手術室まで歩く
今年、全身麻酔の手術を初めて受けた。
両親も病気で何度も手術しているし、ドラマや映画でも手術のシーンを観たことがあるから、なんとなく、どういうものかはわかっていた気になっていたけど、実際は想像していたのと違う点があった。
手術室まで歩いて行くということ。
手術室の看護師が病室まで迎えに来てくれて、一緒に歩いて行く。
手術室のフロアには、たくさんの手術室があって、これから手術を受ける人が看護師と歩いている。
手術室では看護師や麻酔科医に何度も氏名を確認される。
手術台に上がる。
怖い。
逃げ出したい。
もう目が覚めないかもしれない、と思いながら眠ってしまった。
わたしの名前を呼ぶ声がして目が覚めた。
大部屋に戻っていた。
痛い。
苦しい。
動けない。
一瞬のことのようだったけど、6時間ぐらいが経過していた。
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