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気がついた時にゃ身体は、洗わずにしまった絵の具の残りより硬い

感覚が鈍っている話のついでに、身体がカチカチになっている話もしてしまおうか。

なんかもう、なにもかもサボって座っている間に身体が本当にダメになっているようで、硬い。とにかく硬い。「どうせボールなんか来ないから」とかいってトレーニングをしないからこういうことになる。もしいまコーナーと接触したら絶対に大きいケガをするだろう。どうかすると接触がなくても脚が「パンッ!」て鳴るかもしれない。怖いよねあれ。一度聞いたら忘れられないよ。

なんでこんな話をするかというと、まず「寝そべった状態から身体を曲げて足を頭につける」という柔軟めいた動きがあるんですよね。中国雑技団に入るとか、足で弓を引くみたいな特殊な技を出すときには必要でしょうけど、基本的には一般人はそんなに要る動きではないです。で、これがね……

以前は簡単にできたんだけど…

できない。なんとなくふと試してみたら、まったくできない。
以前はつま先が顔のまぶたまで届いていたのに、いまはどう見てもはるか彼方だ。なんなら身長より離れているんじゃないかってくらい遠く見える。接近禁止命令でも出されてんのかお前? 裁判所の命令を守れてえらいな。

前側にはふつうに曲がって手が地面に着くので、ただ全体が硬くなったというわけではない。後ろにだけが曲がらない。ほんとびっくり。
しかしそういえば思い当たるフシはあり、腰を故障して以来、こういう動きはやっていなかった。だって怖いからね! 洗面所で顔が洗えない生活なんてもう嫌だよ。顔を洗わなくてもあまり気にならない性質になっちゃうし。

でも考えてみれば、柔軟性がないからこそたびたび腰をやるのかもしれない。あるいはトレーニングをしないからかもしれない。トレーニングをしないから動きに不安があり、不安があるからトレーニングをしないともいえる。たまごとひよこの関係だ。ひよこは温めながらエサをやるとすくすく大きくなるが、フライパンのたまごは温めてもカチカチになるばかりだ。つまり、僕はたまごなのかもしれない。


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