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Thinking

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2022年6月の記事一覧

半端な落伍者

今年2月、私小説作家西村賢太の死を知り、私は呆然としていた。都合8年は読み続けてきた作家である。哲学者中島義道と並んで、彼もまた、大きな心の支えになっていた。 西村氏の生活スタイルは、昼頃起きて原稿を書き上げ、深夜から明方まで酒を呑む。その量が尋常でない。720mlの焼酎丸々1本に、ビール2本。焼酎を飲まない日は、日本酒5合に同じくビール2本。食べる量も相当に多く、油物が多い。 これでは長生き出来ないだろう・・・そうは思っていたが、あまりにも早過ぎた。しかも、病床に伏して

ASD・HSP・発達障害・ニート系の発信をしている方のフォローを増やしています。私も若い頃は社会に適応できない落伍者でした。故・西村賢太の私小説を読むと、あの頃の自分を思い出します。

紙の本を読む

週後半から6月らしからぬ暑さ。夜も風がうるさく寝つきが浅い日が続いたことで、すっかり体の力が抜けてしまった。適度に食事を取ることも出来るし、風邪を引いたわけではないが、今日は出掛けずに終日を家で過ごす。元々は都内で人と会う予定だったが、この暑さの中で人込みを歩くだけの体力には一抹の不安が。前日の夜にキャンセルを入れる。 梅雨の時期を超えて夏本番になってくると、毎年ヘッドホンオーディオが「身体的な理由で」辛くなってくる。冷房を入れて背中側から扇風機を当てていても、やはり耳周辺

チラシの裏に書くことは「表現」ではない

前エントリ「自分の感覚を信じて」のタイトルから思考を発展させて書かれたと思われるフォロワーさんの記事。至極その通りの内容なので特に反論する点もございません。それにいつも思うけど文章そのものが私より格段に綺麗だなぁ・・・ なるべく「当事者間」しか閲覧機会がない状況(メールやDM)を、可能な限り減らしていきたいなと思ったりすることがあります。それは、私と相手の2人以外にも、これを読んで何かを感じてくれることがあるかもしれないから。 twitterではDMなら1万字まで書けるの

twitterからの、緩やかな退却

初回にオーディオシステム全景を紹介しましたが、マニア色の強い機器レビュー等は従来通りはてなブログで取り扱うことにします。かつては思考実験の場としてtwitterで長文treeを投稿することも多々あったけれど、そういう役割をこのnoteに移します。日をまたいでじっくり原稿を練るというレベルではなく、その日のうちに書ける分量(1200文字くらい)から始めて、慣れてきたら徐々に長くしていこうかなと。それに伴い、twitterから完全に撤退することはないけれど、徐々にその比重を下げて