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「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」を観ました

映画鑑賞備忘録です。

2020年6本目は「デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」。

1999年に放送された初代「デジモンアドベンチャー」の20周年記念作であり、初代シリーズの締めくくりとなる作品です。

いや、もう、予告映像観るだけでちょっとヤバいですね……。言いようのない虚無感……。まるで心に穴が空いたような……。映画を見終わった後のロスがぶり返しそうです……。

というのも、私は初代デジアド直撃世代でして、デジモンはポケモンと並んで双璧を為す絶対的なアニメなんです。大切なことは全てポケモンとデジモンから教わったと言っても過言では有りません。友情の尊さや愛情のなんたるか、ひとのものをとったらどろぼうになる等々。

そういうわけで、私はとにかくデジモンに弱いんです。【”八神太一とアグモンたち”の最後の物語】とかいうコピーの時点で相当身構えてたわけですよ。観たら最後、社会生活に支障をきたすという危機感。ポケモン20周年記念作「キミにきめた!」のときに、まんまと泣かされ、しばらく茫然自失した前例がありますからね。

しかし、これを観てきっちり大きなお友達は成仏するべきだとも思ったんですよね。新しいデジモンアドベンチャー始まっちゃうわけですし。いつまでも美しい過去に囚われてはいけないんですよ。

そう腹を括って映画を観ました。

観まして、まあ、綺麗に締まったんじゃないかなって。東映から、我々大きなお友達への見事な引導です。本当にありがとうございます。

ストーリーは大学生になった太一とヤマトの、大人になることへの葛藤を主軸に据えた成長物語。就職が近づき、将来の進路に悩む二人の前に、選ばれし子どもたちのみを襲う謎のデジモンが現れて戦うことになるが、実は二人にはパートナーデジモンとの別れが近づいていた……というのがかなり大雑把なあらすじです。

一貫して描かれてきた少年少女の成長というテーマの延長線上の話であり、メイン主人公である太一とヤマト、そしてアグモンとガブモンにフォーカスを当て、それぞれのこれまでの関係を総括した、最終章に相応しい内容でした。

ストーリーの鍵となるゲストキャラ、メノアもしっかりとキャラが作られていてよかったです。彼女の抱える物語は、声優を務めた松岡茉優さんの演技も手伝ってなかなかに涙を誘います。

クライマックスのバトルシーンは圧巻。未来への絶望感が生み出した強大な力に、未来へ進む覚悟を決めた二人の想いがぶつかっていく様が、かっこよくて、熱くて、でも切ない、なんとも複雑な想いに駆られ、ただ涙するばかりです。

そして、そんな熱いバトルの後、ラストで我々は無事哀しみの果てへと導かれることでしょう……。辛すぎるのよ、何もかも……。わけがわからない文章で大変恐縮なんですけど、もう観た直後はそういう精神状態なんですよね。

しかし、デジモンは最後の最後まで素晴らしいメッセージを我々に与えてくれました。夢の後の何も無いような世の中でも、道を選び、進んで行くしかないということ。これが全てです。間違っても新しいデジモンアドベンチャーに文句を言うような老害ヲタクになってはダメですよ!!

辛い辛いとばかり行ってしまいましたが、一応補足すると、これまでデジモンを盛り上げてくれたお礼と言わんばかりに、ファンを楽しませんとする気持ちがひしひしと伝わる良い映画でした。初代及び02のキャラたちが総出演し、わちゃわちゃする様子は最&高。子どもたちの成長した姿なんて、なんだか親心で観てしまって面白さと感慨深さでいっぱいです。  

太一がパチンコ屋でバイトしてたり、コンビニ飯と缶ビールで晩酌してるところとか、妙に現実的でなんか悲しい場面でしたが笑

個人的なお気に入りシーンは”思いつきで夜中にヤマトを焼肉屋に呼びつける太一”です。二人の友情って本当に永遠……フォーエバーなんだなって……尊いですね。わかります?わかりますよね?

あと、無限ハンバーガーするアグモンとガブモンが可愛すぎて気を失いました。他にもいろいろあるのですが、挙げたらキリがないのでやめます。

結論:デジモンファン、全員観よう。


ちなみに、今作のエンディングはミミ役の声優でもある、AiMこと前田愛さんの新曲「離れていても」。なんと単独名義では約16年ぶりの新曲シングルリリースですよ。いや、こんなの泣くしかないじゃん……。ちなみに、宮崎歩さんも新曲を挿入歌として提供してくださってて、ほんと、素晴らし……。

デジモンの魅力で、楽曲の良さというのも凄いあって。和田光司さんだけに焦点あたりがちなんですけど、有名じゃない曲にも凄い名曲が多くて。語りだしたらいよいよ終わらなくなるので、それはまた別の機会に……。  

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等身大リラックマをいつか購入したいです。