【完全攻略】SEOにおける「45」のチェックリスト
SEOにおいて理解しておきたい45の項目をまとめました。
このチェックリストは、Googleのウェブマスター・トレンド・アナリストとして有名なJohnMueller(ジョン・ミューラー)氏が、SEOの専門家から受けた質問に回答したものなので、知識として間違っていることはないと私は思ってまとめました。
全てを理解しておけば、SEOにおいて困ることはなくなるはずなので、チェックリストとしてぜひご活用ください。
※こちらの記事は、2021年12月時点の情報です
1. 被リンクの量は重要ではない
リンクの量よりもその質が重要です。
1つの優れたリンクは、何百万もの低品質のリンクよりも影響力が大きい可能性があるということです。
2. 日付を変更してもランキングは上がらない
コンテンツ自体に大きな変更を加えず、公開日のみを変更しても、Googleの検索結果のランキングを上げることはできません。
3. 重複コンテンツはランキングに悪影響を及ぼさない
重複コンテンツについて、Googleは、重複しているコンテンツのうちのいずれか1つを表示し、他のコンテンツを無視することによってそれを処理すると回答しているため、ランキングに悪影響を及ぼすのではなう、「表示されるかされないか」という対応になります。
4. コンテンツの見せ方はランキングに影響を与える可能性がある
いくら記載しているコンテンツが優秀でも、読みにくかったり、装飾を一切していない、理解しやすいように見せていないなど、見せ方が悪いと検索結果に悪影響を及ぼす可能性があります。
5. カスタマーレビューはアルゴリズムには組み込まれていない
カスタマーレビューは、ランキングを決めるためのアルゴリズムとして使用されません。しかし、ローカル検索(地域ごとの検索結果)のランキングには使用されるので、リアル店舗への集客を検討している場合には非常に重要です。
6. 修正を反映してもランキングへの反映には、1ヶ月程度かかる場合がある
サイトの品質に関する問題を修正しても、Googleの検索結果に反映されるまでには最大1ヶ月程度かかる場合があります。
7. コンテンツへのコメントの削除はランキングに影響を与える可能性がある
Googleは、他のコンテンツと同様にコメントにインデックスを付けます。つまり、サイトからコメントを削除してしまうと、そのランキングに影響を与える可能性があるということです。
8. CWV(コアウェブバイタル)はタイブレーカー以上の要素として扱われる
Googleのミューラー氏は、コアウェブバイタルは、単なるタイブレーカーとしてではなく、それ以上のものであると言及しています。タイブレーカーとは、ランキングを付ける際にほぼ同点のコンテンツがあった場合にのみ、それを比較する要素として使用するものを意味します。つまり、あまり重要ではない要素ということですが、「そうではない」ということです。
9. コアウェブバイタルのランキング要素の計測には時間がかかる
コアウェブバイタルのデータは、28日ごとに収集および更新されます。つまり、サーチコンソールやページスピードなどのツールで見れるスコアは、Googleが過去28日間(おおよそ)に測定したものということです。
そのため、コアウェブバイタルを改善した場合は、28日程度は待機期間として様子を見たほうが良いと考えておきましょう。
10. トラフィックはコアウェブバイタルに影響を与えない
コアウェブバイタルのスコアは、実際のトラフィックから計算されますが、その逆としてトラフィック自体がスコアに影響することはありません。
11. Googleマイビジネスはローカル検索のランキングに不可欠
ローカルの検索結果で上位表示させるには、Googleマイビジネスの設定をきちんとすることが、ウェブサイトを最適化することと同程度重要になります。
12. 商品の価格はランキングに影響を与えない
競争力のある価格を提示することは、より多くの顧客を引き付けるかもしれませんが、ECサイトの検索ランキングには影響しません。
13. 文字数はランキングに影響を与えない
コンテンツ内の文字数が検索ランキングに重要であるという真実はありません。短い記事が長い記事と同じ情報を伝えている場合、Googleはそれを同じ価値があるものとしてみなします。
14. 元のページタイトルは引き続きランキングに使用される
自ら設定したタイトルではなく、Googleが自動で生成したタイトルを表示されるようになりましたが、元のタイトルは以前と同程度ランキングを決める要素として重要であるとのことです。
15. EATはランキングに影響を与えない
Googleの品質評価ガイドラインにおいて、EAT(専門知識、信頼性、信頼性)について言及していたため、ランキング要素として重要であると思われていましたが、ミューラー氏は、「ランキングに影響はしないし、EATスコアというものも存在しない」と述べています。
16. キーワードによって評価の要素も変わる
ランキングを決めるにあたって、「この要素が最も重要である」といった風に断言することはできません。なぜなら、それはキーワードによって大きく変わるからです。とあるキーワードでは重要な要素であっても、別のキーワードではまったくランキングに影響を与えない場合もあるのです。
17. 見出しタグは重要
h2やh3などの見出しタグは、非常に重要でありランキングにも大きく影響を与えます。
18. ドメイン名はランキングに影響を与えない
狙っているキーワードがドメインに含まれていたとしても、それがランキングに影響を与えることはありません。そのため、SEOを意識してドメインに狙っているキーワードを入れるよりも、会社名やブランド名を入れることをおすすめします。
19. 狙っているキーワードが何か、可能な限りわかりやすくする
ミューラー氏は、タイトル、見出し、小見出しなど、そのページで狙っているキーワードを最も目立つ場所に配置することを強く推奨しています。そのページを見る読者でさえも、狙っているキーワードが把握できるほど、わかりやすくするように意識してみるのも良いでしょう。
20. 質の悪いコンテンツは改善もしくは削除が必要
質の悪いコンテンツは、そのまま放置しておくとサイト全体の評価に影響を与えるため、改善をするのがベストですが、改善する気がない場合は削除した方が良いとミューラー氏は述べています。
21. ファーストビューに独自のコンテンツを配置
ページの上部、ファーストビューエリアには、独自コンテンツを表示した方が良いです。ページの下部に独自コンテンツを配置しており、上部には他のサイトにも掲載している場合、配置の順番を見直しましょう。
22. 誤字や文法のミスはランキングへの影響が大きい
誤字や文法のミスは、ユーザーエクスペリエンスに直接影響を与える可能性があるため、ページ自体の品質の問題として捉えられ、ランキング結果にも影響を及ぼしてしまうため注意が必要です。
23. ほとんどのコンテンツは1週間以内にインデックスに登録される
新しいページが公開されると、インデックスが作成されるまでに数時間から数週間かかりますが、ほとんどのページは約1週間以内にインデックスされると考えて良いです。
24. 形式が違えば、重複コンテンツとして見られない
動画や記事コンテンツなど、異なる形式で公開された同一のコンテンツは、重複コンテンツとしてはみなされません。動画と記事コンテンツが重複コンテンツかどうかを判別することは現状できないということです。
25. 価値あるページであれば、アフィリエイトリンクが多くても問題ない
該当ページのメインコンテンツがユーザーに価値を与えるような内容になっている場合、そのページに多くのアフィリエイトリンクを貼ってあってもランキングに悪影響は与えません。
26. 埋め込まれたビデオは、自分でアップしたビデオと同様のSEO価値がある
ページ内に動画を埋め込むケースがあると思いますが、自分で制作・アップした動画でも、他者が制作した動画でも、SEO評価に違いはないとのことです。
27. 内部リンクが多すぎると、その価値が低下する可能性がある
同じページ内に大量の内部リンクを使用すると、その価値が薄れる可能性があります。そのため、内部リンクは本当に必要なもののみ掲載するようにしましょう。
28. グラフをHTMLで記述する意味はない
数値の遷移などの説明をする際にグラフを使用することはよくあると思いますが、このグラフをSEOを考慮しHTMLで記述する必要はありません。
29. アンカーテキストはリンク先の内容の記載が必要
内部リンクは、Googleがサイト内を回遊し、ページを発見するのに役立つため、アンカーテキストはリンク先のページがどういったページなのかテキストで示す必要があります。またその際に、テキストが長くなっても問題はありませんし、短いことでGoogleがリンク先を理解しにくいよりも、長くて理解しやすい方がSEOとしても良い効果があります。
悪い例)詳しくは"こちら"をご確認ください
良い例)詳しくは"Googleの公式SEOガイドライン"をご確認ください
30. Googleは皮肉を理解できない
ページ内で皮肉を表現したとしても、Googleはそれを皮肉として理解できず、誤った解釈をしてしまう可能性があるため、使わないようにした方が良いです。
31. 一部のマークアップは組み合わせて表示できない
構造化マークアップをした場合、レシピや評価は組み合わせて表示できますが、FAQやハウツーは組み合わせて表示ができません。組み合わせて表示ができないマークアップは、どちらか一つが表示されることになります。
32. フラットなURL構造にするメリットはない
Googleは、URLの階層をランキングを決める要素として考慮していないため、TOPページから全てのページにワンクリックでいける構造にする必要もないとのことです。
33. 404エラーは負の要素として扱われない
サイトで404エラーが発生するのは、正常な動きであり、Googleはそれらをランキングを決める際に負の要素として扱いません。サーチコンソールでページの多くが404エラーが発生していると表示されていても、心配する必要はないとのことです。
34. サイトの品質は技術的な修正だけでは解決できない
構造化マークアップやコアウェブバイタルの改善など、いわゆるテクニカルSEOのような、技術的な修正だけではサイトやページの品質を改善することはできません。品質を改善するには、根本的なコンテンツの内容自体を見直す必要があります。
35. URLの長さは正規化を行う際にチェックされる
パラメータ付きのURLは、パラメータが付いていないURLよりも長くなりますが、正規化を行う際には短いパラメータが優先される可能性があります。
36. サイト移行時は、URLが変わらないように注意が必要
URLが変更されてしまった場合、Googleはそれを新しいコンテンツとしてクロールしてしまう可能性があります。つまり、評価が0から再スタートするということです。URLを変更しないだけでなく、ページ内の内部リンクやレイアウトも可能な限り変更しないようにする必要があります。
37. 同じページに複数のh1タグを設置しても問題ない
Googleは1つのページに1つのh1タグを設置することを推奨はしていません。複数設置しても問題ないとしています。
38. 外部リンクにはnofollowタグの設置を行う
外部リンクをページ内に設置する際は、nofollowタグを設置するようにしましょう。nofollowタグを設置しないと、Googleはそのサイトをクロールし、関連サイトとして認識します。そして、自分のサイトの評価を外部リンク先に渡してしまうことになります。
39. GoogleはJSON-LDの構造化データを優先する
構造化マークアップを行う方法は主に2つあり、1つはJSON-LDで、もう1つはマイクロデータです。Googleは両方のタイプをサポートしていますが、JSON-LDを優先するとしています。
40. meta descriptionにキーワードを盛り込んでも違反にはならない
Googleは推奨していませんが、ページのmeta descriptionにキーワードを埋め込んでもガイドラインに違反しません。以前は、キーワードの乱用と見なされランキングに悪影響を与える懸念がありましたが、そうはならないとのことです。
41. モバイルURLのインデックスがデフォルト
PCとモバイルでサイトが分かれており、コンテンツが同一でURLが異なっている場合、モバイルをデフォルトのサイトとして認識し、インデックスします。
42. モバイルとPCのランキングは状況に応じて異なる場合がある
キーワーによって、モバイルで確認する情報と、PCで確認する情報とでは、ユーザーが求めているものが変わる可能性があります。サクッと情報を見たいのか、じっくり見たいかによっても変わりますよね。そのため、モバイルとPCでランキングが異なるのは普通のことです。
43. シンジケーションはランキングに悪い影響を与える可能性がある
シンジケーションとは、コンテンツを発信元のサイトだけの掲載にとどめるのではなく、第三者のサイトに提供・配信して再配布することを意味します。再配布をすると、それは重複コンテンツとみなされ、発信元のサイトがランキングから除外される可能性もあります
44. 「サンドボックス」や「ハネムーン」は存在しない
新しいページが検索結果に表示されないようにする「サンドボックス」や新鮮な情報を好むことで、新しいページのランキングが上がる「ハネムーン」も存在しないとのことです。
45. トラフィックが少ないからといって品質が低いわけではない
トラフィックが少ない=ページの品質が低いと思い込まないようにしてください。他のページよりもトラフィックが少なくても、高品質である可能性もあります。品質は高いけれど、見たい人が少ないということもあるからです。
おわりに
SEOには非常に多くの要素があり、情報も定期的に変更・アップロードされていくので、常に勉強が必要です。しかし、基本的なことは変わらず、ユーザーのことを第一に考えていれば自然と質の高いコンテンツとなり、SEOの評価も上がっていくことでしょう。
今回は、私の個人的な考えではなくGoogleのSEOにおけるキーパーソンともいえるミューラー氏の発言・回答を参考にして内容をまとめました。
ぜひチェックリストとして活用ください。
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