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2023年度の振り返り

はじめに

早いもので今年度も終わりになりましたので、恒例の振り返り記事を書いていこうかと思います。今年度は昨年度末に子どもが生まれる前に気合いで書き切った論文が3本とも採録されまして、良い1年になりました。昨年度同様に2023年度の主要な研究成果と来年度の目標を書いていきたいと思います。

2023年度の研究成果(論文のみ)

今年度はゲーム学習に関して2本、高等教育で1本の計3本の論文が査読付論文として採録されました。ここ数年はファースト(筆頭著者)率が下がっていたのですが、今年度は全てファーストの論文となりました。

①福山佑樹, 藤川希美, 中澤明子 (2024) アクティブ・ラーニング型授業設計を支援するプレ FD 用ツールの開発と評価 ーオンラインワークショップの実践を通じてー. 日本教育工学会論文誌, 47053.(早期公開中)

②福山佑樹, 森田裕介 (2024) 大学生のポジティブな未来展望の獲得を目指したゲーム教材の実践. 日本教育工学会論文誌, S47014.(早期公開中)

③福山佑樹, 野瀬由季子, 西口啓太 (2024)  初年次学生が意欲的に参考文献の記載方法を学ぶための ゲーム教材の開発と実践. 初年次教育学会誌, 16巻1号 pp.xxx-xxx.(印刷中)

①のプレFDの研究はAL型授業を「目的(目標)-方法ー内容ー評価」の一貫性を持って設計するというところに焦点化した授業設計ツールで、今年度終了の科研に関連する研究です。

②のキャリア教育ゲームに関するゲーム教材の研究は、10年以上前に開発した「かってにハッピーエンドゲーム」という教材が上手く評価できないために論文化できずにいたのですが、「時間的展望」という概念に基づいて評価してみたところ、ようやくいい感じにまとまり供養できたというものになります。

③のライティング教育のゲームは、着任後から「ライティング×ゲーム」で何かしたいとずっと思っていたのですが、あまりいいアイデアが生まれず、とりあえず「反復訓練で参考文献リストの書き方を学ぶ」というかなり簡単なゲームを作成してみたという研究です。「ライティング×ゲーム」はもう一つアイデアが最近浮かびましたので、こちらも早いうちに開発したいと思っています。

2023年度の成果(書籍)

また2021年度に初稿を書いていた「メディアテクノロジーシリーズ5 シリアスゲーム」が刊行されました。私は「シリアスゲームのメディア」という章を担当しています。最近学会等で会う方に「読みました」、「本書きましたね」などと声をかけていただくことが多く、嬉しく思っています。シリアスゲーム関係の動向をまとまって知るには良い本だと思いますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。

2024年度の目標

23年度は子育てもあり、あまり研究できないかと思っていたのですが、現在ゲーム学習に関する2本の論文を投稿中で、またAIとライティングに関する1本が投稿前の最終確認中になっています。こちらの採録を目指しつつ、また新しい教材製作などにも取り組んでいければと思います。

また関西にきて5年目を迎えますが、関西でゲーム学習研究のコミュニティを築けていませんので、来年度は何かイベントなども出来たらなぁと思っています。

仕事関係では関西学院大学ライティングセンターの開設5周年イベントを24年度末に開催予定ですので、こちらに向けての準備などを進めていきます。
かなり先の話になりますが、ご都合が付けばぜひご参加ください。

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