人への興味を持つこと。

昨日の夜、大学生の娘が
「先輩と仲良くなるにはどうしたら良いだろう」と聞いてきた。

うちの娘は、
完全に『一般ピーポー』な雰囲気の子だ。笑

目を引くような美人さんでもないけど
そこまで印象が悪いわけでもない

道を歩いていたら
「シャッター押してもらえませんか？」とか
「○○駅はどっちに行けばいいですか？」とか
気軽に声をかけられやすそうな
『一般ピーポー』。

もちろん、親の私も。

ただ性格も資質も全然ちがう。

私は自己主張の強いタイプだが、
彼女は自己主張したくないタイプ。

自己主張したくないタイプって、
目立ちたくないクセに
たまに寂しくなったりする。
（かわいいな、と思う気持ちを込めて書いている）

そんな娘が、
「先輩と仲良くなるにはどうしたら良いだろう」と聞いてきた。

オープンマインドとかいう答えも
喉元まで出かかったのだけど、
口から発した言葉は別のものだった。

「相手に興味を持っていることを分かってもらうんだよ」

大所帯のサークルの中で
彼女のような「大人しいタイプ」「目立たないタイプ」は
相手に不快な思いをさせることは、さほどないかもしれない。

けれど、
そんな中の一人が、いきなりオープンマインドで
「先輩！私って○○なんですー」なんて言ったところで
引かれるに決まってる。

オープンマインドの前提として
「相手に興味を持っていることを知ってもらう」
というのが必要になる。

「あーーーーーーー。ねーーーーーー。」
何だか腑に落ちたらしく、
省略版の「あー、なるほどねー」が発せられる。

「確かに、仲良くなりたいけど、あんまり先輩個人に興味なかったかも。」

・・・・・・。
そう断言しちゃうのも、どうかと思うけどね。

別に媚を売るとかいうことではないのだ。
着ている服のことだっていい。髪型のことだっていい。
これから行く実習について、先輩の経験談を聞いてみてもいい。

仲良くなりたいと思っている時点で
実は興味があること。
どうしてその先輩と仲良くなりたいのかを
よく考えること。

そんなことを話していたら

「先輩、かわいいんだよね」
と笑顔になった。

果たして今後、どれだけ先輩と仲良くなれるか？
年上の人とうまく関わることができるか？

バタバタと身支度をして出かける彼女は
昨夜の会話を覚えているのか？

まぁ、忘れてしまったとしたら
また、話をしよう。同じことでも、話をしよう。