見出し画像

青年海外協力隊⑤ pre-assignment

休校騒動もだんだんと落ち着いて、仕事も落ち着いてきたYUKIです。

さて、今回は本赴任の前に行うpre-assignmentについてお話していきたいと思います。ここでは、本赴任の前に自宅の確認や活動内容の確認をしてきます。1週間の滞在ですが、帰ってから報告もあるので、結構ガチめに聞いてきます。

初めての任地

私の任地は主都ダルエスサラームから約1000kmのところにあったため、飛行機での移動でした。

飛行機?いえ、セスナでの移動でした(笑)

初めての任地にドキドキしながら到着。

画像1

倉庫?いえ、空港でした。ふつうの日本人の感覚だと、空港って大きくてしっかりしてるイメージじゃないですか?「ほったて小屋」これが一番しっくりくるイメージです。そして見渡す限りの草原。

「こんなとこで2年間?生きていけるか!?」

これが第一印象でした。どんな村に派遣されるんやろ???

派遣されてすぐは首都での生活のため、

「あれ?意外とアフリカ発展してるやん」

ってイメージなのですが、ここで現実を突きつけられます。

タクシーで移動しましたが、空港から10分ぐらいで街に到着。街はまぁまぁ発展してました。発展?あれを発展してると言える時点で、たぶん自分の感覚は麻痺してると思います。日本の感覚では伝えられないですね。日本には違った意味でない街並みです。大きい舗装路の両サイドに小さな商店がずらりと並んでいました。

初めての学校

派遣される学校の校長が迎えに来てくれて、すぐに学校と自宅を案内されました。ちなみに家も倉庫でした(笑)後々わかるのですが、それでもかなり上位階級の家でした。

学校は大きな舗装路から未舗装路に入って、徒歩約30分のところにあり、そこまでに家がちらほらあるだけ。お店はありません。サトウキビをかじりながら歩いているタンザニア人がちらほら。現地人にとっても田舎の方のようです。学校自体は1階建て2教室分の校舎が5つ。さらに図書室が1つ(本はないw)。広いサッカーグラウンドとバスケットコート、バレーコートが2面ありました。田舎ですから、土地は有り余ってます。

家に電気は小さいソーラーパネルのみ。まず電線がきてないという事実(笑)水は蛇口をひねると出ました!(この時は(笑))トイレも水洗トイレだったことに感動!(この時は(笑))非常時にはすぐ近く(100mぐらい)にある学校の井戸を使えることも確認。玄関はドアと鉄格子の二重ロック南京錠もとりつけてあって、牢獄なみのセキュリティ。部屋は8畳ぐらいの2DK。とりあえず家はこんな感じ。

仕事は中2の化学を担当することに。クラス担任ももたされましたが、もともと担任という考えはないようです。教科書は自分で用意するとのこと。学校の先生にも紹介されることになったのですが、そもそもこの日に先生が3人ぐらいしか学校におらず。。。(謎)

さらに、「明後日が卒業式だよ」と理解に苦しむ発言。未だによくわからないですが、卒業式の前後は休み。でも学校自体は1月が始業式。この日は1月末。どういうこと!?

ネットとかで検索するとアフリカ各国の教育政策とか調べられると思うんですけど、現場は全く違うことしてます。

卒業式

画像2

本赴任前に、全然思い入れのない子どもたちの卒業式に出席することに。何話してるかわからないし、偉い人がしゃべってると思うんやけど、全然わからんし、保護者たちも「あいつ誰?」状態。まぁしゃあないやん。

そして、卒業式なのですが、日本の粛々とした感じではなく、どっちかっていうとエンターテインメント。DJがいて、式をまわしていきます。教務主任とか、教頭とかではなくw DJですw そのDJも学校の関係者というわけではなく、金で雇った人。

卒業証書の授与はさくさく進み、逆に在校生のコントとかダンスに大半の時間が費やされます。このころの自分は

「大事な式典だろ!?子どもたちの門出だろ!?」

とか思ってたのですが、これも文化の違い。ぶっちゃけ、日本の卒業式に”おもしろさ”とかないじゃないですか?つまらないけど、大事だからやる。そもそもそこを求めない。それがタンザニア人にはなくて、楽しくやろうぜ!って感じです。じゃあ粛々とした行事はないのかというと、そうではなくて、宗教系の行事はしっかりやってます。長~い会議や長~い朝礼とかもあります。”大事”の感覚が違うんだと思います。

ちなみに、式のあとは図書室で子どもたちが踊り狂い、職員室では先生たちが踊り狂ってました。酒も飲んでね。当時の私は、このノリについていけず。。。「酔っぱらったから帰るね」と早々に退避。

ということで、1週間のうち子どもたちに会ったのはこの日だけ。先生に会ったのもこの日だけ。先生の名前もわからない、教える生徒たちもわからない(正確には見分けがつかないw)状態で首都に戻ることになりました。

画像3

こんな感じじゃなくて、とりあえずよかったなぁといった感想です。でも、実際の仕事に対して具体的イメージがわかず、主都で「教科書買おう」ぐらいです。何が起こるかわからない不安とわくわくを抱えて、残りの訓練をこなしていきました。

さて、次回、本赴任しますが、、、さっそく波乱万丈です(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?