この夏に迎える盆用品を作ってみた。
小さい頃からお盆になると、両親の実家に行き、お墓参りをして、最終日には、火を焚いて白い煙が空に向かっていくのを意味も分からず見上げていた。
しまいにはナスとキュウリに割り箸を刺し、馬と牛に見立て、おじいちゃんとおばあちゃんは、それに乗って来るんだって。へぇ面白い。安定しない割り箸を何度も刺し直して「これじゃあ、しっかり走ってくれないな」と図工の時間のように張り切って作っていたのを思いだす。
大人になって、ナスとキュウリのカッコいい精霊馬の写真を見つけた。
とってもクリエイティブだ。カッコいい。いいんだ。愛情持って作ったものに、ルールは無いんだ。じゃあ私も作ってみよう。精霊馬。
ちなみにこれは地域ごとに異なる風習らしいので、やってないという家もあるだろう。あくまでこんなことやってるのね。くらいに見ていただければ。
用意したのは、セリアで購入した天津スダレ。よく見るやつは藁だったよな。でもこれでも作れたりするのだろうか。やってみよう。
竹を切り抜きで湿らせ、少し しなりを出したところを一気に仕留めた。
完全に見様見真似だ。でも行けた。
これは牛。全部竹で作ってみたかったが、どうしても巻きつけるには硬すぎる。紙紐を使ってみた。
ホームセンターとかで藁を入手できたら本格的に作ってみた代物。
ちなみに、去年は紙ヒモのみで作り上げた。
完全に、藁もどきである。
じいちゃん、ばあちゃん。ちゃんと帰れただろうか。小さい頃からなんか作ってたなあの子、程度で、笑っていてくれたら本望。
次はこの精霊馬を置く台がほしい。
お盆にちなんでお盆で作ろう。
生活用品を売っている地元のファッションセンターでかわいいトレーを購入。
桜の花びらが木目を沿って流れるなんとも古風なお盆である。
さて、そろそろしっかり自由研究、兼、図画工作を始めてみようか。
百均で工具を購入(そこから)
自由研究、図画工作が好きと言っても、大きなDIYが苦手な私。
手のひらで作れる小物を得意としてきただけに、今回の代物は大掛かりだ
木材を使う工作に付き物なのが、のこぎり。
いちいち父親の工具を借りて、小さな木材を切っていたが流石に使いづらすぎる。三木住三郎さん、素敵な、切れ味の のこぎりを作ってくれてありがとう。
ちょっとだけ百均ののこぎりカッターに浮気するね。
すごいな。このサイズでのこぎりになるのすごいな。
図画工作マニアとしては、カッターは友達(言い方)だけど、ノコギリは遠い親戚だったので、これはちょっと新鮮だ。今日から仲間だ。宜しくな。
合わせてコンパクトは金槌も買った。本家も父親に返そう。
ポイントは釘抜。下手くそなので。まっすぐ生きられないので。
ついでに、ケースも買っておいた。
ズボラな人ほど、スケスケなケースにするが良し。中身が一目瞭然ってのがたまんないね。ダイソーで200円でした。
それでは「ご安全に」
材料はウォールバー(25cm)ダイソー
用途としては、シンプルな木材にマグネットが仕込まれていて
こんな風に壁にかけてインテリアを楽しむアイテム。
紙に穴を開けずに配置できるアイデアは、してやられた。
だが、これはインテリアではなく、リメイクで使わせてもらう。
いらないネジや部品をドライバーで外し、
先程のトレーに当ててみる。
ぴったりなんかい。
これは驚いた。スケールやメジャーと友達じゃない自分としては、いつもサイズトラブルを引き起こすのだが、これはびっくり。
シンデレラフィットだ。
のこぎりの出番ないやないか。
つづいて、長い円柱タイプの木材を2本用意。
これは昔ホムセンで買った在庫が残っていたので、購入はしていないが、ダイソーにもあったと思う。
ボンドをつけたら、トントンカンカンだ。
正直「なんだコレ」と思うが、ビジョンは見えている。
釘と金槌は小学校以来だが、楽しく打ち込めた。仕事もこのくらい熱心に打ち込めたらいいのにね。
さてこちらも昔買っていたダイソーの絵の具。
絵の具もダイソーで買える時代。
謎にくり抜かれた意味深な新聞紙を下敷きに、黒で色を塗っていく。
懐かしい。パレットとか筆とかさ。バケツに入ったきれいな水がどんどん、どよんでくのがたまらなく好きだったな。
さて、枠組みを乾かしている間に、提灯を作ります。
クラフトペーパーバンドを1本取りして、
風船に巻き付け、糸で固定していく。
ここにいたるまで、本物の提灯づくりの動画を見尽くしている。
いつだって本物に近くありたい。
家紋を印刷した和紙に、水で溶かしたボンドを塗り、提灯の枠にそって貼っていく。家紋も奥が深いよね、ここでは語れないけど。
クラフトバンドの黒をもってして上下を締める。
ダイソーのリリアンを使って
提灯の下のヒモも作った。
あれたこれや、使いたい材料を考えては、用意して、いろいろなものを作っていくのがいかにも図画工作の醍醐味であり、何を作っても個性とされた自由研究を思い出す。
好きだったな。あの時間。本当に。
提灯ができたところに中を照らしてくれるライトを買ってみた。
これはセリアにて購入。
オレンジ色は絶対条件。だってろうそくの火を象徴しているわけだから。
すごいこれ、調光するんだって。
ひとひねり。
もうひとひねり。
さらにひねり。おお、結構光るな。
最後のひねりで完全にわかった。
最高じゃん。
せっかくだから、提灯の中での輝きを見てみよう。
ほんのり。いいな。薄暗かったらこのくらいが風情あるんだろうな。
MAXだと、軽いボヤが起きてるな。祭り感がすごいので、控えめに行こう。
こういうのって火がりが小さければ電池の持ちはいいのかな。教えて電気工事士。
ザ、ずぼらの引き出しから、カモフラージュするための黒のテープを探す。
透明な電池ケースを隠そうと思ったが、どえらいセクシーなライターみたいになっちゃった。これもこれで味があっていいか。
ビニールテープで透明なライトの線部分を隠します。
明かりの部分を残して、こんな感じ。
提灯の中のあかりは、まとめておこう。3つでも十分光ります。
さて、土台の装飾作りです。
鬼灯(ほおずき)を作ってみよう。折り紙は大得意だ。
中学の頃、小川和紙に一目惚れして買ってしまった千羽鶴用和紙。未だにちまちま使っている。
https://www.youtube.com/watch?v=LDRXfr-QyLk&t=140s
You Tubeで鬼灯の作り方を検索。(リンク貼っておきます)
オレンジの折り紙を5つの房ができるように切り取って(切った時点で折り紙じゃないよな)
でもこの作業は嫌いじゃない。
ボンドで包み込んで
ちょっとだけ日干しします。
葉っぱも作って
ミニ鬼灯の完成。
提灯、土台、鬼灯をセットしたら
お盆のお盆が完成した。
点灯もいい感じだ。
鬼灯と提灯は、目印の明かりの役割だが雰囲気も兼ねているので、ダブっていても気にしないぞ。
牛と馬も乗せてみたど。精霊場は毎年手作りをするがこのお盆セットは常にスタメンとして置いてもらえそうだ。
あ、ちなみに、冒険で作った盆花も見てほしい。
緑の色画用紙と、単色色紙の金。
両面で張り合わせて
思いつきで作ってみた、エンボスプレートにセット。
文明の利器、カッティングマシーンを取り出し、
圧をかけてエンボスさせる。
あれですよあれ。蓮の葉です。
売ってるでしょこういうの。
金のマステで茎を貼り付ける。
そして蓮の花作り。
折り紙の金はおりがみセットで銀とセットで一枚ずつしか入っていない超レアアイテムなのに、大人になったら「金の折り紙」を買えちゃうなんて。なんか夢がないなぁ。
折り紙は昔から大好きだったのでこの辺はサクサクと
割り箸を軸として、造花づくりの概念で組み合わせていく。
そうして折り紙でつくった盆花が完成した。
ピンクもかわいいよね。
こんな感じで、今年のお盆を迎える準備を進めております。
毎年来るあの夏は、いつも「みんな」で集まって他愛のない話をしよう。
#やってみた大賞
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