素晴らしい「人間性」とは何か。
素晴らしい「人間性」とは何か。
皆さんはこう問われた時、どのような人を思い浮かべるだろうか。
私はありがたいことに、これまで生きてきた25年の人生の中で数多くの素晴らしい方々との出会いがあった。
直感的に、
「この人すごいな」
と思った人は、大抵自分の中での素晴らしいなと思う人間性の持ち主だ。
それでは一体、どうやったらそういった人たちみたいな人間性の持ち主になれるのか。
そもそも人間性とは何なのか。
これから私の個人的な考えを示していきたい。
きっかけは、とある授業の時だった。
いつものようにその方の話を私はそばで聞いていた。
その方の話は聞いていて納得することが多く、聞くたびに自分の中で新たな気づきを与えてくれる。
基本的に授業の内容に沿った話なのだが、時々そこから話が広がって、私を新たな思考の段階へと導いてくれる。
何とも不思議な感覚だ。
私はその方から少しでも多くのことを吸収しようと試みた。
話し方、表情、立ち振る舞い、言葉の選び方、相手への気遣い、視線、人との接し方など、とにかく自分なりに真似できるところはないかを探した。
そして授業後、思い切ってその方にこう尋ねた。
「 どのようにしたら〇〇先生みたいな人間性を持った人になれますか?? 」
と。
意外にも返ってきた答えはシンプルだった。
「 人に対して誠実に向き合って、目の前のことに真摯に向き合うだけですよ。 」
ハッとさせられたのを今でも覚えている。
今の自分にその言葉を置き換えてみた時、私は素直に体現できているとは自信を持って言うことはできなかった。
人に対して誠実に、目の前のことに対して真摯に。
この言葉がこれほどまでに自分の中に突き刺さったことは今までなかった。
私には、
他の人に良い影響を与える人になりたい
という軸がある。
この軸を拠り所として今まで過ごしてきた。
しかし、その軸が自分の中で揺らぎ、ブレていたことを思い知らされた。
この言葉のおかげで。
目の前の人に対して誠実に向き合えていたか、
自分の時間軸ばかりで物事を捉え、人の時間を大切にできていなかった。
目の前のことに真摯に向き合えていたのか、
自分の意思の弱さに甘えて妥協し、目の前のことに向き合っているようで実はそうではなかった。
これでは自分の軸に寄り添うどころか、
本当に成し遂げたい自分の追い求める姿からも逃げていた。
私は続けてこう尋ねた。
「 〇〇先生の考える素晴らしい人間性を持った人ってどんな人ですか?? 」
この問いに対してもいたって答えはシンプルだった。
「 意識・熱量・コミュニケーション能力、この3つを兼ね備えた人ですよ。
知識とか技能とかは1番程度としては低いですね。意識が高ければ後から知識はついてくるし、熱量があれば苦しいことでも耐えられるじゃないですか。 」
と。
加えてこう続けた。
「どれか1つ、ずば抜ける必要はない。」
またしても私はハッとさせられた。
私が将来叶えたい夢を実現するには、何かずば抜けたものがないといけないと、そう思い込んでいた。
しかし、この言葉を聞いて必ずしもそうではないんだなと捉えることができるようになった。
たしかに、上を目指すには他の人と異なり、なおかつプラスαのことが必要である。しかし、必ずしも他の人と異なるのに何かずば抜けていなくてはならないということはない。
最終的に大事になってくるのはその人の人間性だと。
そう捉えられるようになった瞬間、少し肩の荷が降りた気がした。
さらに続けてこう仰った。
「 私の中での軸は絶対に人を傷つけることはしないことですね。人の時間を大事にして誰に対しても平等であること。結果的に全てここに繋がってきますよ。
私は何か頼まれたら基本的に断らないです。私と話すことで時間を預けてもらってるわけですから、何かその人にとって話す前以上のものを返せるように心掛けてますよ。 」
と。
この言葉を聞いてから後に色々と振り返ってみると、たしかにそのようにされてるなと強く感じた。
この話を聞いた瞬間から、自分の中に新たな軸が加わった。
「 他の人に良い影響を与える人になりたい。人の時間を大事にして相手を傷つけない、誰に対しても平等であること。 」
最後にその方はこう仰った。
「 目の前の人を幸せにできなければ、他の人、どの立場になっても幸せにできませんよ。 」
振り返ればできていなかったことばかりだ。
今まで生きてきた人生において、どれほど人に対して誠実に向き合えただろうか、どれほど目の前のことに真摯に向き合えただろうか。
やはり最後は何においても人間性が問われるのだと感じた。
これからも人に対して誠実に向き合い、目の前のことに真摯に向き合いながら、人としての部分を追い求めていきたい。
そして、自分と関わった人が、自分と関わって良かったなと思っていただけるような人間になれるよう日々過ごしていきたい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
なかなか人として成長できているのかを実感するのは難しいですが、これからも自分なりに少しずつ小さなことを積み重ねていけたらと思っています。
引き続きどうぞよろしくお願いします。
江田 祐基
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