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帰国子女の僕が海外にいる日本人を見て気づいた事。②

※この記事は後半です。
①を読んでない方はそちらを先に読んでみて下さい。

前半では2023年現在、海外在住の邦人の数は130万人もいて、その人たちは全員ペラペラなのか?という話をしました。

英語のみに限らず、この中でいったい何人がその国の言語をネイティブレベルで使いこなせているのでしょうか。

もちろん帰国子女よりも、多くの皆さんと同じようにずっと日本に住んできて、英語なぞ全く触れてこなかった、話せないというような、お仕事の都合などで海外在住の人達が割合的には多い訳です。

ですが皆さんその国々で上手くやっていけてるんですよね。
皆さんと同じ、英語が話せない(と思い込んでいた)人達がです。

そんな中、帰国子女の僕が海外にいる日本人を見て気づいた事。

海外在住の皆さん、大体共通してる事を見つけました。

日本にいたらなかなか気づけないので、英語を諦めてしまう人が多いのだと思います。

予め言っておくと、ここでは単語や文法、発音といったスキルではなくて、それ以前の心の持ちよう、メンタルの話です。

海外に飛んだ一般的な日本人の一連の流れ

①日本である程度勉強してきて、いざ実践の場へ
②全くもって歯が立たないことを痛感する
③自分自身がネイティブレベルとは程遠いと自覚し、それを受け入れる
④喋れないと端から自覚したうえで、どうしようもないが生きていくために喋る

日本の中にいたら、④の境地とその環境がないので、気づかない、信じられない人が多いですが、

・完璧主義ジャパニーズ思考
・自分の英語レベルだと話すのが恥ずかしい、バカにされるかもしれないというありもしない被害妄想
・話せないという固定概念

ずっと日本で英語学習をしてきて、鎧のように身についた思考を取っ払う事に成功したらリーチです。

そして何よりここからが大事

喋れないと分かったうえで、なんとか喋ろうとしてみると、

何故か以前より会話が上手くいく。弾む。
円滑に進む。

どゆこと?

変に文法や発音が間違っていないかと恐る恐る喋ることがなくなると、もう万事OKです。

火事場の馬鹿力、失うものがない人は強いとよく言われますが、まさにその状態。

イッテQを見ていた人ならご存じの出川イングリッシュ。

あれをダサい、カッコ悪い、
見てる分にはいいけど、自分がやるのは恥ずかしい,と思うかもしれないです。

🤷‍♂️
「あんなの英語を話せるとは言えないだろ!」

そうでしょうか?コミュニケーションがとれて、意志の疎通もできている。出川さんも立派な英語話者といえます。

そして、殆どの人は、あの人よりかはまだマシだな、英語力あるな、と思ったでしょう。つまり、あなたもいつでも英語話者になれるのです。

もしも逆の立場で、外国人があなたに必死に日本語で何かを伝えようと頑張っている姿をダサいなんて思いますか?

僕ならむしろ好感度爆上がりです。

始めはそれでいいんです。
ちょっとずつ上達していきます。

長い間海外在住の日本人で、完璧主義のプライドと恥じらいを持ったまま話している人を見た事がありません。自分が英語がダメダメだと分かった上で堂々と英語で喋っています。

ほんとに。

僕も完璧主義なので、いやいやと思う気持ちはすごい分かります。

でもしょうがない。

僕だって、洋画を見ていて、今なんていったかイマイチ聞き取れないことも多々あるし、

単語帳をみて、こんな単語今まで見たことも聞いたこともない、使っている人も見たことない、なんてこともあります。

以前は帰国子女なんだから全部知ってて当たり前だろ、
という実際はありもしない架空のプレッシャーを受けた気になっていたので、
プライドが邪魔して分かっているふり、

要するに盛大にカッコつけてました。

この現象って似てないですか?

・自分の英語レベルだと話すのが恥ずかしい、バカにされるかもしれないというありもしない被害妄想
VS
・帰国子女なんだから全部知ってて当たり前だろ、という実際はありもしない架空のプレッシャー

実は僕も、これを読んでくださる皆さんと同じ境遇だったんだと今になって思いました。

だが気づいた。

マジでそんなことない。

今になっては
何その単語!?知らないや!と堂々と言えるようになりました。

変に出来る振りをしているのが1番痛いですし、相手にすぐにバレます。

分からない、聞き取れないなら素直に

🤷i don't know

でなんとかなります。
学生時代にある程度の基礎の単語は習っているはずなので。

実践してみないと分からない

そんなメンタルひとつでホントに変わるのか、と疑問に思う人

できるだけの準備をして挑みたい気持ちはめちゃめちゃ分かりますが、
確実に言えることは、言語学習に関してはいつまで経っても準備は終わらないものです。

ですから、今あるものでやってみるしかないですよね。

僕の知り合いで、40代初めての海外暮らし、
英語は高校で完全に止まったままの紳士がいるのですが、

i have a pen レベルの英語力で、週末は金髪の綺麗なお姉さん方と平和と愛について語り合っています。

全くどうやってあの英語力で、あんなにも仲良く打ち解けて、会話を続けられるのか僕も謎です。

ですがそんなもんです。

あくまで英語はコミュニケーションツールだと、改めて認識を覚えることができました。

完璧でなくても、カッコ悪くても,
コミュニケーションが取れればそれ以上何を望むのでしょうか。

英語は喋れないけど、喋れる。

英語なんて話せないよと思っている殆どの方、
学生時代に最低限の基礎は習っているはずです。脳のどこかに封印されていますが。

確かに、あなたは英語が話せないかもしれないです。ですが、話せます。

究極の矛盾の正体

あなたが思っている英語を話せる力、そのイメージを100とすると、
実際のコミュニケーションに必要なのは多分40くらいです。

日本人の理想が高すぎる。

英語を母国語としている人は、世界中の英語話者と比べるとマイノリティです。

世界の英語話者の人口は現在約17.5億人

17.5億人の中で、英語を母国語とするネイティブスピーカーは約4億人で、

残り13.5億人
残りの80%は私たちと同じように、英語を母国語としない人たちなのです。

多くの人はあなたと同じように、別の母国語があって、
学生時代英語を習い、完璧でないまま、モノにしようと頑張った人達です。

皆さんの思う英語が話せる力100は、全体の2割しかいないネイティブスピーカーを指していると思われますが、

現実では英語話せる力40~80の
約13億人がマジョリティの中、世界の英会話は成り立っています。

英語話者の割合

ここで日本人の良き性格が裏目にでてしまうのですが、

多くの外国の人に

Do you speak English?
と聞くと, いけるヨ!と答える人は沢山いるが、

実際はi have a penレベルの人もたくさんいます。ですが、それでも立派な英語話者の一人です。

さっきの話ですが、日本人にとっての
英語が話せる
のハードルが高すぎるので、英語話者が少ないと言われていますが、

他の国では英語話者と呼ばれる人達と同等の英語力が皆さんには備わっています。

気持ちの持ちよう一つです。

料理できる?のハードルが、

👱🏻‍♂️もちろん!BBQできるぜと自信満々と答えるマイケル君と同じです。

同じ質問を太郎君にすると、
🧑🏻いやいや、ごくまれに簡単な自炊をするぐらいだよと返ってきます。

料理できるやん!とツッコミたくなるのですが、
英語に関しても全く一緒です。

あなたも13.5億人の中の仲間の一人です。
こんなにもたくさん仲間がいるなら、怖いものなどない。


というわけで、
英語が話せない。ですが、話せます。

堂々と英語話者だと胸を張って、
Lets メンタルバスター。


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