見出し画像

「そっち側」に行きたい。

年の瀬だというのに、
今年を振り返ろうという気にならなくて、
のうのうと過ごしていたら今に至ってしまって。

焦ってもいい振り返りはできないのですが、
最近とこれからをさらりと書きたいです。

「こっち側」の世界。

8月頃を境に、ずっと調子が崩れていました。
大きな出来事があったわけではなく
徐々に心に靄がかかる感じ。

仕事であれ、プライベートであれ、
何をするにも身が入らないし
人と話していても感情が動かなくなりました。

仕事では、これまでのような成果は出せなくなって
プライベートでは、本来持っているはずの
「温和」とか「穏やか」とかよりも
「殺気」とか「苛立ち」とかが渦巻いていました。

それでも進んでいく人を見ると、どこか焦っていました。
そんな人たちと同じように歩めない自分にまた苛立ちました。

みんな少なからず何かを抱えているのに、
なんで自分は前に進めないんだろう、って思っていました。

***

「あっち側」になった世界。

スピリチュアルな世界はあまり信じないですが、
自分が堕ちれば堕ちるほど、よくないことが起こります。

時間が経てば解決すると思っていたのに、
経てば経つほど、事態が悪くなる。
笑っちゃうくらいに、負のスパイラルでした。

それでも逃げたくはなかったから、
「耐える時間」が増えていきました。

こんな時期だったから、
求めてはいけないけど、
行動に対する見返りが欲しくなりました。

良い仕事をすれば、正しく成果が出るとか、
すべき連絡をすれば、欲しい連絡が返ってくるとか、
良い行いをすれば、誰かが感謝してくれるとか。

それでも、
求めてしまうといいことはありませんでした。
何も得られないように感じてしまいました。

「誰も、何も、見ちゃいねーんだ。」

周りの人とか環境とか、
全て変えたくなりました。

人を信じることって いつか裏切られ
はねつけられることと同じと思っていたよ
浜崎あゆみ『A Song for ××』

***

「そっち側」に行きたい。

こんな状態は、決して幸せではありません。
11月頃からは、なんとかして前を向きたいと
思うようになりました。

全てを変えてしまうこともできたはずだけど、
うまくいかない自分を「許す」ことから始めました。

やるはずの作業をできなかったことを認める。
無駄と感じながら過ごした時間を受け入れる。

そんな心の入れ替えで、
「殺気」や「苛立ち」が薄れていく感覚がありました。

振り返れば至極当たり前のことですが、
周りがどうこうよりも、自分がどうするかを
念頭に置くことができたのは、つい最近のことです。

おかげで12月になって、
納得感のある仕事ができるようになりましたし、
プライベートでも感情が戻ったように思います。

***

「そっち側」も「こっち側」もないはずの世界。

8月以前と、つい最近とで比べると
周りや環境は大きく変化していないと思います。

だから、心の隔たりをつくっているのは自分で、
自分の捉え方次第で、
状況は改善できるのかもしれないと
体験を持って感じているところです。

うまくいかなくなった中でも、
全てを変えてしまわなかったのは、
今の場所でもまだできることがあると感じたから。

良くも悪くも繊細に物事を見てしまう自分は、
人の小さな変化に気づいて、
何か支えになることが強みを発揮できる時だと感じます。

何ができるかわからないけれど、
もし誰かが困ったり苦しんだりするのであれば、
今までよりももう少し深く、
寄り添うことができるようになれる気がします。

さまざまな状態を、柔軟に捉えられる自分でいること。
心に隔たりをつくらず、深く向き合う自分でいること。
そんなことを意識してみたいです。

幾度巡り巡りゆく
限りある季節の中に
僕らは今生きていて
そして何を見つけるだろう
浜崎あゆみ 『SEASONS』

長く調子を落としていたけれど、
泥沼から抜け出せそうな状態で、
2022年を終えられそうです。


2022年もありがとうございました。
2023年もどうぞよろしくお願いします。

.

この記事が参加している募集

振り返りnote

日々感じたこと、ほんの少しでも誰かのためになることを なるべくやわらかい言葉で伝えていけたらと思います。 これからもどうぞよろしくお願いします。