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3Dプリンタで推しのクッキー型を作った

そうだ、ヨアキムのクッキー型を作ろう。
海外の人はクリスマスにクッキーを作るとどこかで見たような気がするから。

そういうノリで作ったものの備忘録です。


モデルになったヨアキムについて

ヨアキムといえば、そう、スウェーデンの国民的ヘビーメタルバンド「Sabaton」のボーカリストですね。
モヒカンにサングラス、シックスパックを模したベストに迷彩パンツという大変インパクトのある外見をしています。

彼らは主に戦争をテーマにした曲を作っております。

格好良いのでこの機会に聞いていただければ嬉しいです。


クッキー型作成の流れについて

クッキー型作成の大まかな流れは以下です。

 ①構想を練る
 ②下書きを作る
 ③3DCADでデータを作る
 ④3Dプリンタで出力する
 ⑤クッキーを作る


①構想を練る

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まず大まかな図案を紙に書きます。
これは他人に見せるようなものではないので雑で大丈夫です。
どういうものにするかが自分で理解できたらOK!
今回はクッキー型なので、内枠が浮くようにしました。
外枠に合わせても下に2mm程度の余裕ができます。

構想の段階で大きさやどこで位置合わせを行うかを決めておくと楽です。
ちなみに私は3DCADのデータ作成から一度戻っています。


②下書きを作る

ヨアキムのクッキー型下図

Adobe Illustratorで作成しています。
この下書きの時点で左右対称になるようにしました。

今回はイラレからJPEGで書き出してCADでトレースしたのですが、イラレからDXFで書き出してもよかったな、とクッキーを食べながら思いました。
試したところ、DXFだとレイヤー毎に分かれてFusion360のスケッチとして読み込まれるみたいなので、次からはDXFで書き出します。楽ですし。


③3DCADでデータを作る

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Autodesk Fusion 360で作成しています。
②の下書きをトレースして①の構想通りにデータを作ります。
今回は完成前に一晩寝たら改良点が出てきたので、一度①構想まで戻ってから完成させました。
寝ることは練ることでもあるのでしょうか。なんて。


④3Dプリンタで出力する

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X-One2という3Dプリンタで作成しています。
自分で組み立てなくていいことが購入の決め手でした。
まだ触り始めたばかりで正直よく分かっていませんが、初期設定でうまく出力できたのでよかったです。
外枠・内枠共に約30分程度でした。

プラットフォームシートがAmazonで売り切れていたので、塗装用のマスキングテープを貼っています。
X-One2のプラットフォームが15cm四方で幅5cmを3列に並べるとちょうどいいサイズなことと、使い捨てでも惜しくはない値段なので、これは買ってよかったです。

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外枠と内枠の間に余裕幅を取るのを忘れたせいで、内枠が入らなくなっていたので、カッターで少し削りました。
この辺りも次で改良しようと思います。


⑤クッキーを作る

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せっかくなのでクッキーも作りました。
小学生以来の型抜きクッキーでオーブントースターでの焼成でしたが、何とか上手くできました。よかった。

まず外枠だけで生地を抜いてから、内枠の位置を合わせて軽くなでるような感じで型を付けると上手くいきました。
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今回の型だと、強く押し込むと髭の部分で生地が壊れたり詰まったりしたので、次はその辺りを改良しようと思います。

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同じ顔が沢山並んでいるところを見ると、シュールで大変愉快ですね。

こちらのレシピを参考にしています。


おわりに

このように推しのクッキー型は比較的簡単に作ることが可能です。
今回の下書きから出力用データ作成までの作業時間は、ざっくり10時間程度だったでしょうか。そんなに面倒ではない感じです(個人差あり)。
イラストが描けて、クッキー型の完成図が想像できて、3DCADでデータが作れて、3Dプリンタで出力できる人ならできるのかな、と思います。
文字に起こすと沢山のスキルが必要な印象になるだけな気がします。知らんけど。

一番大切なことは、完成まで我に返ることなく正気を失ったまま作り上げることです。とても楽しかったです。


現在、無職/求職中で、こういうことを仕事にしたいのですが、一体何屋さんになればいいのでしょうね…?


追記

Sabatonにデータを公開しても問題ないか確認したところ、クレジットを入れれば問題ないとの返答を頂きましたので、Thingiverseで公開しています。


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