「アネット」を観ました
映画鑑賞備忘録です。
2022年11本目は「アネット」
50年のキャリアを誇るポップ・デュオ、スパークスが原案・音楽を担当したことでも注目のロック・ミュージカル。ちなみに、スパークスに馴染みがない方は、最近放送されているiPad AirのCM(生徒会長選挙のやつ)のBGMを思い出してみてください。あの曲の人たちです。
挑発的なパフォーマンスで人気を集めるスタンダップ・コメディアンのヘンリーは、国際的なオペラ歌手のアンと激しい恋に落ちます。やがて非凡な才能をもった娘・アネットも誕生しますが、幸せな生活は長くは続かず、それぞれの人生は狂い始めます。
見どころは中盤。名声を失い、酒に溺れたヘンリーが、嵐の海上で最愛の妻を死なせてしまうシーンは、激情が込められた迫真のステージです。全編通して独特なテンションでストーリーが展開していきますが、ここはとりわけそれが顕著でド派手。今作の一つのクライマックスだと思います。
また、ラストでアネットが人間の女の子になり、ヘンリーとの掛け合いを行うところは驚きました。というのも、アネットは最後以外のシーンはすべて人間ではなく、人形をCGで動かしたものなんですよね。最後の最後のこの演出でそれまでのシュールさが腑に落ちたような、落ちていないような……。まぁ、赤ん坊なのに天性の歌声を披露するという設定なので、人間じゃ演じられないという都合とかも多分にありそうですが。
音楽・映像のやり過ぎている度は高めで、とりあえずインパクト大。ミュージカル映画ってそもそも人を選びそうですが、輪をかけて好き嫌いがはっきりしそうな作品ではありますね。私はミュージカル映画をあまり観ないのですが、結構楽しめました。
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