yukeynishiyama

文字×写真×声で五感を愛撫し官能を震わすアートを。2003年英国Virgin社「女性が…

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文字×写真×声で五感を愛撫し官能を震わすアートを。2003年英国Virgin社「女性が書いた女性のための官能小説」シリーズ翻訳でデビュー。代表的な翻訳作品は『キース・リチャーズの不良哲学』『レッド・ツェッペリン写真集 狂熱の日々』『HIPHOPNOVELS 明日なんて見えない』。

最近の記事

Beautiful.

私を詰め込んだウェブサイトが完成しました。 サイト名は「Beautiful.」 ぜひ私に沼ってください。 いい匂いのする底無し沼こちら

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      人魚の媚薬

      節目の50歳を迎え、わたくし初の試み🦋 朗読『人魚の媚薬』+初めての自分の歌『Say My Name』の映像を5/27〜6/3期間限定配信します。この期間はエンドレスでご覧いただけます🌙 触れて その指でダーリン 震わせてみて くちづけるその前に あたしの目にあなたしか見えなくなるように ご案内ページからすでに美しいのでクリックして見てみてね。 ▷ https://www.danke-v.com/videos/19

      • 人魚姫前夜

        photo & film by kentaro fujisaki

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          カオティック・がらんどうの庭

          世界的に活躍されている舞踏家の石井則仁さんが 300本の薔薇を天井から吊り下げ、 凍らせた薔薇や脊椎で飾った 古い薬蔵で行う舞踏『がらんどうの庭』 2019年の最終日、 出演者が一斉に音を鳴らし 石井さんの踊りに絡み責め立てる リハなしぶっつけ本番のパフォーマンスを こころみました。 完全カオスで最高です。

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          乱歩の『芋虫』×舞踏『がらんどうの庭』

          世界的に活躍されている舞踏家の石井則仁さんが 300本の薔薇を天井から吊り下げ、 凍らせた薔薇や脊椎で飾った 古い薬蔵で行う舞踏『がらんどうの庭』と 私の朗読する新解釈 江戸川乱歩の『芋虫』を コラボレーションさせていただきました。 初めて観たとき その エロス✖︎狂気✖︎生✖︎死✖︎美✖︎醜=生命 な生っぽさに圧倒されながら もはや肉体ではないかのように蠢く肉体を眺めていたら、 目の前に広がる世界が 私の中で 乱歩の『芋虫』の世界と重なり、 ああ、私の読む『芋虫』を この動きに絡みつかせたい  私の声で読む『芋虫』で この目の前の物体を責(攻)めてみたい って 思ったのでした。 それが今年晴れて実現。 読み終えて世界が閉じる瞬間のエクスタシーまでを どうか味わい尽くしてくださいね。

          乱歩の『芋虫』×舞踏『がらんどうの庭』

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          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -16-

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          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -15-

          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -14-

          寒い冬の日の夜、おとうと並んで寝ていた僕が何かの気配に気づいて薄目を開けると、おとうの上に、ひとりの女がゆらりと立っていた。

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          彼女はたいてい一日に何度か、ふと思い出したようにそのとき何かをしていた手、それは薬を煮込んだ鍋を右に数回、左に数回、と規則正しくかき混ぜる手だったり、細い筆の穂先を舌で濡らし、僕が市で彼女のために買ってきた螺鈿の小箱の中に入れた紅を濡れた筆の穂先で撫でそれをくちびるに何度も何度も当て時間をかけて紅を塗っている最中の手だったりするのだが、その手を不意に止め、僕にからだをすり寄せてくる。僕が縄を編んでいようが食事をつくっていようが、翌日の猟のため銃に鉛の弾を込めていようが、そんな

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          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -10-

          気配を見せずただ静かに降り続き、家の外にある何もかもをすっかり白の色で覆い隠す雪は、不思議な透明感と圧倒的な存在感を持つ彼女の佇まいに似ていた。

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          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -10-

          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -9-

          彼女は僕に、それまでの僕が知ることのなかった世界を教えてくれた。 彼女がゆらりと立ち上がり、僕にからだをすり寄せてくるのがいつもの合図だ。 それは昼夜を問わない。

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          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -9-

          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -8-

          数日前からこの村に降り続いている雪は止む気配を見せず、僕らはここ数日、ずっと小さな家の中に閉じこもっていた。 僕ら、というのは僕と彼女のことだ。それより前はこの家でおとうと暮らしていたのだが、気がついたらおとうではなく彼女と一緒に暮らすようになっていた。それがいつのことなのか、思い出そうとしても思い出せない。時折ふと、記憶の淵でなにかが蠢きそこに手が届きそうになることもあるのだが、意識して手を伸ばそうとすればするほど、それは乳白色の靄の向こうに隠れてしまう。

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          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -8-

          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -7-

          僕は、下から女性の顔を見上げている。 彼女は僕を見ていない。 窓の外を見て泣いているようだ。 僕は悲しくなった。 僕がここにいるのに。 なぜ彼女は僕を見ずに、窓の外を見て泣いているのだろう。 僕は彼女に呼びかけた。 だが、声にならない。 彼女が誰だかわからないのと、声をかけたくても、声にならないのだ。

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          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -7-

          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -6-

          奇妙な夜の訪問から数日が経ったが、僕の頭からは彼女の奇妙な言葉が離れようとはしなかった。 あの夜、彼女が消えた後、僕はもしかしたらすべて夢だったのかもしれないと思いながらリビングに戻り、まだ口をつけていないグラスと飲みかけのグラス、テーブルの上のふたつのグラスを見て、彼女の来訪が夢ではないことを知った。 あなたは、いつも、そう。

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          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -5-

          「氷を」 「氷を、入れて欲しいの」

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          ベッドタイム ストーリーズ 雪女 -5-