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「レディ・マクベス」を観ました

映画鑑賞備忘録です。

2020年14本目は「レディ・マクベス」。

「ミッド・サマー」や「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」などで注目を集める女優、フローレンス・ビューが初めて主演した長編映画。2016年の作品であり、新作ではないのですが、シネマート新宿の企画「のむコレ 2020」で上映されていたので観に行ってきました。

原作はロシアの小説「ムツェンスク郡のマクベス夫人」で、ざっくりとしたあらすじは裕福な家に嫁いだ17歳のキャサリンが半ば軟禁状態のような生活に退屈してる時、若くて男らしい使用人のセバスチャンと肉体関係を持ってしまい、そのままキャサリンはセバスチャンとの愛に溺れていくが……といった感じです。

この映画はとにかく事態が悪い方向へ、悪い方向へと進んでいきます。キャサリンはセバスチャンとの愛のため、家を乗っ取ろうとしますが、その計画も稚拙な点が多く、短絡的に展開していくところは17歳の少女らしいです。その杜撰さと行動の冷酷さ・残酷さのアンバランスに妙に惹かれてしまいました。

見どころはやはりフローレンス・ビューの演じる暴走悪女っぷりでしょうか。話が展開していくほどに加速していく狂気は恐ろしくも美しいです。ただ、先程も書きましたが、やっぱりところどころ幼さが出るというか、勢いで突き抜けるところも多いんですよね。セバスチャンとの事後、出かけていた主人が帰ってくる一触即発のシーンの勢いは思わず笑っちゃいます。

抑圧された若い女性が初めての愛に狂い、どこまでも堕ちていく破滅的な美しさをぜひ楽しんでください。

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