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「地球外少年少女」を観ました

映画鑑賞備忘録です。

2022年3本目&4本目は「地球外少年少女 前編・後編」。

今作はNetflixで配信されていますが、前編・後編ともに2週間限定で劇場公開も行われたので映画館で観ました。

物語の舞台はAIが発展し、宇宙開発も進んでいる近未来である2045年の宇宙。人類初の「月生まれ」であり、宇宙ステーションで生活する登矢と心葉、地球から宇宙ステーションへ旅行に来た美衣奈、博士、大洋の5人の子供たちが、予期しないトラブルによって命の危険に晒されながらも、協力して困難を乗り越え、成長していく姿を描いています。

さすが「電脳コイル」の磯光雄監督というべきか、序盤は個性的なキャラクターたちによるコミカルな会話劇、ドローンを使った電脳バトル、急転直下のパニックシーン等々、監督らしさを感じさせるツボを押さえた観客を飽きさせない展開が続きます。中盤以降はストーリーが一気に動き出し、隠されていた壮大な世界観が明らかになり、本格SFの一面が顔を出すという一筋縄ではいかない作品に仕上げています。

主人公、登矢のTHE 捻くれ少年感もとても良いです。特異な出生であることに加え、体に”爆弾”を抱えているために心葉以外の人間をあまり信用していません。しかも、プライドが高く口を開けば悪態をつくようなキャラなんです。そんな小生意気な登矢が徐々に心を開き、他人を信頼することを覚え、最後にはリーダーシップを発揮して一団を率いていく姿には、こんなに立派になって……良かった良かった……と親心のようなものを感じたり、感じなかったりします。

SFアドベンチャー作品としての完成度の高さは期待を裏切らない出来です。キャラのビジュアル含め、全体的にちょっと懐かしいアニメの雰囲気があるところも好みでした。

「電脳コイル」ファンなら間違いなく「これ!これこれ!」と思えるはずなのでぜひ観てほしいです。もちろん「電脳コイル」未視聴でも楽します。

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