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"もうええわ"を語りたい

「藤井風さんの曲の中であなたが一番影響を受けた曲は何ですか?」

2ndアルバム「LOVE ALL SERVE ALL」が発売される前に書き残しておきたかったこと。

私が彼の曲に出会ったのは、2022年1月の初め。
(私と風さんの出会いは1投稿目をご参照ください^^)
なので、まだ出会って2ヶ月半ほど。
そこで、先程の問い「あなたが一番影響を受けた曲は何ですか?」
これを考えた時に私の中で浮かんだ答えは
"もうええわ”
でした。

セルフライナーノーツで風さんはこの曲についてこう語っています。

『もうええわ』
もしも「何なんw」がデビューシングルに出来なかったら、「もうええわ」でもええわと思えるくらい、思い入れの強いセカンドシングル。
ヒップホップに影響されたサウンドに乗せて、ちょっと汚くて、暗くて、ワルい世界観を表現できた。
「俗世・執着からの解放」を裏テーマに、人生におけるあらゆるネガティブなエネルギーに「もうええわ」する、自由の歌。

そして、
「”もうええわ”って何なん」という動画では、最後にこう語っています。

「人は身体への執着を手放した時に初めて 生死のサイクルから解放される」

そんな隠しメッセージも含まれている”もうええわ”という曲。

この動画を初めて見た時、私は風さんを知って2日目とかそのぐらいだったのですが、あまりの衝撃にその後貪るように(笑)他の動画を身漁り始めたきっかけとなった曲です。
「この人はただものではない。やばい。相当やばい。」と。(語彙力w)

私たちはこの世界を生きていく中で、あらゆるものに縛られて生きています。
いろんなものへの執着。
「こうでなければいけない。」
「こうしなければいけない。」
このような感情はあまりに強すぎると心は苦しくなります。

”もうええわ”の冒頭の歌詞です。

さぁ羽のばして ここから
捉われたばっか だったから
行き詰まった悦び手放す時は今
心軽くして これから
自由に歩いて みたいなら
すれ違った人だって過去だって怖くない

行き詰まった悦び=不満を手放す時は今だよ。
それを手放せば、他人の目も気にならなくなるし、過去の辛い出来事も気にならない。

みんな 先が見えない夜道を
共に 迷い歩く夜更け時
うつむかないで 怯えないで

少し脱線しますが、
ここの歌詞を読んだ時、この曲は出るべき時期にこの世に出たんだなあと思いました。
もうええわのリリース日が2019年12月24日。
もうええわ EPのリリース日が2020年2月21日。
まさにこれからコロナウイルスが蔓延して世の中が暗くなっていく時。
「みんな同じように彷徨うけれど、俯かないで怯えないで大丈夫だから」
そんなメッセージを暗い世の中に届けるような曲だなって。

話をもとに戻しますが、
「先が見えない夜道」はあらゆるものに捉われ、見えない何かに縛られながら生きている様子ですよね。

もうええわ 言われる前に先に言わして
もうええわ やれるだけやって後は任して
もうええわ 自由になるわ

捉われているものから離れることができ、
自分に本当に必要なこと大切なことだけをやることができたなら、
後は神様に、運命に、任せたらいい。
そんなメッセージです。

ぬけた 阿呆なゲームいちぬけた
夜が 冷めた風に吹かれてた
ふらつかないで 踏みしめて
内なる風に吹かれて

日々のあらゆるコミュニティーで繰り広げられる競争、嫉妬、妬み、そんな負のエネルギー溢れる場から抜けて、自分の持っている真の想いを大切に、芯をしっかり持って生きていこう。
「内なる風に吹かれて」
私はこの曲の中でこのフレーズが一番好きです。
自分の内側にある本当の想いを大切にしていこう。(まわりの評価など気にせずに)ということと、自分の中にある藤井風さんから学んだ精神を大切にしていこう。という感覚にもなります。

夜が更けて 朝の光が顔を出して

曲の終盤にかけて
あらゆるものから囚われてばかりだった「夜」から解放され自由になった「朝」を描いています。

もうええわ 手放したいもの今全て この空に捨てて
もうええわ 何が大切なん?よう選んで
もうええわ そう思うならサッサ手放して
もうええわ 自由になるわ

生きていく上で本当に必要なものは何か。
それは、あの世に帰っていくときに必要なものは何か。
とも重なる部分だと思います。
この世での幸せって、物質的な幸せだと思われがちだけれども
物質的に満たされたからといって必ずしも幸せな感情で満たされるわけではありません。
あの世に持って帰れるのは、感情だけ。
いかに幸せな感情で帰ることができるのか。
この世で生きていくことは、そんな心を磨く修行だと思います。
そして、その感情を持って人はまた生まれ変わります。
”輪廻転生”という仕組みです。

最初にも書きましたが、
風さんはこの曲の隠しメッセージとして
「人は身体への執着を手放した時に初めて 生死のサイクルから解放される。わしの信じとる言葉です」
はっきりこう教えてくれています。
何度生まれ変わったらこの境地まで達するのかと本当に感嘆の声をあげましたが、生きとし生けるもの全てに愛を向ける風さんの想いは本物だなと思っています。
本当にただものではないと思うし、世界に愛と光を届けて良い方向へ導いていく先駆者となっていくと信じています。

実際、彼の曲には英訳が付いていて世界中の人が歌詞の意味を知ることが出来ます。そして、同じ日本語でも場面場面で英単語を変えたりしていて、その場にふさわしい言葉をきちんと選んでいます。
また、日本語ではモチモチ(笑)可愛くしゃべる風さんですが、本当に伝えたいことは英語のほうが流暢に喋りますよね。
そういう姿も世界に向かっている風さんだなって思います。
世界中に愛と光を届けるために、この世にこの時代に生まれてきたのだと確信しています。
そして、彼の生まれ変わりはこれで最後かもしれないとさえ思わせられます。
そんな人に出会ってしまった、出会えることが出来た自分のこの想いも大切にしていきたいです。

”もうええわ”という曲は、これから先の長い旅路を生きていく上で自分のバイブルのような曲として生き続けていくことでしょう。

2ndアルバム「LOVE ALL SERVE ALL」からまたどんな学びが得られるのかが本当に楽しみでなりません。

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