異国で日中ミックスの子供の日本語を育てる工夫-読み聞かせ-
わたしが北京で生まれた日中ミックスのわが子の日本語を育てるために
できるだけたくさん日本語で話しかけること以外に
特に心を砕いたことといえば、「読み聞かせ」です。
べつに特別なことでもなんでもありませんが、
中国語にどっぷりと浸ったわが家の環境で、
母一人で子供の日本語を育てていくことを考えた時、
これしかない!というぐらい
わたしはこのことを大切だと思っていました。
生後6か月ぐらいから、
子供が関心を持ちそうな絵本をいろいろと揃え、
子供が興味を持ったタイミングで読んであげるようにしました。
最初は、「どうぶつ」「くだもの」など
物の絵や写真が書いてあるだけの本や、
ほとんど絵だけの本など。
子供が手に取ったら一緒に本を楽しみ、
飽きたら追いかけません。
子供に本好きになってほしいから、
子供が興味を持っていない時に
無理やり読み聞かせたりするのは逆効果だと考えました。
子供の様子をよく観察して、
興味を持ったタイミングで、読んであげる。
本に書いてある通りに読むというよりは、
本をきっかけに日本語に触れられればよいので、
勝手にお話を作ったり、書いてあることと違うことも
いっぱいお話ししました。
子供が喜べば長いこと集中するので、
子供が楽しんでいることがなにより大切だと考えました。
たとえば、子供が絵本の端っこをかじっていたとしても、
「汚いでしょ!」と怒るかわりに、
「あーら、〇〇ちゃん、絵本が好きなのね~
そこに描いてあるのはリンゴだよ。赤くておいしそうだねぇ~!
ほら、り・ん・ご。こっちはみかんだよ。
このみかんは甘いかな?酸っぱいかな?」
といった感じで、絵本の世界に入っていく。
絵本にはりんごやみかんの写真があるだけなのですが、
わたしは勝手にペラペラと話し続けます。
子供が興味を持って続きを見たそうにすればそのまま読み続け、
興味がなければ別の遊びをします。
子供は本を読む、というよりは、
本をめくる動作に夢中になっている時期もありました。
それでもいいと思っていました。
願いはひとつ―――本好きの子供になりますように。
絵本は、中国語で書いてあるものでも大丈夫。
子供はまだ文字を識別しないので、
本の絵や文字をヒントに、
勝手に日本語でお話しを作ってあげていました。
逆に、義母は、わたしが準備した日本語の絵本を
思いっきり中国語で読んであげていました。
簡単な中国語で書かれた物の名前の本や、
先輩ママから譲ってもらった日本語の絵本、
あと、子供がとても好きだったのが進研ゼミが発行している
絵本教材「こどもちゃれんじbaby」シリーズ。
あれはとてもよくできた絵本ですね。
6ヵ月児、7ヵ月児・・・、と子供の月齢に合わせた絵本が
毎月1回郵送で届く形です。
その後、こどもちゃれんじぷち(1~2歳)、ぽけっと(2~3歳)、
ほっぷ(3~4歳)、すてっぷ(4~5歳)、じゃんぷ(5~6歳)と
教材をずっと使い続けており、
小学生以降は、「ちゃんれんじタッチ」というタッチパッド教材で
オンラインで日本の学校で習う教科の勉強をしています。
(あまり真面目にはやっていませんが・・・苦笑)
つづく。
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