CMC_Meetup 高知 のリブートとコミュニティの世代交代
先週の4月13日(土) に CMC_Meetup 高知 がリブートし、運営が一回り半以上若返りを果たしました。申込みも55名とスケールアップして、懇親会まで盛況のうちに終えることができました。リブートしていただいた運営の皆さんには感謝しかありません!
これで前回の CLS高知 に続き、CMC_Meetup 高知 の運営の若返りも実現しましたが、リブートできた理由について私の考えをこちらにまとめました。
CMC_Meetup 高知 当日の様子は以下 X のまとめを参照ください。
CMC_Meetup 高知 の開始とリブートまでの経緯
実は CMC_Meetup 高知 の発起人でしばらく休止させていた張本人は私です。
JAWS-UG高知 でお世話になった小島さんが CMC_Meetup を立ち上げて1年以上経過した2018年1月、私が発起人となり「CMC_Meetup in Kochi キックオフ」の初回を開催しました。
同時期に 尾崎知事(当時)と小島さんの対談がきっかけとなり、2018年5月に高知県主催で「コミュニティリーダーズサミット in 高知」(CLS高知)がスタートしましたが、CMC_Meetup 高知 第2回 はその前日にプレイベントとして開催しています。
その後、CLS高知 の運営が高知県からコミュニティとなり、CLS高知 Vol3 のヒートアップ的イベントとして CMC_Meetup 高知 第3回、第4回 を開催しています。
以上のように、CLS高知 と CMC_Meetup 高知 は同期しつつ運営してきましたが、CLS高知 がコミュニティ運営に変わったことや、コロナの追い打ちもあり、その結果 CMC_Meetup 高知 を休止しています。その後リブートするまで5年間のブランクがあり、今回に至っています。
時系列にまとめた開催履歴は最後に掲載しましたので、興味のある方はご参照ください。
地方のコミュニティ運営と高齢化問題
では何故 CMC_Meetup 高知 開催にしばらく休止していたのでしょうか? 理由は以下だったと思います。
・運営スタッフの重複
運営スタッフが他のコミュニティ運営も兼ねる場合が多く、かつ同じメンバーで固まっていた
・運営スタッフの高齢化
運営スタッフの年齢が高めな方が多く、で同じ世代で固まっていた
・アプローチできてない問題
運営スタッフの自発的参加待ちで、個別にアプローチ(1本釣りや巻き込み事故)するなどの対応ができてなかった
・妥協と選択
CLS高知 に近く共通項が多い CMC_Meetup高知 は開催しなくても良いかな?と妥協し、CLS高知 のみの開催を選択した
・世代間ギャップ
運営スタッフと世代の事なるに若手にアプローチをしても、なかなか参加してもらえなかった
・若手離脱問題
運営スタッフに参加してくれた学生や20代の若手メンバーが卒業や就職でソトに出て高知からいなくなった
CMC_Meetup 高知 は目的は違っても CLS高知 と共通項が多く、慢性的なスタッフ不足とスタッフの高齢化問題などのもあり、CLS高知 だけで良いかなと妥協していたというのが本音です。
コミュニティ世代交代が実現した理由
そんな休止状態から、今回 CMC_Meetup 高知 をリブートできたのは何故でしょうか?
それは、CLS高知 のワーケーションなどを通して新たなコミュニティミックスから若手運営スタッフが参加できたこと、更に CLS高知の運営スタッフのチーム化が上手く機能し始めたことだと考えています。
その結果、CLS高知 の若手運営スタッフが自らリブートしたいと手を上げて、開催したのが今回の #CMC_Meetup 高知 reboot (vol.5) でした。
ワーケーションがきっかけだったコミュニティミックス
実は現在活躍している若手運営スタッフの参加きっかけとなったのは、CLS高知ワーケーション で恒例となったテントサウナでした。
ワーケーションの川でのテントサウナが、若手が運営する地元テントサウナコミュニティとのタイアップで実現。これがきっかけでCLS高知に参加、CLS高知への興味が着火しました。以降、ワーケーションを共同で実施したことで更に発火した結果、現在はCLS高知の中心的な運営スタッフとなり活躍しています!
この発火にはまだ続きがあり、テントサウナコミュニティから運営に参加したメンバーがハブとなり、他の若手中心のコミュニティともつながり、そちらでも着火・発火したことで、運営メンバーの増加と若返りを果たしています。
チームとコミュニティ
偶然なんですが、今回の登壇いただいた nosson の小野さんのスライドに、私も失敗してきたコミュニティ運営についての話がありました。
過去には私も同じような感覚で運営を考えていたと思いますが、現在は小島さんがTwitterで投稿されたように、運営は「チーム」であることが大切だと考えています。
私の解釈になりますが、CLS高知は「コミュニティマーケッティングを使って地域課題の解決や地域を活性化する」というビジョンがありますが、そのビジョンに近づくために「ミュニティに関する知識を深め、その効果を体感し、さらなる進化や課題解決につながる流れを生み出す」ミッションに向けて年2回のイベントを開催していると捉えています。
運営チームはこの年2回のイベントをやりきるという共通の目的(目標)を持ち、具体的な役割やタスクをこなします。一方でコミュニティの参加者はビジョンを共有しますが、それぞれが目的を持って参加しますので、目的は共通ではありません。
私自身、運営に関わりながらこの整理ができていませんでした。ビジョンを共有することは運営チームの入り口としては重要ですが、例えば目的が「自身の地域課題解決」である方に、いきなり運営スタッフに参加いただいても離脱、もしくは方向性が合わなくなるのは当たり前ですよね。
更に、共通の目的(目標)に向いていたとしても、最初は自ら役割やタスクを洗い出して活動するのは至難の業です。現在は若手スタッフで経験を積んだメンバーが中心となって、Slack や Backlog を活用しつつ、新に参加する運営スタッフも随分活躍しやすいチームになったと推察しています。
結果、現在は運営スタッフのチームが共通の目的(目標)に向けて、それぞれが得意・興味分野で具体的な役割を持ちながらタスクをこなしながら次回開催に邁進しています。
チームとコミュニティの違いを詳しく知りたい方は、以下がオススメです。
CLS高知とCMC_Meetup の違いと共通項
先ほどまで CMC_Meetup 高知 の話が、CLS高知 の話ばかりになっていましたが、この2つのコミュニティは目的は違いますが、いずれも「コミュニティマーケッティング」という共通項があります。
CLS高知 でコミュニティマーケッティングを使って地域の課題解決を目指す場合には、当然コミュニティマーケッティングについて学ぶことはプラスになります。
これは CLS高知 運営スタッフでも同じで「コミュニティマーケッティングを学ぶコミュニティを高知でもやりたい!」という流れが起こるのは自然で、それが今回の #CMC_Meetup 高知 reboot (vol.5) リブート開催につながったのだと思います。
CMCとCLSの違いについて知りたい方は、以下がオススメです。
今後に向けて若手への期待と運営卒業宣言
今回、CLS高知 の若手メンバーが中心となって、CMC_Meetup 高知 の運営を1から立上げ直して、無事リブートを成功させました!
それだけでも大したものですが、参加者が55名、参加者の構成は若い世代が中心、懇親会の参加率80%以上、という予想を超えるイベントを実現しました。これは70万人を切る高知支部としての開催では快挙言っても大げさではないでしょう。次回以降も楽しみにしています!
ということで、CMC_Meetup 高知 の発起人である私は、リブートを達成した若手の皆さんに感謝しつつ、運営を無事卒業させていただきました。皆さんありがとうございました!
残る CLS高知 も、次回の初鰹編の現地スタッフを最後にそろそろ卒業ですね。過去に運営の引継ぎを失敗してコミュニティを潰して悔やんでいた私にとって、卒業後も関わったコミュニティが世代交代して活動し、進化し続ける様子を草葉の陰から見ることができるのは最高です!
参考(CMC_Meetup 高知 開催履歴)
2017/09/09(土) 尾崎知事(当時)と小島さん「コミュニティリーダーを高知県がサポーターに?」
2018/01/18(木) CMC_Meetup in Kochi キックオフ「コミュニティをやらにゃいかんぜよ」開催、24名参加
2018/05/18(金) CMC_Meetup in Kochi Vol.2「コミュニティ、やりゆうかえ?」開催 27名参加
初回CLS高知のプレイベント的な位置づけで開催
2018/05/19(土) コミュニティリーダーズサミット in 高知 2018 開催(高知県が運営)
2018/10/13(土) コミュニティリーダーズサミット in 高知 リターンズ「コミュニティがキャリアを作る」開催(高知県が運営)
翌年度から高知県がCLS運営をしないことが決まる
2018/12/20(木) CMC_Meetup 高知 Vol.3「#CLS高知 のふりかえり」開催
翌年度からCLS高知をコミュニティで運営を継続することが決まり、次回に向けてのふりかえりイベントとして開催
2019/04/10(水) CMC_Meetup 高知 Vol.4:「#集まれ!高知(四国)のコミュニティ」開催
次回CLS高知に向けて地元を盛り上げるためのプレイベントとして開催