愛がずっと続くと思っていたからこそ・・・

初めて恋をした時。
愛はずっと続くのだと思っていました。

だけど私の愛はどうもちょっと違うのかもと感じ
恋愛に対してあまりよくわからずにいました。

その人の感じていることや行動が
全部見えてしまうのです。
（怖いでしょ笑。嫌ですよね、でも私が１番嫌！笑）

だから「すき」とか「愛」とか
そういう本当の姿って何なのだろう？と
どこかでずっと疑問に感じながらいました。

そんな私に”彼”がやってきたのです。

私がずっと若い時のお話し笑。

まっすぐぶつかってきて
嘘がない人だった。

ピュアで熱くて誠実だった。

いつも出不精の私を連れ出しては
嬉しそうに騒いで巻き込んできた。

「ゆきは、幸せになるから大丈夫だよ」が口癖だった。

過去に色々あった経験を
初めて話した人だった。

だから顔を見るたび
「ゆきは笑っている方が可愛いよ」
「ゆきは幸せになるから大丈夫」
「ゆきといると幸せだよ」と屈託ない笑顔で伝えてくれていた。

この愛はずっと続くんだって信じてやまなかった。

だけどある日、彼は帰らぬ人になった。

わがままばかり言ってた。
謝りたいことが山ほどあったし、
ツンデレの私はもっと愛情を言葉にすればよかったと後悔した。

何も伝えられないまま、
もう2度と会えない人になってしまった。

そこから仕事も手につかず退職し
誰に何を言われても心動かず、
周りは私を腫れ物に触るかのように接した。

そんな生活を続けているある日。

彼が鏡越しに現れたのです。
幻想かもしれなかったし、わからない。

だけど、実際に彼が鏡の中で笑ってた。

「ゆきは、幸せになるから大丈夫」

・・・私は今、幸せです。

愛がずっと続くと思っていた。
だけどもしかして彼がこの世にいたとしても
どこかで別れていたかもしれないし、
ずっと一緒にいたかもしれない。

だけど、現実にはもう2度と会えない愛になってしまった。

そこから人を好きになることが怖くなって。
普通に生きる辛さに圧迫されそうな日々も続いた。

でもね、私は今、幸せです。

あなたがそう言ってくれたことが
本当になっているよ。

あなたを失くして次の恋愛をした時、
周りの一部の人に
「彼を亡くして、よくまた恋愛ができるね」と言われていた。

私はもう誰とも恋愛も幸せになることもしてはいけないのだろうか。

そうずっと思っていた。

でもね、私は今、幸せなのです。

「ゆきは笑っていた方が可愛いよ」

”それって笑わなかったら可愛くないってこと？笑”

あの時返した言葉は、
嬉しいとありがとうがたくさんこもっていたんだよ。

知ってた？

愛がずっと続くと思っていたからこそ、
伝えたい言葉を後回しにしていた。

もっと伝えたらよかった。
もっと大切にすればよかった。
もっと素直になればよかった。

だからこそ、私は今、幸せです。

あなたが教えてくれた愛を
何かあった時も感じて、前に進めるから。

〜ゆきは、幸せになれるから大丈夫〜

私の魔法の言葉です。

来世で会おうね。

今日もあなたが大切な人を大切にできますように。

谷本ゆき

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