでてこない。社会をどうしていきたいかとか、目指すものに対して、事業や自分がどう踏み込んでいくかみたいな話しかでてこない。

あぁ、成長って結果なんですね。」



一生に一度しかない2023年の夏休みが動き出している。

協力してくださっている事業家、企業の皆さま。サブメンターとして入っているたくさんの大学生たち。感謝とともに、これから始まる高校生たちの半年間の歩みを、どうぞどうぞよろしくお願いします。

そして共同主催である地元メディアの山陰中央テレビ、TSKの皆さんの力も借りて、事務局としてガシガシ第2期のプログラムを盛り上げていければと思います。事務局メンバーも頑張っていこう。

経済界の力をもっと教育現場へ。
教育現場のみずみずしい発想をもっと経済界へ。

最終発表会は12月16日。
プロジェクトのアクションは何を生み出すのか。
いまからとても楽しみです。

※スタートアップ合宿の様子はこちらの記事でも
※TSKとともに運営している今年度の”みらチャレ”の特設ページです

司会&裏方組の一部。これから半年間がんばるよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?