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【卒部式】

【息子の卒部式でした。 2024.7.14】

 息子は近所の名門道場に小学5年から通い始めました。たまたま近所にあった道場が名門ゆえ、なかなか試合にも出れず、出れても勝てず、次第に道場に足が向かなくなっていました。
 私には息子がたとえ勝てなくても、剣道は好きだとわかっていました。
地元の公立中学に進めば、その道場の子だけでなく、越境して剣道をやりたい子が集まる強豪部に入って試合に出れずに続けるか、剣道をやめるかの選択を迫られるのがわかっていました。
 そこで、なんとか彼が彼らしく剣道を続けられる学校はないかと受験する中学を探していた時に、道場の先生から、息子には若くて熱い先生がいる今の学校が良いのではと勧められて、受験生向けの部活体験に参加させてみることにしました。すると、なるほど、素敵な顧問の先生で、明るくて温かい指導に魅了されました。保護者としては、この先生のもとで剣道を続ければ、息子らしく剣道を続けることができるかもしれないと期待がもてたので、なんとか本人を励まし、受験しました。入学したのは5年と4ヶ月前。入学式の日に教室までその顧問の先生が歓迎の挨拶に来てくださって、入部しました。
 途中コロナ禍が入り、思うように活動できない時期を乗り越えて、なかなか人数が増えず、団体戦ではいつも人数足らずの不戦敗がありながらも仲間や後輩がいたから頑張れたのだと語っていました。
 また、高校に上がると勝つ試合も増えてきて、彼の剣道への想いに変化が出たのです。 
 息子はこの部活で、勝ち負けを超えた宝物をたくさん得たと言っていました。剣道以外でもいつも仲良しの同級生3人の絆が強く、ビジネスコンテストに参加して準決勝に進めたり、富山の観光動画で様々な取材を受けたり、彼は、この部活で体験したことが様々なチャレンジに繋がったと後輩に伝えていました。8分も熱いスピーチして想いが溢れていました。

 親の勘で、ここでなら彼が輝ける、成長できると感じたことから始まったのですが、こんなに嬉しいことはありません。

 ここからの進路は自分で切り拓いてほしいと願っています。

 卒部式には帰って来れなかった夫にも一緒に行った娘が生配信してくれて、この感動を共有しました。

 まだ思い出して泣いちゃうほど素敵な卒部式を開いてくださった顧問の先生方、後輩のみなさんに感謝です。

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