結川 かをる

言葉にならなかった出来事を なんとか言葉にしていく 舞台役者の戯言

結川 かをる

言葉にならなかった出来事を なんとか言葉にしていく 舞台役者の戯言

最近の記事

花火大会に命を賭ける駅員さんの話

夏が大嫌いである。 なぜなら暑い。暑いってのはもうどうしようもない。 加えてこの世で1番嫌いな雷が夏は頻発するし 2番目に嫌いな虫も大量発生する。 温暖化による気温上昇と共に年々夏の到来の憂鬱度は増していく。 なんなら前年の冬の終わり頃から、もう夏が来ることを憂いている。 こんなんじゃいけねえ。 いかにしてこの憂鬱な夏を受け入れるか。 簡単なことだ。楽しい思い出をたくさん作ればいいのだ。 ということで、8月は上旬の舞台出演以降落ち着いていたので、今年は夏の遊びを堪能す

    • 小さな小さな恥ずかしい話

      ある暑い日の夕方。長時間稼働のあと、ヘトヘトになって電車に乗っていた。帰宅ラッシュ。満員ではないまでもそこそこの混雑具合。地元まではまだまだ遠い。あたいは吊り革につかまっていた。 違和感を感じる。嫌な予感がするのだ。なんだ?忘れ物でもしたか?違う。顔に何かついて?違う。 あぁ。 気付いてしまった。 社会の小窓が開いてることに。 嘘だ。いつからだ。いや、考えたくもない。 さっき現場を「おつかれっしたー」っとクールに去った時も、 エスカレーター乗りながら前髪をクールにかき

    花火大会に命を賭ける駅員さんの話