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花冷えに、想う。

関東平野南部にしか住んだことのない私にとって、雪が降るということは、ちょっとしたイベントだ。
大人になったら、雪が降ることでいろいろ弊害があることを知ったけれど、幼い頃から自分の中に根付いている「雪が降るイベント」の意識は、なかなか変えられるものでもない。

先日、なごり雪と牡丹雪におおいに興奮したばかりの私だが、まさか、また降るなんて思いもしなかった。
外出自粛という状況でも、私の中の「雪が降るイベント」の意識を抑えることができなかった。


3月下旬以降に、都心で1cm以上の積雪があったのは32年ぶり、花冷えの雪となった。
(ニュース記事より引用)


「花冷え」という言葉の「花」とは、桜のことを指している、春の季語だ。
なんて美しい日本語だろう。
桜の咲く春の頃なのに、寒さが戻ることを言う。

この春は、特別だ。


花冷えに、想う。

寒さの中、カメラのシャッターを切る。
ちょっとめずらしい春なのだと、言い聞かせるように。
「雪が降るイベント」が来ただけなのだと。

冷たい空気を感じながら、
「久しぶり」と笑って会える日を想う。



今日はいつもの読書の時間を、多めに取った。
ノートとペンを準備して、印象に残った言葉を書き出していく。

ノートに残ったのは

相手の目を見て話す→伝わる

というメモ。

オンラインじゃないんだ。
リアルがいいんだ。
静かに願う。
静かに願う。



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