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今年のベストゲーム


#今年のベストゲーム


はじめに

こんにちは。今年も残すところあと3日です。
また何となく時間が空いてしまったので、お題にある今年のベストゲームについて書いていこうと思います。年内に書き終わるといいなあ。

ぼくの今年プレイしたベストゲームとして「レッド・デッド・リデンプション2」をあげさせていただきます。少し古い作品ですが今年プレイしたということでご了承ください。
2023年リリースの作品は「信長の野望:新生With PK」と「信長の野望:出陣」くらいしかプレイしてませんでした。コーテクさんばかりです。
今回もよろしくお願いします。

レッド・デッド・リデンプション2

2019年にロックスターゲームズから発売された作品です。西部開拓時代のアメリカを舞台にしたオープンワールドゲームとなります。ロックスターゲームスといえば「グランド・セフト・オート」シリーズが非常に有名ですね。
2とありますが、前作「レッド・デッド・リデンプション」の前日譚にあたるので本作からプレイしても特に問題はないと思います。
いくつか要素をかいつまんで書いていきますが、ネタバレ含む記事になるのでご了承ください。

記事のために何枚かスクショを撮ってきました

濃密なストーリーと魅力的なキャラクターたち

本作では、アメリカ西部開拓時代末期のロマン溢れる夢のような時代から夢から醒めつつある激動の時代を生きる主人公と彼の所属するギャングが如何に崩壊していくかを描いています。
主人公たちアウトローにも一定の居場所があったのも今や昔、多くの人々から厄介事のタネと嫌われるギャング団は最後まで定住せず(できず)各地を放浪することになります。
当初は義賊的な一面を持ち合わせていたギャング団は価値観や時代の変遷と共に悪名高い犯罪者集団となっていきます。そこに所属していく人もまた良くも悪くも変わっていく中で、主人公アーサー・モーガンはどう生きて、死んでいくのか。ゲームとして介入していくことになります。

本作の良い点として、作品を引っ張っていく濃密なストーリーとそれを彩る登場人物たちがあげられると思います。
激動の時代を刹那的に生き、あまりに呆気なく生死が決まる環境に人々はどう生きるのか?残された人はなにを思うのか?
続きがどんどん気になってついつい長時間プレイしてしまうのは久しぶりの感覚でした。

主人公の家族ともいえるギャング団のメンバーたちも、ならず者からまともに生きたいと思う者まで一人ひとり魅力的に描かれています。
終始物資が不足気味の彼らのために野生動物を狩り物資を寄付したりで、メインストーリーを進めず彼らと遊び回ることが多くありました。

特にあげたいのはやはり前作の主人公ジョン・マーストンでしょうか。
前作では完成された熟練のガンマンでしたが、本作ではまだ若く情けない部分が多く描かれます。ジョンといえば顔の傷がトレードマークですが、本作ではその傷は、彼が雪山でギャング団から数日間はぐれてしまった際にオオカミの群れ襲われ引っ掻かれた傷跡だと判明します。少し抜けた理由です。
オオカミに殺される寸前にアーサーに救出されますが、彼にバカだの狼に噛まれてやっと賢くなっただの散々言われてしまいます。
これ以外にも意図せずできた自分の子供にどう振る舞えばいいか分からず1年間失踪していた事も発覚します。空いた口が塞がりません。
いかに未熟なこの若者が頼りがいのある前作のガンマンに成長していくかもストーリーの見どころであると思います。本作の終盤でアーサーから生きることを託される前後とエピローグでジョンが一気に成長していくのは必見です。

彼が・・・


こうなる


いかに立派な人物であったとしても初めから立派だったわけではない。
また、悪党であったとしても人はその気があれば良い人になることができる。という事を証明したジョンとアーサーの生き様もぼくは好きです。

生き様も選択できる自由度の高さ

本作で主人公のアーサーは終盤に亡くなってしまうことになります。マルチエンドになっていますが亡くなるという事実は変わりません。
ですがプレイヤーとしてアーサーがどう生きて、どう死んでいくのかを決めることになりますが、ここの自由度がとても高いです。
人によって金がすべての悪党として呆気なく亡くなっていくも、多くの人から感謝される善人として満足感に満ちて人生を全うすることもできます。
アーサー・モーガンという人物は髪型やヒゲのデザインも選択できることからプレイヤーごとに違っており、彼が亡くなった後に残るものもまた違ってくると思います。本作の懐の深さを感じます。

アーサーは生まれついてからギャング団に所属しており、変わりゆく時代のなかアウトローとしての生き方に悩んでおり、いつかは足を洗い平穏な生活をしたいと思いつつ、アウトロー以外の生き方が分からず悪事を重ねる日々を過ごしています。
ですが、物語の中盤に当時は不治の病とされる結核に感染してしまいます(結核を患わっている男性から悪質な借金の取り立てを行った際に感染したと思われ自業自得ともとれる理由です)。
元々頼まれると断れないお人好しな部分がありましたが、自らの死期を悟った時点から自らの人生の意味を考えるようになり、これまで害してきた人々に懺悔をしたり、理不尽な迫害をうけているインディアンの人たちを助けるために行動する、前述のジョンに幸せな家庭生活を見出し安寧を強く願うなど思考や行動に変化をきたしていくことになります。

上記のアーサーは死を悟り残りの人生を善人として生きていこうとしています。こちらはぼくのプレイしたアーサーの生き様です。
ですが、教会の寄付の頼みを無視する、インディアンの人たちの依頼を断るといった選択も可能で、アーサーの考え方が変わる重要なミッション郡を省略する(良い行動を起こさない)事もできます。かなり思い切った事をするなあと思いました。
もっと突き詰めると仲間のギャングと最低限絡まずにひたすらメインミッションを進めて孤独な悪党として振る舞うこともできます。プレイヤーそれぞれのアーサーを描ける自由度の高さと、物語として破綻のない懐の深さは非常にハイレベルです。

密度の高いオープンワールド

数多くのオープンワールドゲームを作ってきたロックスターゲームスの為せる業でしょうか。オープンワールドの密度がとんでもなく高いです。
オープンワールドにしたけどスカスカで作業感の強い作品もありますが、本作では違います。
近代化の進んだ人口の多い都市部から地方の小さな町並み、町から一歩出た先に広がる未発展の荒野まで非常に色彩豊かです。都市部の騒々しい喧騒から荒野の視界の悪い砂嵐、沼地のジメジメとした空気まで、当時の空気感が匂いまで伝わってきそうなほどの画作りはすばらしいです。

ひとたび集落から離れると、そこにはほとんど手つかずの雄大な自然がどこまでも広がっていきます。美しさを感じるとともに危険な野生生物に襲われたり、寒冷地に行けば体力を消耗する猛吹雪に襲われる危険性もあります。大自然の前に人はあまりにもちっぽけに感じてしまう瞬間でした。ギャング団として行動するときも自然環境に悩まされるシーンがあります。
また、野生生物だけでなく荒野を放浪していると様々な人々と遭遇します。困っている人や野生動物から襲われた助けを求める人、こちらの金銭を目当てに襲ってくる強盗団、困っていると見せかけて善意を仇で返す詐欺師など非常に多く存在し、作業感が強くなるオープンワールドの移動を飽きさせません。
このためプレイしていて横道にそれることが多く

食料がないから狩猟にいこう

道中で会った人に馬レースしようと誘われた。受けて立とう

レースに勝って掛け金を稼いだ。近くに湖があるから釣りをしよう

大きい鮭が釣れた。これを持ち帰ろう

道中でオオカミに襲われ助けを求められた。追い払おう

街に行ったらお礼をしてくれるらしい。街に寄ろう

お礼に武器店で武器を一つ買ってくれるらしい。強力なライフル買おう

買ったライフルでバイソンを狩ってみようか

一つ一つのアクティビティが楽しいのもあり、どんどん脇道にそれて時間が溶けていくこと請け合いです。



MODでより深まる世界

ぼくは本作をPC版で購入しプレイしました。PC版にはユーザーが制作したMODが数多く公開されており、グラフィック強化MODを適用しながらプレイをしました。
通常版でもグラフィックはかなり良いので、これ以上はもう良くなりようがないだろと思っていましたが導入すると格段によくなります。空気感や没入度が更に上がりました

本作はMODコミュニティが盛り上がっており、ユーザー思い思いのカスタムが組みやすいのも本作の魅力的な部分だと思います。
非公式なので何かあったら自己責任ですが、ぜひ一度試してみてください。

ストーリークリア後の燃え尽き

気になる点がないわけではありません。気になるのはメインミッションクリア後に目標がなくなってしまうことでしょうか。

本作はとにかくストーリーで引っ張っていく作品だと思います。アーサーが亡くなり、操作キャラクターがジョンに移り変わるエピローグ編に入った段階でテンションが少し落ち着いてしまいました。エピローグ編は前作に続く匂いを出しながら束の間のハッピーエンドで終了します。
かなりきれいに終わることもあり、この段階でプレイのモチベーションを失ってしまいました。エンディング後に使い切れないほどの大金を入手し、お金を稼ぐ意味すらなくなってしまう事も大きかったです。図鑑の穴埋めなど細かい目標はあるのですが、一通りプレイが終わると途端にモチベーションが続かなくなるのは少し寂しく思いました。
オンラインの更新が止まり過疎っているのも寂しいです。

ですが、こだわり出すとゲーム製作がいつまで立っても終わらない事や、ダラダラアップデートを続けてプレイすることにも疲れてしまうよりかはいいのかもしれません。ストーリークリアまでしっかりと遊んだということにしておきます。

GTA6、そしてRDR続編にも期待してます

いくつか要素をかいつまんで書いてきましたが、総じてレッド・デッド・リデンプション2は非常に良い作品だったと感じます。
人によっては作業感が嫌だと感じる部分があるかもしれませんが、ぼく個人としてはその作業も没入感を感じさせる要素だったと思います。
当時は面倒な作業でも全部自分でやらなきゃいけなかったのかな。と空気感を感じながらせっせとゲーム内で働いていました。

ロックスターゲームス12月に新作「グランド・セフト・オート6」の開発がアナウンスされました。発売日はずっと先ですが非常に盛り上がっていたと思います。
製作には非常に高いハードル、強いプレッシャーがかかっていると思いますが、それらを打ち破って面白いゲームを作ってくれる事を願っています。

少し気が早いですがアメリカ西部開拓時代のオープンワールドという唯一無二の世界観を持つ「レッド・デッド・リデンプション」シリーズの新作もお待ちしています!

終わりに

今回、今年のベストゲームとして「レッド・デッド・リデンプション2」をあげさせていただきました。当時の価値観や人の生きる意味などプレイしていて色々と考えさせてくれるすばらしい作品だったと思います。少し大げさかもしれませんが。

今回も5000文字近い長文の記事になってしまいました。ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。何とか年内に仕上げることができました。

最後に本作の空気感がよく出ていて気に入っている本作のファーストトレーラーを置いて終わろうと思います。よろしければトレーラーの閲覧、ウィンターセール期間中に購入してプレイしていただけたら嬉しいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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