問いを探し、答えを探す。

政治家の言葉への反応がすごい。
すごいというのは、批判という意味ではなく、SNSがあることでたくさんの人の考えや価値観が可視化されることに対して感じることを指している。

昭和平成初期にはなかったからこそ、今の私は周りの人の目がさほど気にならないのかもしれない。

テレビのニュースと、新聞・ラジオくらいだった。
社会に出てすぐ一人暮らしを初めた頃の、お金が無かった私は、テレビ・ラジオも持っていなかったし新聞を買うこともしていなかった。
まだ携帯電話すら世の中に売られていなかった頃の話だ。

はっきりとは覚えていないが、半年以上はこの生活をしていたはずだ。

今の生活からすると、よくもまぁ、何の情報に接することなく暮らしていたとも思う。

問いを探し、答えを探す。

情報を入手するということは「問いを探す」ということなのではないかと思っている。

今、何が起こっているんだ？
あのニュースは、あれからどうなったんだ？

こんな問いが自分の中に湧き上がるからだ。
そうやって、ネットニュースにアクセスする。

そして、ニュースの本文を読み、たまに、それに対しての専門家や一般の人のコメントを読んだりする。

この時、私は答えを探していのだと思っている。

ニュース記事を読んだ自分の感想と、世の中の人のコメントをすり合わせて、答え合わせをしているような感覚になるからだ。

完璧な答えでなくていい。
ただ、いろんな考えやいろんな価値観に触れることで、自分の中にあるそれらとの重複や相違を確認したいのだ。

日に日に、状況が変わる。
状況に対しての対応が変わる。
対応に対しての反応が変わる。
変わることに対して、さらに反応がある。

情報に脅かされないように
本当に問われている内容を間違えないように
落ち着いて答えを探そう。

問いを探し、答えを探す。
そして、自分の中の思いを言葉にしよう。