看護師の経験が赤ちゃんの世話で役立ったと思う事3選

私にとっては赤ちゃん育ては2回目なので赤ちゃん対応であたふたすることは少ないのだが、ふと看護師やってたから夫よりコレ上手いんじゃないか??と思うことがあったので書いてみる。


1. お着換えが上手い

座れるようになるとある程度大人と同じようにTシャツを頭に通して、右腕通して左腕通して、と着替えさせていくが、赤ちゃんの場合座れないので寝たまま着替えさせることになる。
看護師は寝たきりの人の着替えをするので、この経験が大変役に立つ。
寝たきりの人の服装は前開きのパジャマだったり浴衣だったりが多い。
看護師は学生のころからボディメカニクスを使って最小労力で着替え援助ができるように練習している。
手順としてはこうだ。
①片腕を通す
②袖を通していない腕の方に体を傾けて服を背中側に垂らす
③袖を通した腕の方に体を傾けて、体の下から出てきた服を引っ張りながらもう片方の腕を通す
④体を正面に戻し、肩に服を掛け、ボタンを留める
ポイントとしては最初から肩に服を掛けるのではなく、最期に肩に服を掛けて整える点である。
着替えの時に大変なのが腕を通すことなのだが、肩に服が掛かっていない状態だと腕が通しやすいのだ。
これが寝たきりの人(指示動作が出来ない人)のボディメカニクスを用いた着替えである。
大人の体で実践してきたので、赤ちゃんのように関節ふにゃふにゃの小さい体に服を着させるなんて、お茶のこさいさい。

2. オムツ交換が上手い

これもお着換えと一緒で、大人のオムツ交換を経験しているので、赤ちゃんのオムツ交換なんか余裕である。
オムツ交換で重要なのは物品の位置である。
私は右手なので、おしり拭きもゴミ袋も右側にある。
体を左手で支えながら、新しいおしり拭きを取るのもゴミを捨てるのも右手だけで完結する。
そしてもう一つ、大量のうんPがおしりに付着している時は履いていたオムツの汚れていない部分で拭き取ってしまえばうんPがシーツや衣服を汚す心配も少ない。

3. 鼻吸引が上手い

大人なら鼻水が出た時に鼻をかむことができるが、赤ちゃんないしは幼児の場合にはそれが難しい。
ここで登場するのが鼻水吸引機である。
小型のハンディタイプから据え置きタイプもある。
大人が口で吸うタイプも販売されているが、アレは鼻水の細菌やらウイルスやらがチューブを通って大人の口に入るからやめた方がいい(実際に吸い口に細菌が付着することを調べた研究があった)。
鼻水を吸うときに赤ちゃんは嫌がって抵抗するのだが、絶対に鼻水を吸う手を邪魔されないよう、腕で赤ちゃんの手を抑え、空いている手と鼻水を吸っている手の小指球で赤ちゃんの顔を抑える。
端から見たら虐待かと思われるような状況だが、鼻が詰まると苦しくて夜中に起きるし、口呼吸になって咳が止まらなかったりする。
これは赤ちゃんにとっても(親にとっても)良い状況ではないので、鼻吸引は必要な処置であると認識した上で鼻吸引を行っている。
一方で鼻吸引は赤ちゃんに苦痛を与えている。
だからこそ短時間で確実で最高のパフォーマンスを得るため、処置を邪魔されないようにあの手この手で赤ちゃんの抵抗を阻止している。


第一子を産んだ時、赤ちゃんの世話の経験なんて看護学生時代の実習以来なもんですっかり忘れてしまっていて初心者同然だったのだが、この3点だけは最初から上手かったように思う。

ただ今でも知識だけに頼っちゃいけないなと思うのは子供の体調不良だ。
これだけは自分の知識よりも、いつも近くにいる親としての”勘”が精度が高いように思う。

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