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MERU/メルー #映画

年末にResearchat.fmの生配信で「おススメの映画」として挙げられていた作品を観てみました。視聴先はAmazonプライムです。

『MERU/メルー』

Wikipediaより少し引用します。

MERU/メルーは、2015年のドキュメンタリー映画で、インドのヒマラヤ山脈のメルー峰にある「シャークス・フィン(サメのヒレ)」ルートの初めての登頂を記録している。

今回観た『MERU』

登山のドキュメンタリー映画。壮絶な内容でした。世界最高峰の山に挑む登山家3人の様子が人間ドラマとして表現されています。

最初はそこまで期待はしていなかったのですが徐々に引き込まれていきました。

映像内の序盤に

「なぜ山に登るか?... 景色が観たいから」

というようなセリフがあり、印象に残りました。てっきり、そこに山があるから...と返答すると思っていました。

人間の葛藤や、自然の脅威、登山家のチームワークや心理状態などが生々しく記録されていて、観ておいて良かったなと感じました。映像の美しい場面が多々あり、映画館で観ておきたかった。

途中、結構に怖いシーンもあって2日間かけて見観ました。また途中途中にMacが映ったりするのも、現代的だなと感じます。

今回のようなドキュメンタリー映像が可能になったのも、記録装置としてのテクノロジーとしてカメラなどの小型があったからだろうなと感じます。

別撮りかもしれませんが、メルー峰を一望するドローン的な空撮の映像も美しく圧巻でした。宇宙の真ん中にいるような映像が美しかった。

最後まで観た後、もう1度見返すと、最初の数分に写っていたシーンの意味もわかります。あぁ、そういうシーンが映っていたんだな...と。


これまで読んだ登山・自然関連の書籍

こちらは、直接に『MERU』とは関連はありません。これまで登山・自然に挑む人達、自然を受け入れる人達が発信する書籍を幾つか読んでいました。

その内容は、その場所には行かない自分にも相当に読み応えのあるものばかりでした。

いずれも自然の脅威が描かれているのが印象に残っていています。幾つか挙げると

(今回、写真集は除いています)

書籍
● 加藤 文太郎『単独行』(1941)
● 星野 道夫『旅をする木』(1999)
● 星野 道夫『長い旅の途上』(2002)
● 山野井 泰史『垂直の記憶』(2004)
● 石川 直樹『全ての装備を知恵に置き換えること』(2008)
● 土屋 智哉『ウルトラライトハイキング』(2011)

マンガ
● 坂本 眞一『孤高の人』 ※原作 新田次郎
● 石塚 真一『岳』

など。文字や絵で「その人でしか伝えられない情報」という意味で、いずれも読み応えのある作品ばかりでした。

石川直樹さん、土屋智哉さんの書籍は若干カラーが異なりますが、山に登ってきた人達の知恵が詰まった一冊として読んでいました。

『MERU』はこのような事も思い出す、非常に印象的なドキュメンタリー映画でした。

※Researchat.fmでも『孤高の人』の言及や、星野道夫さんのお話も少し触れられていました。

※龍村仁『ガイアシンフォニー』や、西村佳哲『自分の仕事をつくる』も、この作品にリンクするかもしれません。

『MERU』Amazonプライム リンク先

https://www.amazon.co.jp/MERU-メルー-(字幕版)-コンラッド・アンカー/dp/B073G7RZRK

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