伊勢市クリエイターズワーケーション二日目(11/13) ①


外宮~山口屋「伊勢うどん」
~伊勢古市参道資料館~麻吉旅館~カレーうどん~一月屋

日の光で目覚めた。六時半。
あぁ、そうか。昨夜万歩計の数字は20,000を超えていて、ほろ酔いでホテルに戻り、カーテンを開けて伊勢市駅をちょっと見下ろし、そのまま寝たんだった…。

空が澄みわたる青さだ。雲一つない。
外宮へ行こう。
早朝参拝は5時からだという。

参道は人気がなく、広く、石畳みがきれいで歩きやすい。
空いてる店がないのは、朝は仕方ないのだろう。
朝粥をやっている老舗が一軒。素敵だったが、一週間の旅人には少し値が張った。

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外宮。第一鳥居鳥居。
やはり大神神社の鳥居と比べるとスマートで、繊細というか華奢でシンプルだ。

うっかり革のショートブーツで来てしまったことに鳥居をくぐってから気づく。
「神社に来る時は革製品を身に付けてはいけない」
というのは、殺生の観点からだと思うが、何より、玉砂利と革靴は相性が悪い。

体重をかけると足が潜り靴の表面に砂埃と傷がつく。失敗したな。
玉砂利を敷いているのは、埃が舞い上がるのを防ぎ水はけを良くする為だそう。なるほどこれなら、雪駄の方が歩きやすいだろう。

清々しい。広い、広い。 空間がたっぷりしている。
勿論、遷宮の為の土地が空けてあるからだろうけど、語弊を恐れずに言えば、

「空き地だらけの神社」
みたいだ。
(こんな言い方で失礼します!)

ただ、そのせいだろうか。神々しく、背筋がすうっと伸びる感覚がありながら、とっても解放感に溢れている。
朝の澄んだ空気が心地よい。

別宮も一つ一つ、もれなく回る。抜かしたら失礼というか何かかわいそうで。仲間外れにしてはいけないような気がする。何だか楽屋で師匠方一人一人に丁寧に挨拶して回っているようで少しおかしい。

道がわからなくなって、参道の脇で立ってガイドブックを眺めていたら、険しい顔の警備員さんに呼び止められた。

『そこ、どいて下さい』

何? 何?! なんにも悪い事してないよ? 逮捕されるの?
呆然としていたら、神官の方々が整列して通り過ぎていった。儀式の通り道でした。
…本当に普通にいるんだなぁ…。ああいう装束を着けた方々。
美しかった。

後で調べたら、日別朝夕大御饌祭という、神様のご飯時だったようです。大変失礼しました。
https://www.isejingu.or.jp/ritual/annual/higotoasayu.html

少し時間が余ったので、月夜見宮まで足を伸ばす。
今回の旅では、敢えてそれぞれの神社の事はあまり調べずに来た。
だって、天照大神が「気に入った」という場所だもの。
自分が気に入るかどうか、それくらいでいいと思って。
月夜見宮は、コンパクトで、小さな別荘のような可愛らしい神社だった。
こんなところに住みたい。私には外宮は広すぎる。
(誰も住んでいいって言ってないけどね❗️)
ここは月の満ち欠け、暦を司るところだそう。
https://www.isejingu.or.jp/about/outerbetsugu/

これだけ観てもまだ九時。
お・な・か・す・い・た~‼️
外宮前の赤福だってまだ開いてない。朝からコンビニなんか嫌だ。
土地のものが食べたい!
餓鬼をなめるな。必死でGoogleとガイドブックと首っ引きで探して、ついに見つけましたよ。
伊勢うどん。山口屋さん。

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昔からあるような、ざっかけない、掃除の行き届いた店内。色紙も沢山。
10:25のバスに乗るというと、急いで出して下さった。
『伊勢うどんは好み分かれるからね』と仰ったのは、志摩出身の露の眞お姉さんでしたが、
来ましたよ、思っていたより遥かに、もっちりとした麺が。
太い、だけじゃない。重量がある。箸で持ち上げたら、途中でうどんが、折れた…。
ぼきっ、という音が聞こえた気がした。
甘辛いお醤油と卵がぶっとい麺に絡んで旨い。朝一から歩いてぼうっとした頭にちょうどいい。

伊勢市駅からバスに乗る。
さぁ、いよいよ11時から、今回の旅の目玉の一つ、「伊勢古市参道資料館」で、伊勢の遊廓の話を聴くのだ。

ここで、二日目ハイライトが始まる前に、ちょっと休憩させて頂きます。
続きは次回。長いのよ、ここからの一日が(笑)
少々お待ちください。

「ブラタモリ」で拝見した、江戸から200年続く老舗旅館「麻吉旅館」にもお邪魔しますよ~!

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