再就職支援会社のお話を聞き、やはり転職するつもりがなくても転職活動は常にしておくべきだと実感しました

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こんにちは、外資系企業の人事部採用チームで管理職をしていたYukiです。
先日、リクルートの再就職支援会社の方のお話を伺ってきました。
転職市場を知る意味でも皆さんにもお役に立つことがあると思い、シェアさせていただきます。

リクルートエージェントさんは私も現職・前職ともに採用担当者として中途採用の候補者様をご紹介いただくのにお世話になっていますが、今回お話を伺ったのは株式会社リクルートキャリアコンサルティングで、再就職支援を行っている会社です。

リクルートキャリアコンサルティングの企業担当者の方とも、今までもやり取りはありましたが、私が募集をしているポジションについての質問を受ける形が多く、正直そこまで熱心に該当する候補者様を探していただけるイメージがなかったので、じっくりサービス内容についてお伺いするのは初めてでした。
今回色々学びがありましたで、機密事項以外のところでシェアできることをシェアさせていただきます。
(こちらで再就職支援会社と記載した内容はすべて株式会社リクルートキャリアコンサルティングの話で全ての再就職支援会社を指すものではありません。再就職支援会社は他にも複数社あります。)

今回お知らせする内容は以下です。

1、転職エージェントと再就職支援会社の違い

まず、再就職支援会社は、転職支援会社とは別のサービスを行っています。
一般的な転職支援会社(以下転職エージェントと表記します。ここでは職安法で言う有料職業紹介事業を行っている会社を指します)は、転職者の入社時の年収の数十パーセントを募集している企業から成功報酬として受け取り、転職希望者からはサービスフィーをいただきません。
一方で再就職支援会社は、基本的に会社都合の早期退職を実施する企業が退職の対象者に早期退職時の条件の一つとして提供するもので、その企業から1名数十万の固定費を受け取ります。

簡単に言うと、転職活動をするすべての候補者が転職エージェントのサービスを無償で受けることができますが、再就職支援会社は会社都合退職者の中でも一部の人しか利用ができません。

また、フィーの話から皆さんも想像できるかともいますが、転職エージェントは候補者をどこかの会社に入社させることで必死です。入社させないとフィーが発生しないからです。

一方で再就職支援会社は、候補者がどこかの企業に入社するしないに関わらず、フィーを最初にもらっているため、サービス期間の転職活動の全般のサポートと心のケアを中心に活動します。

2、再就職支援会社のサービス期間は、申し込んだ企業の取り決めにより違う

転職エージェントの場合は候補者の転職先が決まったら候補者とのサービス提供が終了しますが、再就職支援会社は心のケアがメインの業務ですからサービス終了はいつなのか確認したところ、申し込んだ企業との取り決めで変わってくるらしく、1年などの有期契約の場合と無期の場合があるそうです。また無期の場合も、入社後数カ月のサポートがある場合とない場合があります。いずれにしても、無期の場合は、サービス終了の条件の範囲内で候補者からサービス終了の申し出を受けて終了となります。
なので、早期退職を実施する企業の懐事情によりサービス期間・内容が変わってくるということです。

私は、本業(外資系企業の採用担当者)とは別に転職希望者の方のサポートをしております。転職エージェントは時としてフィーを目的とした活動をするため、候補者のメリットだけで活動してくれないので、そのような実態を踏まえつつ、候補者の最適な転職活動を第三者としてサポートしていますが、再就職支援会社も近い活動をしていらっしゃると話を聞いて実感しました。

3、会社都合で早期退職を実践する会社のうち、対象者に再就職支援会社のサポートを契約してくれる会社は全体の2割

私が今まで面接でお会いした早期退職が転職理由の候補者の方たちは比較的大手の会社にいらっしゃることが多かったのでほとんどの方が再就職支援会社のサービスが受けられている印象でしたが実際はたったの2割と言うことで大変驚きました。

ただ、私個人の意見としては、再就職支援会社を利用しなくても転職活動は自力でいくらでもできますし、普段からいつ会社に何が起きても問題ないと思える環境作りをしておけば、心のケアをしていただく必要もないので、8割の会社がそのような選択をしないことも全く問題がないと思いました。

4、再就職支援会社に登録した方の約8割が40代以上、5割以上が50代以上、9割が初めての転職活動である

こちらも驚きました。まあ、仮に早期退職になったとして、企業が再就職支援サービスを用意したとしても、20代・30代の方はいくらでも転職先があるでしょうし、私のように40代でも転職経験が複数回あれば、自分でいくらでも活動できると解っているので、申し込まない方も多いので、このような数字が出るのかもしれません。

また、このサービスを申し込む対象者を転職活動が初めてであろう一部の人に限定して付加している企業もあるかもしれません。

さらに現在50代の方ですと、特に終身雇用が当たり前の時代に入社をされた方なのもあるでしょう。以前の記事にも書きましたが、私は40代ですが、私が新卒採用で入社した1社目は日系大手の古き良き時代の上場企業だったので、入社間もなくの頃は、中途採用で入社した方の人数がとても少なく、山一証券の方を受け入れたことが社内の話題になっていました。

5、日本の中途採用市場は活発になってきていますが、グローバルとの比較では未成熟

昨今の日本は中途採用が活発になってきたとはいえ、他国に比べるとまだまだ転職経験者が少ないのだなと感じました。

私の在籍している会社はグローバル企業なので、日本法人の人事部長の上司がアメリカ本社の者ですが、日本で採用担当者が採用に苦労している話を中々理解してもらえません。
他の先進国に比べて日本の転職市場があまりにも違いすぎて、冒頭に日本は他国と違って転職が一般的でなく新卒採用で入社した会社で定年を迎えることが当たり前であることを説明しないとどうしてそんなに採用経費が必要か、また採用できるまでの日数が2カ月以上かかることを全く理解してもらえないのです。

6、50代で初めての転職活動者は、採用担当者からするとリスクが高く感じます。

採用担当者からすると、同じ50代であれば、全く転職経験のない方と数社経験している方であれば、全くの同じ経験・同じスキルであれば、転職経験のある方のほうがリスクが少なく感じます。転職して1年もたたずに転職を繰り返すジョブホッパーは別ですが、やはり転職するということは変化に対応する能力が問われる訳で、その経験がない人を採用する場合、変化に対応できずすぐに辞めてしまうことを危惧するからです。
採用担当者としては採用した人がすぐに辞めてしまったり、会社に適応できずに会社のお荷物となってしまうリスクを避けたいと思います。

7、再就職支援会社のサービスを提供されたら活用すべき?

今回のお話を伺って、再就職支援会社のサービスは提供される場合は、まずは申し込んで最初の話を聞き、自分の転職活動の一環として活用できるところは活用したほうがよいと感じました。
もちろん、活用しなくても転職活動はできます。ただ、私がいつも転職活動の支援している皆さんに伝えているのは、転職エージェントも応募する方法も複数活用して、活動全体は自分でコントロールすべきと伝えています。ただ、そのコントロールの方法が中々難しいのが現状です。そのため私が有償で第三者として支援を行っているのですが、その第三者視点を自分の家族や友人にお願いすることが殆どだと思います。それは時として危険です。転職市場を知っている第三者の視点を活用できるに越したことはありません。

8、やっぱり、転職活動は転職意思がなくても常にしておこう!

40代・50代で会社都合で退職を余儀なくされるケースがあるということを考えると、いざと言う時に落ち着いて転職活動ができるように転職する気がなくても常に転職活動をすることを私はお勧めいたします。


あ、ちなみに会社都合退職の対象になるのは大変優秀なあなたにも他人ごとではありませんよ。


私が候補者としてお会いする方で、自分の担当する事業を会社が取りやめることになったから事業部全員が対象です。という方も居ますし、年収が高い方から対象になるケースもあります。会社への貢献度ではなく年収で決まることもあるのです。
私は、常に、会社での評価だけでなく、自分の市場価値を高めることを意識しています。
会社でいくら評価が高くても、会社にいざという時に私を守ってくれるのは自分のスキル・経験だけだからです。人事にいるとそれがよく解るので、人事部になってからこのような考え方を持つようになりました。

今回の記事が少しでも皆さんのお役に立てたら幸いです。

既に50代以降の貴方が転職活動をするには

ここまで読んで、既に自分は50代だから、もうどうしようもない。。と思われてしまった方もいるかもしれません。

でも、それは違います。

今までお伝えしたのは現状の厳しさですが、だからといってチャンスが無いわけではありません。
数をうち、求められる仕事候補の情報を複数集め、その中から仕事を探すことで、今の悩みを解消できます。

人生100年時代、転職活動を始めるのは何歳からでも遅くありません。

ただ、闇雲に活動をするのは危険です。
そして、闇雲に活動することの一つが、再就職支援会社一択での活動です。

今、再就職支援会社のみで再就職の活動をされている貴方へ。

今すぐ、一般的な転職活動も併用しましょう。

再就職支援会社だけで活動するのは危険です!https://yuki83.com/archives/631

また、闇雲に活動ではなく、戦略的に活動をするための方法はこちらにまとめました。
ぜひ活用ください。

動画セミナー「長期でも短期でも転職活動を始めよう!」https://yuki83.com/archives/113


セミナー受講はハードルが高いと思う貴方へはこちらの書籍がオススメです。


まとめ

40代までの方は、長期の転職活動を今すぐ始めて、いざという時に備えよう。

転職しなくても、いつでも転職出来るから大丈夫。と思えるようになり、心の安定につながる効果もあります。

もちろん、転職したい時に、転職先が決まりやすくなる効果も。


50代以降から転職を考えている人も遅くありません。人生100年時代、今からの先のいざという時のために、すぐに転職活動を始めましょう。


再就職支援会社を活用中の方へ

今すぐ、転職エージェントを活用した活動も始めましょう。

この記事が、皆さんの心のモヤモヤや不安が晴れるキッカケになりますように。

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ボランティアでアドバイスをすることが多いのでサポートいただくと励みになります。