麗しき花弁はピンク描かれる時待つカラー乙女のごとく
朝、起きて花の水を換えた。
八重咲きのユリはもうだいぶ傷んできて、花びらが茶色くなっていた。
まだ白い一輪だけ切り取ってカラーの入っている花瓶に移す。
カラーはお洒落すぎてしまう気がして今まで買ってなかったけど、この暑さの中でも綺麗に花が保つし、水もあまり汚れていなくて良い花だと思う。
今回のカラーは濃いピンク色で色っぽい雰囲気。絵に描くのにぴったりだが、仕事を辞めてから絵を描こうという気にならず、ほとんど絵を描いていない。
ストレスがあまり無いからかもしれない。
いつか描こうと思う花の写真だけをとりあえず溜めている状態。
今日こそ手紙の返事を書こうと思い、便箋を取り出して宛名と最初の挨拶の一文を書いたのだが、どうしても続きを書く気になれず、そのままになってしまった。
文章を書くにも勢いみたいなものがないとなかなか書けない。書く雰囲気を作りきらないとなかなか書けない。
ちゃんと書きたいと思うほど書けなくなってしまう。
昼過ぎに激しい雷雨。
一時のことだったけど、急に暗くなる空、轟く雷鳴、屋根を叩く大粒の雨、すべてが少しずつ心を不安にさせる。
すぐに収まったから良かった。
「麗しき花弁はピンク
描かれる時待つカラー
乙女のごとく」
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