唐辛子を極めたフランスの小さな村Espelette(エスプレット)に行ってみた!
スペインとフランス国境沿いにあるバスク地方。その北バスク(フランス側)に「唐辛子の村」がある!?
辛い物が大好きなワタクシ、そんな唐辛子(正確には赤ピマンこと“ピマン・エスプレット”)の村Espelette(エスプレット)が気になる!ってことで、行ってきました!
真っ白な家の壁には、干された赤ピマンがずらり!赤と白のコントラストがかわいい村は、どこもかしこも赤ピマン!!さらに赤ピマンを使ったチョコレートがピリ辛うまい!
というわけで、以下その模様をお伝えします。
エスプレット村を散策してきました!の巻
やってきました!エスプレット村!赤ピマン(※以下「唐辛子」で統一表記)こと「ピマン・エスプレット」を生産し、バスクの唐辛子の産地として有名。とはいえ、約30分もあれば散策できちゃうほど、ちっちゃな村です。
村に一歩踏み入れると、白い壁に鮮やかな赤い窓の建物が一面に!壁には吊るされた唐辛子の深紅色が鮮やか。辺り一面が紅白の世界に包まれ、なかなか迫力満点!
ここでエスプレット村についておさらい
フランスバスクにある、人口約2,000人の小さな村「エスプレット(espelette)」。
ここの唐辛子は大航海時代にコロンブスに同伴したバスク人が持ち帰ったことに由来するのだとか。正式には「PIMENT D'ESPELETTE A.O.C.」と言い、A.O.C.を取得済み。本気で唐辛子を作っている村なんです!
※A.O.C.:原産地統制名称。フランスの農業製品やワインなど食材における品質基準。生産地と歴史に深く結びつく製品の特徴を確実に定義づける品質保証制度。
で、気になる唐辛子の味は、意外と甘め!一応辛いけれど、通常の赤唐辛子よりも辛さがマイルドで、赤パプリカと唐辛子の間のような感じ。なんとバスク料理では野菜のような感覚でここの唐辛子が使われてることもあるみたい!
そしてその後に、丸みとザ・唐辛子の香りがしてきて、辛さは一番最後にピリッときます!
そんなちっちゃな村の中は隅から隅まで唐辛子のオンパレード!
唐辛子入りのパスタやパテ、調味料のお店があったり……
唐辛子を使っているレストランや唐辛子をモチーフにした雑貨屋さんなどなど、食べてもおいしい、お店を見ているだけでも面白い、散策するのも楽しい村です。
唐辛子チョコレートがうまいんだ……!
数ある赤ピマン名物の中でも特に有名なのが、こちらのチョコレート屋さん「Antton(アントン)」。エスプレット村にあるバス停の目の前にあります。
店内に入った瞬間ふわーっとチョコレートの香りが!店内に並ぶチョコレートは唐辛子入りとなし(ノーマルタイプ)があって、ミルクやビターの板チョコレートやタブレット、ボンボンショコラや……
チョコレートペーストなんてのもある!
唐辛子入りだとちゃんと赤い粉が見えるよ!
こちらのお店、なんとアトリエ見学もできるそう!アトリエが店舗に隣接してるから、こんなにもチョコレートの香りが強いのね!
先ほどお邪魔した調味料屋さんの「唐辛子入りの塩」(4.5ユーロ:541円)と、「Antton(アントン)」の「唐辛子入りカフェチョコレートタブレット」(6ユーロ:約720円)を購入。
お塩は小粒で粗めの岩塩で、唐辛子にある赤パプリカのような甘みがググっと引き立っていて美味!!他方のチョコレートはカフェ味と甘さ控えめな分、結構ピリッとくる感じが良いですね~!
「Antton」
住所: Place du Marché, 64250 Espelette, France
営業時間:10:00~12:30, 14:30~18:30
URL:「Antton」公式HP
次に訪れたのは、村の中心部にあるチョコレート屋さん。名前が調べても出てこなかったのだけれど、村を散策する人ならほぼ間違いなく通る場所にあります(笑)!
このお店はおっきな板チョコレートがずらずらと立ててあって、
ドライフルーツやナッツ入り、そして赤ピマン入りも!1ブロックおよそ6ユーロくらい(約720円)だったかな。
その他スペインのクリスマス伝統菓子トゥロン×赤ピマンなんてのもあるし、
中にソースが入ったチョコレート(赤ピマンチョコレート版も!)もある!
量り売りで買ってみました!こちらは赤ピマンチョコレートで、
中からはチェリーソース!これが意外と相性良き!苦めのビターチョコレートと香り高く濃厚な甘さのチェリーソースのハーモニー、後からピリっとくる赤ピマン!うまい!
ワタクシが使った村へのアクセス
電車はないので、タクシーか公共交通機関ならバス。バスだと片道1ユーロ!(安い……!)ワタクシはローカルバスを使ってたどり着きました!
以下ワタクシの経路↓
サン=ジャン=ド=リュズ 49番バス(時刻表)
↓ バス:約1時間
エスプレット
↓ バス:約1時間
バイヨンヌ 14番バス(時刻表)
渋滞とはあまり関係ない地域なので、所要時間はバスの来るタイミング次第で左右されるかなと!行く前に時刻表を見て計画を立てた方がいいかもです!
という感じで、ごちそうさまでしたー!楽しかったー!
個性豊かなバスク地方は、その町や村ごとの個性も強め!知れば知るほど、行けば行くほど面白いなー!
※2019年12月の旅での情報です。