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伊勢ワーケーションから一年〜三遊亭遊かりの歩いた伊勢

伊勢クリエイターズワーケーションから帰ってきて、気がついたらもう一年。

あの恵まれた一週間が懐かしい。6泊7日、仕事以外に一つの土地に滞在したのは初めてでした(ご縁を繋いで頂き、落語会を一度やらせて頂きました)。

澄んだ空気。どこまでも広がる空に明るい日差し。
11月でも暖かく、のんびりとして。
神様がこの土地を選んだ理由がわかるような気がしました。


このカエルは、夫婦岩の「大洋堂」という土産物屋で出会った物。
「無事カエル」等の縁起を担ぐお土産です。
『鉢植えの脇に置いておくとかわいいですよ』
女将さんの一言にやられて買ってしまいました。
ちゃんと、家の沢山の植木の脇に置いてありますよ!

伊勢から帰ってきて、良いことが山のように降ってきた一年でもありました。

○BS笑点女流大喜利のメンバーになる。
○新聞(中日、朝日、聖教、産経)、冊子(郵便局)、web雑誌(かもめの本棚)に載せて頂く。
○NHK「おはよう日本」の密着取材を受け、10分のドキュメントの放送。
○北とぴあ第32回若手落語家競演会で奨励賞受賞。

ありがたい。並べると結構なもんです。
お伊勢さんが私を照らしてくださった一年だったのだろうなぁ。


帰ってきて、伊勢レポートを途中迄書いたのですが、
noteとの余りの相性の悪さに匙を投げてしまいました。
(PCが苦手過ぎて投稿のやり方がわからなくなってしまいました。ええ、アナログですが何か!)
そして、伊勢に関する新作落語を一作書きました。江戸時代、三世代の女性の抜け参りの噺でした。
書きましたが…。
とてもここで発表できるクオリティになく…。
リベンジしますよ、ええ。
しばらくお待ちください。

なので、まずは、一年たっても記憶にまざまざと残っている、遊かりの歩いた伊勢・神宮以外にここはおすすめ、
というのを並べて書いてみます。
神宮、内宮と外宮の清らかさ、平明で凛とした美しさは私が語るまでもないでしょう。
いたる所に神社があるので、一つずつ、丁寧にお参りすると、何だか心が落ち着いてきます。
それだけでも、充分すぎるほどですけど。


伊勢にはまだまだおすすめがございます。
以下は遊かりセレクト。

○伊勢古市参宮街道資料館



遊女の手紙や写真、日用品、妓楼で踊る伊勢音頭の絵など、そこに本当にいた、遊女たちの息遣いが感じられるようでした。
山田羽書(伊勢で流通した紙幣)や、伊勢参りの人たちが持っていったひしゃくなど、当時の品も沢山あります!

館長とのスナップ。ここで落語会をやらせて頂きました。
館長は芸術家で、作品が館内にもあります。

○麻吉旅館

もし可能ならば、ぜひお泊まりください!
急な坂に段々に建てられた五階建ての見事な建築。一番上の大広間からは、伊勢が一望できます。女将さんが自慢なさるのももっとも。まさに絶景です。


数人で合宿のように泊まっても。昔からの調度を楽しんで一晩お過ごしください。
数々の著名人の色紙、中でも、杉村春子先生がお泊りになった部屋があったのにはぐっときました。



○猿田彦神社

シンプルな鳥居と装飾のない社の神社が多い中、この猿田彦神社は、懐かしく暖かい雰囲気の境内です。七五三のお参りの家族が沢山いました。傍に「佐瑠女神社」という小さな社があり、芸能の神様だそうです。外宮から内宮へ向かう道すがらにあり、一週間の滞在の内三回も足を運びました。
今年の運の良さはここからなのかも?!




○夫婦岩

今更言うまでもない観光名所ですが、「縁結び」の場所だって気づいてなかったわ〜!
一人で歩いているのは私位のもんでした。
沢山の絵馬が下がっています。
今の幸せ、これからの幸せを願うものばかりですが、よくよく見ると、お姑さんが書いたもの、色々悩みを抱えたご夫婦のものなど、人生ドラマが垣間見えます。

運がいいと、二つの岩の間に富士山が見えるそう。
カエルを買った大洋堂さんは、駅から夫婦岩へ向かう道すがらです。



○徴古館

神宮に収める調度、一年を通じて行われている祭祀の博物館。
物凄くいいです! 外宮、内宮を見た後に行くと、この神宮、伊勢の地を守るために職人、宮大工、神官、学者の方々の力が費やされているのかを肌で感じます。
是非、時間を取ってご覧になる事をおすすめします。


○伊勢河崎商人館

河崎、という名の通り、川を伝って流通を広げた商人の博物資料館。
沢山の道具、帳簿や借金の手紙など、その当時の商人の必死の生に触れる事ができます。
路地の雰囲気が、江戸の風情でまたいい。着物姿の商人「おろしや國酔夢譚」の大黒屋光太夫に会えそうです。



○丸岡宗太夫邸



代々続いた御師(おんし。簡単に言うと、神官の家系に連なる、江戸時代の伊勢参りの案内人)のご自宅。そのまま博物館になっています。

ご縁を頂き、ご当主の丸岡さんにご挨拶して、中を案内して頂きました。

その当時、江戸からお参りした一行の、費用から献立までのおもてなしの帳面が残っています。

一行を出迎える時に目印にした看板。
下は、単なる台のようにみえますが、なんと巨大なまな板!
四方向で別々の料理をしたそうです。


伊勢が凄いのは、二千年前、神宮が建てられてから令和の現代まで、地続きで歴史が繋がっていることだと、ここで教えて頂きました。

丸岡さんから、
「江戸は新しい土地ですから」
と言われて、目が開くような気がしました。


伊勢という土地は、神宮を見るだけでなく、
できれば数日、可能ならば一週間ほど滞在すると、本当の良さが身体に沁みてきます。

コロナが収まりつつある今、ぜひ伊勢に足をお運びください。

伊勢の美味しいもの、について書き切れなかったので、改めて別に書きますね❣

#伊勢市クリエイターズワーケーション
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