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ホームスクーラー中学生が通信制高校を選んだ理由と過程

こんにちは!この記事では「ホームスクーラーの高校選び」について書きたいと思います。

私は、3歳頃からホームスクーリングという学び方で歩んでいます。通学経験がなく「学校が合わなかった」ということではないため、一般的な「不登校」とは少し異なります。小学校〜中学校は通学せず、2019年にN高等学校という通信制高校に入学しました。高校には在籍しながらも、基本的に自宅で自主的に学びを進めています。

この記事は「高校に行くべき・行かないべき」と伝えるものではありません。「私の場合はこう考えたよ」という事例紹介を通して、少しでも高校進学について悩んでいるホームスクーラーの助けになればと思い、このような記事を書くに至りました。

今回は、2年前の自分を思い返しながら、N高等学校を選択した背景や、高校在籍のメリットを振り返ります。

高卒認定を選ばず高校に在籍したい理由

中学校の卒業で義務教育が修了するので、学校への在籍は任意となります。

もし高校に在籍しない場合は、「高等学校卒業程度認定試験」という試験によって、高校卒業レベルの能力を証明できます。もともとは、高校には行かずにこの試験を受験しようと考えていました。

しかし、知り合いがN高等学校に進学しており、ホームスクーリングのように場所にとらわれず好きなことに取り組んでいる様子をみて、「こんな学び方もあるのか」と驚きました。

そして調べていくうちに、「高校に在籍したい」という気持ちが強くなりました。というのも、高校に在籍することで得られるメリットが大きいと考えたからです。

例えば、以下のようなことが挙げられます。

・生徒・学生向けの割引が適用される
・高校生向けイベント・コンテストに出場できる
・進路について相談する先がある
・大学受験で学校推薦を選択できる

また、ホームスクーリングの中で感じていた「生徒証がないと自身を証明しづらい」「所属がわからない」という問題も、高校に在籍することで解決できるということがわかりました。

通学と通信どちらを選ぶか

進路の候補は、通信制高校、通信制高校の通学コース、高等専門学校などがありました。高等専門学校が入っている理由は、専門的に情報について学べると判断したからと記憶しています。周りの高専生エンジニアの存在も影響していますね。

一方で、幼少期から自宅でマイペースに学んできて困難はなかったので、これからもこの調子で自由に好きなことに取り組んでいきたいという思いもありました。

自分のやりたいことと向き合ってどう進んでいくかを考え、通学をしないで高校に在籍することにしました。

どの通信制高校にするか

通信制高校は、以下を検討していました。あまり思い出せないので、当時のノートに記載があるもののみ記載しています。

・NHK学園高等学校
・N高等学校
・バンタンゲームアカデミー高等部
・クラーク記念国際高等学校

結局は、次のような判断基準でN高等学校を選びました。

・「不登校」をネガティブに捉えていない
・通学日数が少ない
・プログラミング活動・新しいチャレンジに理解がある
・興味分野に幅広く取り組める
・プロも使っているデザインツールが無料で使える

通信制高校は、不登校を問題として捉え、解決しようという姿勢を前面に押し出しているものが多くあります。しかし、N高は「肯定的な意味で登校しない」という選択も認めるような高校です。そのため、登校や学校についての価値観が否定されるのではないかという恐れを持つことはありませんでした。

また、通学は年に5日のスクーリングのみという点も魅力的でした。まさに、ホームスクーリングの「場所や時間にとらわれない」という良さが生かせる環境です。※通学の他に、キャンパスで行われる単位認定試験が1年に1日程度あります。

生徒のプログラミングやデザインといった活動にも理解があります。すでに、私の興味範囲と近い分野で、先輩方が活躍されている様子を知っていたので、安心して入学することができました。

入って気づいたN高等学校の良さ

入学後に気づいた利点も多くあります。

・アルバイト・インターンのサポート
・多様な進路サポート
・豊富な課外授業

初めてエンジニアとしてアルバイトした時は、N高生向けのインターン情報サイトを利用し、先生を経由して応募しました。雇用契約後も、N高の専門スタッフの方との毎月の面談など、いつでも相談できる環境が用意されています。

また、就職・進学・留学などさまざまな進路のサポートがあります。進路に関する情報の共有や面接トレーニング、eポートフォリオの記録勧奨など充実したプログラムで、自分にあった進路を選べます。これらは強制ではなく、学校のメール・Slackの情報を得て自分から行動することで、支援を受けられました。

課外授業については、N予備校というオンライン学習サービスの授業を好きに選択して視聴ができます。大学受験やプログラミング、イラスト・小説や声優といったクリエイティブな授業など、扱う内容が幅広く、興味があったらすぐに取り組める充実した環境です。

一方で、自主性が尊重されるため、積極的に学習を進めようという姿勢でないと、なかなか力が伸びづらいという特徴もあります。

まとめ

高卒認定試験も全日制・通信制高校も、それぞれの良さがあります。結局の所、どこが自分に向いているかどうかを完全に知ることはできません。しかし、いろいろな選択肢を知り、その中から自分の納得できる道を選べたのは良かったと思っています。

悩んでつらいこともあるかもしれませんが、どうか少しでもこの記事が参考になれば幸いです。

読んでいただき、ありがとうございました。

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