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身近、 目の前のものを

今日の登壇者は公認会計士の宮本さん。
公認会計士という肩書きで登壇される方は初めてだったため、今日はとてもワクワクしていた。

そんな今日のセミナーで印象に残っている言葉はこれ。

「まずは背中で引っ張る。子供も同じ。」
「目の前の仕事を熱意を持って着実にやってれば自分の力になる」

うん、今日のセミナー、シンプルにとても面白かった。


まず、「背中で引っ張る」について。

親が子供にしつけをする際、「〜しなさい!」といっても子供は言うことを聞かない、という状況と似ているなって思った。

結局、やってみせることが1番早いのではないかと思う。

私自身、ミニマリストの思想がすごく好きで、留学から帰って実家に住んでいる間、断捨離、掃除にとにかくハマっていた時期がある。(今でも継続しているが)

5人家族にしても多い、12個もあるフライパン。
タンスにぎゅうぎゅうに詰め込まれた溢れんばかりの洋服。
母が絶対に元の場所に戻さないコロコロ。

「なんで捨てないの?こんないる?」
「使い終わったら元の場所に戻してよ!」

と、毎日色んなところに目がいって、ストレスが溜まっていた。


だがそんなとき、私が断捨離に目覚めたきっかけでもある、有名なこんまりさんの本、「人生がときめく片づけの魔法」をもう一度読み返してみた。

すると、とある一文に目が留まった。

「家族のことばかりに目が行ってしまう。そんなあなたは疎かになっていませんか?」

この文を見たときにギクッとした。
(文を完璧には覚えていないがニュアンスはこんな感じ)

そして自分自身の持ち物、リビングを見渡してみた。

、、、
使っていないがとりあえずで持っているもの、リビングには自分の小物類がちょこちょこ。

そう、まさにその通りだったのだ。
自分のものには目がいかず、他人のものにばかりが気になってしまっていた。

そこで私は人のことをつべこべいうのを一旦やめ、自分の持ち物をとにかく整理し片付けた。

すると、母も少しずつ片付けをしてくれるように。

この実体験もあって、今日のこの言葉は特に自分にとっては響いたのだろう。

宮本さんは、部下をついて来させたいなら、まず自分がやって、その背中を見た部下が自発的についてくるようにするようにしている、とおっしゃっていた。
子育てや仕事、色んな状況下で共通して言えることなのだと思う。


そして「目の前の仕事に熱意を持って着実にやる」について。

これも、仕事だけじゃなくどの場面でも共通して言えることなのだろうと思った。

最近、身近な人への態度などについて自分自身考えることが多いのもあって、
なんでもまず身近なこと、目の前のことからなんだろうなと思った。

このことについて、尊敬できる大人の方が共通して言われることが最近多いように思う。だから、これがいかに大切か、と最近つくづく考えさせられる。

最近、自分自身キャパオーバーになったことがあった。

全部自分で決めてやっていることなのに、やるべきことが多すぎて、シンプルに自己処理能力が追いついていなかった。

その出来事から、一つ気づいたことがある。
それは「自分1人の能力がいかにちっぽけか」ということ。

毎日、こうやってキャリアセミナーを受けていて、勉強ができているが、セミナーの時間を聞いて把握してくれている母は、セミナーが始まる前にご飯を用意してくれる。

今、お付き合いしているパートナーは、私がやらなきゃいけないことが溜まっているのを気遣ってくれ、長距離の移動をしなければならないときは運転を代わってくれ、その間に隣でレポートを書いたり、タスクを終わらせたりさせてくれている。

だが、こう、身近な人になればなるほど、こういった優しさ、気遣いなどが自分の中で当たり前というか、感謝の気持ちを常に持つことがどんどんできなくなってしまっていた。

この一件を機に、私は身近な人の偉大な愛に気づくことが出来たが、正直それまでは自意識過剰だった。

今までの色んなことを振り返ったが、どの状況でもどうだった。
周りから「すごいね」って言われることも多かったヒッチハイク日本一周や留学生活。

これも、理解してくれていた母、応援してくれていた友人、悩んだときに話を聞いてくれた色んな人の支えがあったからだ。

1人の力じゃ何も出来ていない。

なのに、周りから褒められて、ただ単にいい気になっていた。
自分はすごいんだ!ってどこかで思っていたと思う。


そう、「目の前」や「身近」など、自分に近い範囲を疎かにしてはいけない。

就活していると、「どこの会社に入るか」をどうしても重視してしまいがちだ。
だが、この言葉を聞いて、「どこに入っても目の前のことをちゃんとやる」ことも、とても大事なことのように思った。

仕事ができる社会人の方って、どこに行っても活躍できる人が多い気がする。
環境に文句を言わないし、どんな環境下であっても成果をちゃんと出している。

やはり、自分の身近、目の前はとっても大事だと思う。
大事にすべきだし、大事にしたいって思った。


今日セミナーに参加して、本当に、たくさん感じたことはあるのだが、宮本さんの仕事に対する姿勢、そもそもの生き方がとてもかっこいいなぁと思った。

会計士って、淡々とただ業務をこなすイメージがあったのだが、宮本さんは「感情」をちゃんと持って、大切にして、仕事をされていて、何より仕事を楽しんでおられる方だった。

こういう大人がやっぱり私には格好良く見える。
私もそういう大人になりたい。

宮本さん、とても素敵な方だった。
会計士という肩書きではあったが、「人生の先輩」としていい話が聞けたような感覚だった。

今日もとても面白かった。
色んな方のお話が聞けて、思わぬ学び、発見に出会える素敵なセミナーです。
ぜひ、参加してみてください。



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