見出し画像

こんな春を過ごした私たちは、どんなものに距離を持とうとするのか。

明日?明後日? どうやら梅雨入りするらしい。
低気圧頭痛になりがちなのと、何より洗濯物の乾きがイマイチになるのが憂鬱です。

そいえば先日から、息子が通学を再開しました。
コロナ影響からの休校時は、オンライン授業で対応していただいていました。まだ完全に元通りの時間割ではないですが、ケースA、ケースBなどといった形で、都度対応してくださるようです。


進級してやっとまともに学校に行けるようになったわけですが、すでに夏服。季節をすっ飛ばしたような気持ちになりました。


こんな春を過ごした私たちは、どんなものに距離を持とうとするのか。

「ソーシャルディスタンス」「新しい生活様式」。この数ヶ月でたくさんの言葉が生まれたし、これからも生まれてくるのだと思います。

外出してもいいけれど、距離は保ってね。

この、微妙なプレッシャーに、少し戸惑う自分を感じている。

何となく今までみたいに、誰かを誘いづらい。誘われづらい。
これは不要不急なの?なんて、考えながら外に出るような気がしている。
もちろん経済は回すべきだし、誰かと会うことで豊かな気持ちになることも欲している。

何だろう……。私の中の神経質な部分が、まだそれを良しとしていないのかもしれない。


そんなことを考えていたら、「あちい」と言いながら息子が帰ってきた。
立派な自宅警備員だった彼が、半日以上外に出たのは久しぶりだ。

湿気を帯びた風で、くせっ毛が最高にクルクルになっていて、おばちゃんパーマみたいだ。

「この前髪、困るんだけど!」
「ああ、すまん。遺伝だから。」

そんな風にお互いの前髪のクルクル加減を共感しながら、学校の様子を聞きはじめた。


彼の話す声を聞いていたら、「誰かを誘いづらい。誘われづらい。」という思いが薄れてくる。
高校生なので露骨に言葉にしたりしないけれど、「皆んなに会えて嬉しかった」「学校行けて嬉しい」みたいな表情に、心がゆるんだのかもしれない。

そう。
停滞しがちな思考を、前に進めていかなければいけない。
前に進みながらも、一定の距離を保つ。
今までになかった距離感を持って、元の世界に似た場所に戻らないといけない。


もう、半袖の季節なのだ。
そして梅雨入りするのだ。

日常のふとした瞬間や閃きを、毎日書き記しています。 応援してくださると泣いて喜びます(T_T) Twitter:https://twitter.com/yurari_0_0