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「ボラカイ島―夫婦で過ごす極上のビーチリゾート」


「天国に一番近い島」と称されるボラカイ島。その美しさは、写真や言葉では表現しきれない。4キロにわたって続く純白の砂浜と、エメラルドグリーンの海。そして、その海に沈む夕陽は、世界でも指折りの美しさを誇る。

日常から離れ、ただ二人で過ごす贅沢な時間。それは、忙しい毎日を送る私たちへの、最高の褒美となった。

1.Day1:憧れの島へ

フィリピン航空の直行便で、マニラまでは約4時間。機内では、これから始まる島旅の計画を確認し合う。ビーチアクティビティに島内観光、そしてゆっくりとした時間も大切にしたい。欲張りな計画だが、5日間あれば十分だろう。

マニラ到着後、国内線ターミナルへの移動には注意が必要だ。事前にホテルで手配してもらった送迎サービスを利用。マニラの喧騒を横目に、エアコンの効いた車内で快適に移動できた。

カティクラン空港行きの小型機に乗り込むと、わくわくが最高潮に。窓からの眺めは圧巻だった。まるで地図を見ているかのような景色。点在する島々の間を縫うように飛行機は進む。

そして、目的地が近づくにつれ、それは現れた。エメラルドグリーンの海に浮かぶ、細長い島。その中央に広がる真っ白な砂浜。写真で何度も見た光景が、目の前に広がっている。思わず、夫の手を握りしめた。

カティクラン空港に降り立つと、トロピカルな空気が肌を包む。湿度は高いが、心地よい風が吹いていた。

空港からボラカイ島までは、まずバンでジェティ(船着き場)まで移動し、そこからスピードボートで約15分。潮風を感じながら、期待が高まる。

【宿泊先】
シャングリラ・ボラカイ (Shangri-La Boracay)
https://www.shangri-la.com/boracay/

ステーション1に位置する5つ星リゾート。全室オーシャンビューで、プライベートビーチも完備。

ひとことメモ:チェックイン時にウェルカムドリンクのマンゴージュースが絶品。

チェックイン後、まずは有名なホワイトビーチへ。ホテルのシャトルで約10分。降り立った瞬間、その美しさに言葉を失う。4キロにわたって続く真っ白な砂浜は、パウダーサンドと呼ばれるほど細かく、素足で歩くと気持ちがいい。

波の音を聞きながら、ビーチを散策。ステーション1からステーション3まで、それぞれに異なる表情がある。

【ステーション別の特徴】
ステーション1:
・高級リゾートホテルが立ち並ぶ
・比較的静かで落ち着いた雰囲気
・ビーチが最も広い

ステーション2:
・レストランやショップが集中
・D'MALLがある
・最も賑やかなエリア

ステーション3:
・ローカルな雰囲気
・リーズナブルな宿泊施設
・マリンアクティビティの拠点

夕方、ビーチの喧騒から少し離れたD'MALLエリアを散策。お土産屋さんやカフェが立ち並び、地元の人々の生活の息遣いも感じられる。

夕食は地元で人気のレストラン「スパイス・マーケット」へ。

【レストラン】
スパイス・マーケット (Spice Market)
場所:D'MALL内
営業時間:11:00-23:00

おすすめメニュー:
・マンゴーシーフードサラダ
・ガーリックバター蒸しシュリンプ
・フィリピン風マンゴーデザート

夕食後、ホワイトビーチを散歩。日が沈むと、ビーチにはファイヤーダンスのショーが始まる。炎を操る様は芸術的で、南国の夜を鮮やかに彩る。

波の音を聞きながら、ホテルに戻る道すがら、明日からの島時間に思いを馳せる。

初日から、ボラカイの虜になった私たち。部屋のバルコニーで、南国の星空を見上げながら、明日の計画を立てた。

2.Day2:至福のビーチアクティビティ

朝日が昇る前、5時30分。
目覚めのコーヒーを片手に、ホワイトビーチへ朝の散歩に出かける。まだ観光客も少なく、地元の人々がジョギングやヨガを楽しむ姿が印象的だ。波の音だけが響く静かなビーチで、朝日を迎える贅沢な時間。

「早起きして正解だったね」と夫。確かにその通りだ。朝日に照らされる白砂は、まるでダイヤモンドをちりばめたよう。カメラのシャッターを切る音だけが、静寂を心地よく破る。

ホテルに戻り、豪華な朝食ビュッフェを楽しむ。和洋中に加え、フィリピン料理も充実。特にトロピカルフルーツの種類の多さに驚く。マンゴー、パパイヤ、ドラゴンフルーツなど、日本では味わえない新鮮な果物の数々。特にマンゴーの甘さは格別だった。

午前中は、事前予約していたパラセーリングにチャレンジ。

【アクティビティ】
ボラカイ・パラセーリング
予約:ホテルのアクティビティデスクで可能
所要時間:準備含め約1時間

安全対策:
・経験豊富なインストラクター常駐
・最新の安全装備使用
・気象条件による実施判断あり
・保険加入必須(料金に含まれる)

ボートから飛び立つ瞬間、小さな不安がよぎる。しかし、それは杞憂だった。空中に浮かぶと、そこには想像を超える絶景が広がっていた。

空から見下ろすボラカイ島は息をのむほど美しい。エメラルドグリーンの海に浮かぶ白い砂浜のコントラスト。点在するリゾートホテル。遠くに見える他の島々。まさに鳥瞰図のような光景に、夫と二人、言葉を失う。

「人生で最高の景色かもしれない」と夫。その言葉に頷きながら、私はシャッターを切り続けた。

昼食は、ビーチフロントのカフェで軽く済ませることに。

【レストラン】
リアルコーヒー (Real Coffee)
場所:ステーション2
営業時間:7:00-19:00

午後は、アイランドホッピングツアーに参加。ホテルで予約した専用ボートで、近隣の島々を巡る贅沢な時間。

【ツアー情報】
ボラカイ・アイランドホッピング
所要時間:約4時間(14:00-18:00)
定員:最大8名

コース内容:

  1. クリスタルコーブ(約1時間)
    ・透明度抜群の入り江
    ・シュノーケリングポイント
    ・洞窟探検

  2. プカシェルビーチ(約1時間)
    ・人気の写真スポット
    ・シェル(貝殻)コレクション
    ・現地スナック体験

  3. クロコダイル島周辺(約30分)
    ・熱帯魚の餌付け体験
    ・水中写真スポット
    ・サンゴ礁観察

  4. サンセットセーリング(約30分)
    ・ヨットでの優雅なクルージング
    ・シャンパン付き
    ・サンセット撮影

透明度の高い海で、カラフルな熱帯魚との出会いを楽しむ。夫が水中カメラで撮影した写真は、まるで水族館のよう。エンゼルフィッシュ、クマノミ、パロットフィッシュなど、様々な魚たちが泳ぎ回る。

特に印象的だったのは、クリスタルコーブでのシュノーケリング。澄んだ海水を通して見える海底の景色は、まるで別世界。サンゴ礁の間を泳ぐ熱帯魚たちの群れに、時を忘れて見入ってしまう。

プカシェルビーチでは、地元ガイドが島の歴史や文化について詳しく説明してくれた。観光地化される前のボラカイの様子を知ることができ、新鮮な体験となった。

夕暮れ時、ヨットでのサンセットクルーズがツアーのハイライト。オレンジ色に染まる空と海。波に揺られながら、南国の夕陽を心に刻む。シャンパンを傾けながら「これ以上の贅沢はないね」と夫。その言葉通り、この時間は特別なものとなった。

3.Day3:島の隠れた魅力を探して

この日は、ホワイトビーチから離れて島の別の表情を探検することに決めた。朝食後、電動トライシクル(現地の三輪タクシー)をチャーターして島内ツアーへ。

【島内ツアー情報】
所要時間:約6時間(8:00-14:00)
ガイド:英語対応

最初の目的地は、マウント・ルホ展望台。階段を登ること約15分、360度のパノラマビューが広がる。ホワイトビーチとブラボービーチの両方を一望できる絶景ポイント。朝なら比較的涼しく登れる。

展望台からの眺めは、まさに絶景。島全体の地形がよく分かり、ボラカイの美しさを改めて実感。ガイドが島の歴史や開発の変遷について詳しく説明してくれた。

その後、島の反対側にあるプカビーチへ。ホワイトビーチとは異なる、のどかな雰囲気が漂う。地元の子供たちが貝殻を拾う姿や、漁師が網を繕う光景に出会える。

昼食は現地の食堂で、本格的なフィリピン料理を堪能。

【レストラン】
ナナイズ・キッチン (Nanay's Kitchen)
場所:プカビーチ近く
営業時間:10:00-20:00

午後は、ディニウィッド・ビーチでキテサーフィンの見学。波と風を操る姿は圧巻。体験レッスンもあるが、今回は次回の楽しみとして写真撮影に専念。

【ディニウィッド・ビーチ情報】
特徴:
・キテサーフィンのメッカ
・強風エリア
・比較的空いている
・サンセットポイント

夕方前、ヤップ・ディウィンド・バタケーブに立ち寄る。洞窟内部の涼しい空気と、コウモリの生態に触れる貴重な体験。

夕食は、ホテル内のイタリアンレストランで優雅なディナー。

【レストラン】
ヴィノンド (Vinzons)
場所:シャングリラ・ボラカイ内
営業時間:18:00-22:30
ドレスコード:スマートカジュアル

コース料理:
・前菜3種
・パスタorリゾット
・メイン料理
・デザート
・コーヒーor紅茶

食事を終えて部屋に戻ると、バルコニーから満天の星空が見えた。都会では決して見ることのできない、南国の夜空。流れ星を見つけた瞬間、夫と同時に「願い事」と言って笑った。

4.Day4:プライベートビーチでのんびりと

この日は、あえてアクティビティを入れず、ホテルのプライベートビーチでゆっくり過ごすことに。旅の疲れを癒やす、贅沢な一日。

朝6時、ヨガインストラクターによるビーチヨガで一日をスタート。

【ビーチヨガ情報】
時間:6:00-7:00
場所:プライベートビーチ
料金:無料(宿泊者特典)
レベル:初心者歓迎

波の音を聞きながらの瞑想は、心身ともにリフレッシュできる。朝日が昇る中でのヨガは、都会では味わえない特別な体験となった。

朝食後は、ビーチベッドで読書を楽しんだり、のんびりと過ごす。時折吹く海風が心地よい。

午後は、予約していたスパでカップルマッサージを受けることに。

【スパ情報】
CHI, The Spa
予約:前日まで
時間:14:00-16:00(120分)

夜は、ホテルが企画するプライベートビーチディナーを予約。

【ディナー情報】
ロマンティック・ビーチディナー
場所:ホテルのプライベートビーチ
時間:19:00-21:00

サービス内容:
・シェフ特製5コースディナー
・ワインペアリング
・キャンドルライトセッティング
・専属ウェイター
・記念写真撮影

5.Day5:最後の朝を満喫して

最終日の朝は、もう一度ホワイトビーチへ散歩に。5日間で見慣れた景色が、今日は特別に感じられる。

朝食後、チェックアウトまでの時間は、最後の思い出作りにD'MALLでお土産探し。

【おすすめお土産リスト】

食品系:
・ドライマンゴー
・コーヒー豆
・ココナッツ製品

空港への移動前、最後にアイスコーヒーを飲みながらビーチを眺める。

≪旅行基本情報≫

■ベストシーズン
11月~5月(乾季)
・気温:25-32度
・降水量:少なめ
・海:穏やか

■アクセス
・成田/関空→マニラ(約4時間)
・マニラ→カティクラン(約1時間)
・カティクラン→ボラカイ島(ボート約15分)

■必要書類
・パスポート(残存有効期間6ヶ月以上)
・帰国便の予約証明
・ホテル予約証明

■通貨
フィリピンペソ(PHP)
・両替は空港かホテルで
・クレジットカードは主要店舗で使用可

■チップ
・レストラン:10%程度
・ホテル:ベルボーイ100ペソ程度
・スパ:施術料の10%程度

※この記事は筆者の主観に基づいて作成されています。旅行前に最新の情報を確認することをおすすめします。

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