「ベネデッタ」を観ました
映画鑑賞備忘録です。
2023年4本目は「ベネデッタ」。
舞台は17世紀イタリア。聖女として成り上がった修道女・ベネデッタの物語です。公式HPによると、実在する修道女の裁判記録を題材に制作されたとのこと。神父に同性愛的なイメージをもたせた作品はまあまあ存在しますが、修道女のそれはあまり知らず、珍しさを感じました。
映画の見どころはやはり主人公・ベネデッタのスリリングな大立ち回りっぷり。盗賊への鳥の糞直撃予報に始まり、倒伏するマリア像、数々の幻視、極めつけの聖痕……と信仰か権力欲か、奇跡か狂気か、最後まで定かにはなりません。寵愛したバルトロメアすらあっさりと手放したベネデッタの真意は一体どこにあったのでしょうか。ラストまで芯を掴ませない展開にまんまと翻弄されてしまいました。また、復讐者と化したシスター長・フェリシタの最期も必見です。
ちなみに、ベネデッタの天啓(妄想?)が妙にバイオレンスであることや、ベネデッタとバルトロメアの絡みが濃厚であるためR18作品です。視聴の際はご留意ください。
(2023年2月下旬に鑑賞)
等身大リラックマをいつか購入したいです。