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Jリーグの舞台で働きたい本当の理由。


皆さんには心の奥底から何か湧き上がるような情熱を注ぎたくなるものはありますか?

胸を熱くするものはありますか?

自分の人生をかけてでもやりたいと心の底から素直に思えるものはありますか?


Jリーグの舞台でトレーナーとして働きたい。


これは私の目標の1つであり、心の奥底から湧き上がってくる素直な気持ちです。


最近、このことについて考える機会が増えました。


というのも、今年に入ってからJリーグの試合を観戦する機会を意図的に増やしたからです。

自分が何故Jリーグの舞台に行きたいのか、何故Jリーグではないといけないのか。

Jリーグの試合を観戦しに現地に自ら足を運ぶことによって、その理由が分かるのではないかと思いました。
他にもシンプルに試合を楽しみたいという気持ちももちろんあります。


しかし、そう簡単には分かりません。
Jリーグの舞台にこだわる理由。

やはり観戦しに行くだけでは分からないか、、、

ただ、自分の中で1つ気付いたことがありました。

それは
「自然と自分の心がワクワクする」
ということです。

スタジアムに向かう電車の中
スタジアムに近づくにつれて感じる高揚感
スタジアムに到着してから試合が始まるまでの時間


どの場面を切り取っても、自然と試合を観戦するのが楽しみだなという素直な気持ちになっていました。


他にも、
スタジアムに来られる家族連れの方々
友達と来られている方々
カップルの方々
ご年配の夫婦の方々など
老若男女問わず幅広い世代の多くの方々が試合を観戦しに来られていました。


もちろん自分もその1人です。


それぞれに色々な背景があって、
今日この日の試合を観に来られているんだなと思うと、
Jリーガーって色々な人たちの思いを背負ってプレーしているんだなと改めて思いました。

そりゃ当然ですよね、それぞれのチームごとにファン・サポーターを含め数多くの支えてくださっている人たちの存在があるからです。

こう考えた時、
ふと思ったことがありました。

「そうか!これか!!!」

と。

何を思ったのか、

そうです、当たり前のことなんですが、Jリーグの試合には多くの方々が携わっているということです。


もちろん、試合の勝敗に直接的に関わるのは選手たちです。
選手たちがゴールを奪い合って得点を多く決めたチームが勝つわけですから。


一方、その結果に対して感情を動かされる人たちは何人いるでしょうか。試合に携わっている人たちは何人いるでしょうか。


選手だけではありませんよね、もちろん、これも当たり前っちゃ当たり前のことです。

つまり、

Jリーグの試合を通して、多くの方々に影響を与えることができるのです。

そう思った瞬間、

「そうか!これか!!!」

となったわけです。

前回のnoteでも書きましたが、私の軸の1つに

「他の人に良い影響を与える人になりたい」

というものがあります。

Jリーグの舞台に関わることができれば、他の人たちに対して何か影響を与える側になれるのです。

それも1日で数多くの人たちに。


しかーし、ここで1つの疑問が浮かんできます。

Jリーグじゃなくても多くの人たちに影響を与えることはできるじゃん!

たしかにそうですよね、自分もその通りだと思います。

しかし、Jリーグにこだわる理由があるんです。
絶対に曲げられない理由がそこにはあるんです。


(あれ、どこかで聞いたことあるような、、笑)

てことはさておき、

それが最初の方に述べたことに繋がるのですが、
自然と自分の心が素直な気持ちになれる瞬間がJリーグにはあるんです。


トレーナーとしてチームに関わることで、少しでも自分の存在意義を証明したい。


間接的にでも数多くの人たちの日常を、毎日をより豊かなものにしたい。


そして、いずれは日本中の人たちを巻き込んで、世の
中を明るく元気にしたい。


Jリーグにはこれらの力があると思うんです。


トレーナーとしてJリーグの舞台に行くのは、これらを実現する為の1つの手段だと捉えられるようになりました。

要するに、

Jリーグにトレーナーとして関わることで、日本中の人たちの心を豊かにし、日々の生活を明るく照らしたい。そして、1人でも多くの人たちに明日への活力を届けたい。トレーナーという立場でその一翼を担いたいというのが正直な気持ちです。

もっと言えば、今まで学んできたスポーツ科学の知見を社会と結び付け、スポーツ科学を通して社会をより豊かなものにしたいです。
最終的にはここに繋げられるようにしたいと今は考えています。

トレーナーという立場で貢献できることはもしかしたらほんの少しかもしれません。
トレーナーという立場で社会を豊かにするということはとても壮大なものです。

ですが、

トレーナーという立場を通して、

人に褒められ、人に感謝され、人に必要とされ、
人の役に立つことができればそれ以上のものはありません。

私にとっての幸せとは、まさにこのことなんです。


Jリーグの試合を観て
「あぁ、今日の試合観に来て良かったなぁ。」
とか、
「また明日も頑張ろう!!」
とか、

試合に来られた方一人ひとりに少しでも何かポジティブなメッセージを伝えることができるのが理想です。

相手へのメッセージの伝え方には様々なものがあります。

自分の声を通して数多くの方々に伝える
自分の行動や姿勢で相手に伝える
自分の熱量やパッションで相手に伝える

他にも様々な伝え方があると思います。
私はトレーナーという立場を通して、数多くの人たちに自分の熱量だったり気持ちを伝えていきたいと思っています。


これが私が辿り着いたJリーグの舞台で働きたい本当の理由です。


今までの自分であれば、とにかく自分が上を目指すことばかりを考え、上を目指した先に何がしたいのかという本質的なところを考えることができていませんでした。


自分の場合、Jリーグや日本代表のトレーナーになる為にはどのようにすれば良いのかばかりを考え、もし仮にそうなれたとしてもそこからどうしたいのか、その先トレーナーとして何がしたいのか、どのようなキャリアを歩んでいきたいのか、といった本質的な部分を考えることができていませんでした。


ですが、少しは広い視野で社会を捉え、自分を客観的に俯瞰して捉えることができるようになり、少しは本質的な部分を考えることができるようになったと思います。



自分が上を目指して頑張る、もちろん悪いことではありません。当の本人も紛れもなくその1人です。


ただ、今までは自分が上を目指し、あくまでもその1つの指標としてJリーグというものを見据えていました。


しかし、これでは他の人の為にとは言いながら、
結局は自分が上を目指したいという自分の為になってしまいます。


他の人の為にとか言いながら、結局は自分の為じゃん!

そうなんです、結局は自分の為なんです。

でもそれで良いんです。

何でそれで良いのか、


ここである1つの例を挙げましょう。

近年、世界中で新型コロナウイルスが流行しました。
最近も新たな変異株が登場し、全国的に感染者が増加しているようです。

さて、皆さんならこの状況でどのような行動を取りますか?


自分は感染しないようにとマスクをしますよね?
おそらく大半の人たちはマスクをすると思います。

数年前と状況は違いますが、少なくとも流行し始めた時期は一度はマスクをして外出した人たちがほとんどだったのではないでしょうか。


するとどうなりましたか?


世界中で感染者は減りましたよね?
少なからず増減を繰り返しながらも、トータル的にみれば感染者は減少したと思います。


これが自分の為で良いという問いの答えです。

ピンっときた方は既に答えを知っていたかもしれません。


要するに、
コロナ禍においては自分が感染しないようにと自分の為に皆さんマスクをしました。

するとどうでしょう、

世界中の人たちが自分が感染しないようにとマスクをし、その輪が世界中に広がっていきました。

その結果、全体的に感染者の数は減少したのです


つまり、自分の為に取った行動が回り回って他の人の為になり、最終的には自分の為になっているのです。


皆さんご理解いただけましたか?

現在ではこのことを「合理的利他」というふうに呼びます。
私はこれを大学院のとある授業のディスカッションの際に学びました。
このことが学べただけでも、私は大学院に進んだ価値があったなと思っています。


話を戻します。


ここで注意していただきたいのが、似たような言葉で「利他」という言葉があります。
皆さんもよくご存知のはずです。

他の人の為に
とか、
チームの為に
とか、
挙げれば数えきれないほどあると思います。

利他とは、人の為に自分を良い意味で犠牲にすること、いわば自己犠牲のようなものです。

しかし、人の為だけではそれは長くは続きません。

それはなぜか。

人の為だけだと偽りになるからです。

まさしく偽という漢字自体がそれを物語っています。

だからこそ、自分の為でもあり、他の人の為でもあるような「合理的利他を意識すること」が大切なんです。

人の為だけだと自分が苦しくなってしまいます。


自分が大学4年間、トレーナーとしてチームの為に頑張れたのも、他の選手の為だけではなくて、自分の為だという意識が自分の頭のどこかで少なからずあったからこそ頑張れたのだと思います。


大学4年間は自分にとって本当に貴重な経験でした。

自分の場合は浪人して大学に入学したということもあり、同世代よりスタートラインは遅れてしまいました。

ア式蹴球部に入部した時も、
自分より年下の選手たちとしっかりとコミュニケーションが取れるのか正直不安でした。

しかし、その不安とは裏腹に、周りの同期たちの方が自分よりしっかりしていました。笑

自分はどこか少し抜けていてポンコツなところがあるので、自分のミスで同期に迷惑を掛けたことが何回もありました、、、
しかし、その経験が今になって生きているなと感じることがよくあります。

私は同期にとても恵まれました。
感謝してもしきれません。

少し大袈裟なように聞こえるかもしれませんが、私は本気でそう思っています。
みんなと過ごした時間がなければ今の自分はありません。

みんなとの出会いはどん底にいた自分を明るく照らしてくれました。本当にありがとう。
みんなの存在は自分の頑張る原動力です。

だからこそ、みんながそれぞれの環境で自分らしく活躍してくれることを心の底から願っています。

また、部活で一緒に過ごした先輩方、後輩、スタッフの方々にもとても感謝しています。
自分の考えを尊重してくださり、学生トレーナーとしてやりやすいような雰囲気や環境をつくっていただきました。
こんな自分でも皆さんの為にできることがあるんだと少しずつ自信を持つことができました。
皆さんにも出会っていなかったら自分の人生はきっとどん底から這い上がれなかったでしょう。

ア式に入部したことで自分の人生が変わり、
より自分の成し遂げたい夢や目標が明確になりました。
トレーナーとしての土台をア式蹴球部で築くことができたのは自分にとって一生ものの財産です。


自分なりに何らかの形でやはり恩返ししたいな。





他にも大学4年間で数々の出会いがありました。

特に自分がトレーナーとして帯同させていただいたDENSO CUPの選抜チームで一緒になった選手たちとの出会いはとても印象に残っています。

大学2年の時に帯同させていただいた
関東C・北信越選抜、U-20関東選抜のメンバー

大学3年の時に帯同させていただいた
U-20全日本選抜のメンバー

自分にとっては本当に貴重な経験でした。
この時の経験は自分にとって1つのターニングポイントになりました。
当時のメンバーの多くはJリーグの舞台で活躍しています。
みんなの活躍も自分にとっては大きなモチベーションであり、とても刺激をもらっています。本当にありがとう。自分もいつかはみんなと同じ舞台に行けるように頑張ります。


関東C・北信越選抜のメンバー、スタッフ
U-20関東選抜のメンバー、スタッフ
U-20全日本選抜のメンバー、スタッフ

このように、自分は周りの人たちに本当に恵まれています。もちろん今の環境にもとても感謝しています。こんな自分には勿体ないほどです。
歳を重ねるごとにこの気持ちは強くなっていきます。


だからこそ自分が少しでも成長し、自分の価値を創造することで何か少しでも周りの方に恩返しがしたいです。

そして、
いずれはその感謝の輪を日本中に広げていきたいです。
そのためにもまずは地に足つけて目の前のことに全力で取り組みます。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回のnoteは、改めて自分の気持ちに素直になるための良い機会になりました。
そして、より社会全体を捉えて物事を考えるようになりました。
これからも自分の為でもあり、他の人の為にもなるようなことを意識して頑張ります。
このnoteを読んでいただいた方に、何か少しでも感じていただけるものがあれば幸いです。

引き続きよろしくお願いいたします。

江田 祐基


みんなに追い付きます。
みんな良い人。
出会えて良かった。

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