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すべての言葉はその人を表し、すべての言葉はその人を隠す。

22歳のプロレスラー、木村花さんが亡くなったというニュースがありました。正直なところ、木村花さんという方を存じ上げませんでした。

それでも気になったのは、やはり自分の娘と歳が近いこと。そして、世の中とは少し見方が違うと思いますが、「花さん」という美しい名前に心が動いたからです。

「誹謗中傷」がキーワードとして挙がっています。たくさんの方がコメントしています。
私の感情も、この多くの中に含まれます。

人を死に至らしめるような言葉は、許されるべきではありません。

すべての言葉はその人を表し、すべての言葉はその人を隠す。

私は、言葉には力があると思っています。
身振り手振りや表情からも、人の感情は伺い知れますが、心の中心に近いところには近づけないと考えています。

言葉を使うことで、心の中心に行き着くことができる。また、言葉と照らし合せた手話や点字といったものも同様です。

自分の頭の中で巡らせる思考も、突き動かされる心情も、言葉というツールで表現されるのです。

私は誰かのコメントを見ると、その人が選んだ言葉に注目します。

なぜその言葉をチョイスしたか?
強調されている言葉は何か?
その言葉が発せられた背景は何か?

なぜ私は、その言葉に注目するのか?

そうやって、言葉の表情を見ていく癖があるのです。とても興味深くて、楽しいとさえ思えるこの流れは、私の好奇心を満たしてくれます。

しかし同時に、言葉に表情がないと判断することもあります。
渇いた言葉の羅列を見る時です。

ネットニュースを見た後の、漠然とした状況に似ているかもしれません。芸能人の日常を、無意味に記事にしてあったり。
言葉に表情を見る必要がないのです。ニュースの場合、ある意味正しい状態なのかもしれません。

どんな文章も誰かが書いているのに、この差は何でしょうか?

それは、言葉が書き手を表しているか、隠しているかの違いだと思っています。

私はこれからも、言葉にその人の表情を見るでしょう。でも、一つ、気をつけないといけないと感じました。

誹謗中傷などの言葉には、表情を見てはいけないと。

刃を持った言葉は、小さな傷となります。いくつも傷を負うことで、大きな傷になるでしょう。小さな傷が化膿することもあるかもしれません。

言葉が大好きな私は、今日の記事を、ため息をつきながら書いています。
とても悲しくて虚しい作業です。

誰かを元気づけるような、そんな言葉を意識して、明日からのアウトプットをしていきたいと思います。

最後に、亡くなられた木村花さんのご冥福をお祈りいたします。

日常のふとした瞬間や閃きを、毎日書き記しています。 応援してくださると泣いて喜びます(T_T) Twitter:https://twitter.com/yurari_0_0